2020.07.03 (最終更新日: 2020.07.03)

ATEM Mini & ATEM Mini Proを使ってYouTube Liveで生配信をする方法

ATEM MiniとATEM Mini Proを使うと、簡単にYouTube Liveで生配信ができます。とりわけATEM Mini Proの場合には、イーサネットを繋ぐだけで、OBSなどを使用しなくても、単体でYouTube Liveへの配信ができてしまいます。この記事では、ATEM Mini、ATEM Mini Proを使用した際のYouTube Liveのやり方をご紹介します。

ATEM Mini Proでイーサネット経由の直接配信

ATEM Mini Proでイーサネットを使って配信する方法を見てみましょう。

  1. まずは製品をこのようにつなぎます。ATEM Mini ProにはDHCP機能が搭載されているので、わざわざIPアドレスの設定をしなくても自動的にネットワークの中に入ります。

  2. YouTubeにログインして、右上の配信のマークを押します。

  3. 「ライブ配信を開始」を押します。

  4. 新しい画面が開くので、「エンコーダ配信」を選択します。

  5. タイトルなどを決定します。

  6. ストリームキーが出てきます。これをコピーします。

  7. ATEM Software Controlをのスイッチャータブを開いて、「出力」のタブの「ライブ配信」の項目で、コピーしたキーをペーストします。

  8. 品質を決めます。品質は6種類から選択できます。ネットの回線速度にあわせてお選びください。配信されるデータのレートと、ディスクに生成されるファイルのレートは同一となります。

HyperDeck High → 45〜70 Mb/s
‚HyperDeck Medium → 25〜45 Mb/s ‚
HyperDeck Low → 12〜20 Mb/s
‚Streaming High → 6〜9 Mb/s
‚Streaming Medium → 4.5〜7 Mb/s
‚Streaming Low → 3〜4.5 Mb/s

「ステータスに表示」にチェックを入れると、ATEM Software Controlの右下でオンエア中のリアルタイムのデータレートを確認できます。

  1. ON AIRのボタンを押します。

ATEM Mini Pro本体にもON AIRボタンがありますので、そちらで押しても大丈夫です。

  1. YouTube側に戻ると、ATEM Mini Proからの映像が見えているはずです。

  2. 準備ができたら、画面右上の「ライブ配信を開始」をクリックします。これで生配信が正式に開始されます。

  1. 配信URLを誰かに渡したいときには、共有アイコンからURLを取得しましょう。

ATEM Mini、もしくはATEM Mini ProでUSB経由の配信

ATEM Mini、ATEM Mini ProでUSBを使って配信する方法を見てみましょう。この場合には直接配信ではなく、OBSを介した形での配信となります。

  1. 製品をこのようにつなぎます。

  2. OBSを立ち上げます。「映像キャプチャデバイス」をダブルクリックします。

  3. 「デバイス」で「Blackmagic Design」を選びます。これがATEM Mini、ATEM Mini Proを指しています。

  1. YouTubeにログインして、右上の配信のマークを押します。

  2. 「ライブ配信を開始」を押します。

  3. 新しい画面が開くので、「エンコーダ配信」を選択します。

  4. タイトルなどを決定します。

  5. ストリームキーが出てきます。これをコピーします。

  6. OBSに戻って、Preferencesから「配信」のタブを開きます。「サービス」でYouTube / YouTube Gamingを選択します。「ストリームキー」のボックスに、上でコピーしたストリームキーを入れます。

  7. OBSの先頭画面の右下で「配信開始」を押します。

  8. YouTube側に戻ると、ATEM Mini Proからの映像が見えているはずです。

  9. 準備ができたら、画面右上の「ライブ配信を開始」をクリックします。これで生配信が正式に開始されます。

  1. 配信URLを誰かに渡したいときには、共有アイコンからURLを取得しましょう。

Instagram Liveやほかのプラットフォームに対しても直接配信できますか?

はい、可能です。ATEM Software Controlで設定を「保存」すると、XMLファイルが作成されます。その中を書き換えることで任意のプラットフォームへの直接配信ができるようになります。ATEM Mini Proにデフォルトで入っている配信先はYouTube、Facebook、Twitchですが、それ以外のプラットフォーム、たとえばInstagramへの直接配信も可能です。

XMLのここの部分を書き換えてください。配信、収録のビットレートも任意に変更可能です。

もう少し詳しくやり方を書いておきます。

  1. ATEM Software Controlを起動。

  2. 上部ツールバー「ファイル」→「保存」もしくは「名前をつけて保存」よりxmlデータをエクスポート
    「出力/Output」の項目にチェックの入っていることを確認し、書き出します。

  3. xmlを開くと、末尾付近に以下のような文言がございます。適宜urlにRTMPアドレス、keyに配信コードを入力し、ファイル保存をします。

  1. 修正後のxmlファイルを、ATEM Software Controlの上部ツールバー「ファイル」→「復元」からインポートします。
    (出力にチェックが入っていることをご確認ください)

  2. 正常に読み込まれますと、ATEM Software Controlの「ライブ配信」タブの配信キーのセクションに、xmlで入力いただいた配信キーが表示されます。

  3. 上記内容が完了すればYouTube Live同様、ON AIRボタンの押下でサーバへのビデオ送信が開始されます。

ストリーミングのプリセットを追加する方法

通常、ストリーミングのプリセットはYouTube、Facebook、Twitchしかありませんが、ここに新しいプリセットを追加する裏技があります。

  1. 以下のファイルパスにアクセスします。

Mac
Macintosh HD/Library/Application Support/Blackmagic Design/Switchers/Streaming.xml
日本語環境の場合は、LibraryはFinder上で「ライブラリ」と表記されています。

Windows
C:\Program Files (x86)\Blackmagic Design\Blackmagic ATEM Switchers\ATEM Software Control\Streaming.xml
日本語OS環境では適宜(バックスラッシュ)は¥マークで代用可能です。

  1. 「Streaming.xml」をテキストエディットで開きます。ここに新しいプリセットを追加します。例えば

このXMLは、以下のような構造になっています

ですので、一番最後の/serviceと/streamingの間にこれを差し込めば、設定が追加されます。

ただし macOSの Macintosh HD/Library/Application Support/Blackmagic Design/Switchers/の階層も、WindowsのC:\Program Files (x86)\Blackmagic Design\Blackmagic ATEM Switchers\ATEM Software Control\の階層も、読み取り専用の領域です。したがって最初にStreming.xmlをDesktopかDownloadsあたりに書き出し、上記修正を行い、上記のファイルパスにドラッグ&ドロップします。同じ名称のファイルが既にあると警告してきますので、上書きしてください。そのあとSoftware Controlを立ち上げるとプリセットが増えます。

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