2020.05.07 (最終更新日: 2020.08.29)

ラベリアマイク(ピンマイク)の取り付け方

ノンフィクションやセリフのある映画撮影などにおいては、被写体の声をきれいに撮ることはクオリティーの高い映像を制作するための必須事項です。音声を録るためのマイクにはいろいろな種類がありますが、今回はラベリアマイクの付け方について、まとめてみたいと思います。

ちなみに私は、普段ノンフィクションの映像をメインに制作しているビデオグラファーで、音の専門家ではありません。本来であれば音の収録は専門の録音部さんにお願いしたいところですが、現場や予算の都合上、どうしても自分で音の収録を行わなくてはならない機会が多くなり、自分なりのワークフローを作ってきました。その自分なりのやり方をご紹介したいと思います。

▼プロの録音については、Vookチュートリアルで以下のようなコンテンツがあるので是非ご覧ください。日本アカデミー賞の録音賞を受賞された久連石さんのインタビューです。(私は聞き手として参加させていただきました。)

クリップを使用する場合

ニュース番組などのようにラベリアマイクがついていることが見えても問題ない場合は、クリップを使用してマイクを取り付けます。その際、下の写真の右側のようにそのまま下にケーブルを垂らすとマイクが不安定になり、またケーブルを触った時にノイズを拾ってしまいます

左側の写真のように、クリップを一周させるようにセットさせる方が安定し、タッチノイズも軽減されます。ほとんどのクリップにはケーブルを回した時に固定できるような溝などがついているので、そこにケーブルをセットするとしっかりと設置できます。
Sennheiser MKE2の場合以下のようなイメージです。

ガイプロモーションの照山さんも、このあたりのことを大変わかりやすくまとめてらっしゃるので、ぜひこちらの記事もご覧ください!

服の中に隠す場合

ドキュメンタリーや映画の撮影などではラベリアマイクをカメラから見えないようにしたいという場合もあります。その場合の隠し方は人によって様々なノウハウがあり、服の材質によっても隠し方は変わってきます。
私がよく行う隠し方は、以下のアイテムを使ったものです。
マイクを服の中に隠す時に多いのがガッファーテープやガムテープを輪にしたり、三角にしたりして両面テープをつくる方法かなと思います。しかし慣れていないとうまくできません。(少なくとも私は苦手です…)なので以下のアイテムの力を借りています。

RODE invisiLav ・・・ラベリアマイクの先を差し込んで使います。滑りやすいシリコンのような素材でてきており、服の中に隠した時に衣ズレの音が入りにくいようになります。RODE系のラベリアのサイズにあわせて作られているので、大きなサイズのラベリアマイクは入らないのでご注意ください。

Rycote Stickies・・・ラベリアマイクを服に貼り付けるためのステッカーです。両面が粘着面になっており、間に薄いスポンジが挟んであります。テープを切らずにすぐに使えて、服にしっかりとつくけれど剥がすのが難しいほどではない「ちょうどいい」粘着力になっています。

▼RODEのラベリアマイクを使う時



RODEのFilmmakers Kitに付属しているものと同じRODELink LAVや、WirelessGO用の外付けマイクLavalier GOを使う時は、invisiLavを使い、その上にRycote Stickieを貼り、服に取り付けています。また、ケーブルのノイズがマイクに入るのを防ぐために途中でケーブルを一周巻いて止めています。

▼服の材質によってスレの音が出てしまう時は、設置する場所を変更したり、シャツ側ではなくインナー側に設置するなどで最適な場所を探したりしています。

襟のあるシャツの場合で、インタビューなどで体の後ろが見えないアングルの場合は、襟の中に隠すこともあります。この場合、だいぶ口に近いところでの収録になるため、実際に音を聞いてこもって聞こえないか確認することが必須です。

▼RODE以外のラベリアマイクを使う時

上記にも書いた通り、いろいろな人に聞くと返答として多いのは、テープを三角形に巻いて貼る方法なのかなと思います。(こんな感じです。

ただ、やっぱりなかなかテープの材質によってテープの粘着の音が聞こえてしまったりと難しいなと個人的には感じているので、invisiLavのようなマイクを覆うフォームのようなものを使うのが一番手っ取り早いかなと思います。URSA Straps ラベリアマイク仕込アダプタ

録音部さんは(久連石さんの動画にも登場しましたが)セーム革を使う方も多いようです。

送信機(トランスミッター)の取り付け場所

上記のようにマイクを取り付けた後、ワイヤレスマイクシステムの場合は送信機をどこかに取り付けておく必要があります。ベルトをしているようなファッションの場合はベルトに挟んだり、ズボンのポケットに入れておいてもらうなどが多いかなと思いますが、困るのが演者さんがワンピースを着ている場合です。ベルトもない、ポケットもないとなると送信機を隠す場所がありません。

そういった場合用に、ワンピースの下にも付けられる、体に巻く送信機用のベルトというものがあるのですが、(こういうものです!)なかなか専門品ということで値段が張ってしまいます。そこでオススメしたいのがホッカイロ用のベルトです。
カイロベルトマジック
専用品に比べるとだいぶチープにはなりますが、長時間や激しい動きのある撮影ではなければ問題なく使用できます。(特にRODE Wireless GOなどの小型送信機の場合は最適。)

ぜひ皆さんのやり方も教えて下さい!

上記が私が普段行っているラベリアマイクの取り付け方法です。専門家ではないので限定的な情報になってしまいましたが、「もっとこんな方法があるよ!」「こっちのやり方の方が効果的だよ!」というご意見あれば、ぜひコメントいただけると幸いです!

余談

余談ですが手元にあるラベリアマイク/ワイヤレスマイクシステムが、それぞれどんな感じの音に聞こえるのか試してみましたので、もしよければ参考にご覧ください。(YouTubeにアップすると圧縮かかってしまって違いが大きくは感じられなくなってしまいましたが、それでも細かい特徴はわかるかなと思います。)

27クリップする
クリップしておくと
あとからいつでも
見返したりできます。

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