「マニュアルフォーカス」むずかしいですよね。私はいつも猫で練習しています。 最初はフォーカスを合わせることがむずかしいと思っていましたが、最近はどう表現するか?という部分でむずかしく感じるようになってきました。今回はそんなマニュアルフォーカスのコツについて解説します。
なぜマニュアルフォーカスが必要か?
最近のカメラのオートフォーカス(以下AF)の性能はとても良い。動きのある被写体を追従したり、人の顔を判別して瞳にフォーカスを合わせてくれる。そんな便利で優秀な機能がカメラに備わっているのになぜマニュアルフォーカス(以下MF)が必要なのか。理由はいくつかあります。
まずAFのデメリットはカメラの苦手とする暗い場所やコントラストの低い被写体にはフォーカスが合いづらい。また被写体が複数ある場合どの被写体にフォーカスを合わせるかはカメラには判断できない。どこに合わせるかは人間の意志が介在する。
MFのメリットは何を見せたいか動きのある演出できるという点です。写真の場合は一番見せたいもの(主題)にフォーカスを合わせるが、映像の場合、フォーカスを変化させ視線を主題に導くなど演出として使うことができます。フォーカスの位置を変化させるだけでストーリーが生まれてきます。
映画などの規模になってくると「フォーカスプラー」というフォーカスを合わせるだけの専門職もある。「だけ」と言ったがとてもとても重要な仕事だ。下で紹介する映像はフォーカスプラーさんのお仕事の一端がわかる。今はワイヤレスフォローフォーカスを使う場合も多いかもしれないがフォーカスをコントロールするという仕事は見ていても大変なのがわかる。
フォーカスプラーが居るような現場で働いている方は現場でガンガン技術を吸収していった方が良いが、この記事を読んでくださっているほとんどの方は自分でカメラを回しつつフォーカスも自分で合わせる必要がある方だと思う。そんな方々に使えるフォーカシングテクニックをいくつか紹介したい。
フォーカシングテクニック
Practice Practice Practice
マニュアルフォーカスを身につけるには、もうひたすら練習。とにもかくにも練習。練習すれば確実に上手くなる。 ただ闇雲に練習をしても効率が悪いのでいくつかポイントを解説しよう。
ピーキングを使う
ピーキングとはライブビュー画面の中でどこにフォーカスが合っているか輪郭を強調してくれるとても便利な機能。下の写真の赤い部分にフォーカスが合っている。私はBMPCCのファンクションキーにピーキングを割り振ってすぐにオンオフできるようにしている。
外部モニターを使う
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