2020.08.29 (最終更新日: 2020.08.29)

マニュアルフォーカス上達のために試したい12のこと

「マニュアルフォーカス」むずかしいですよね。私はいつも猫で練習しています。 最初はフォーカスを合わせることがむずかしいと思っていましたが、最近はどう表現するか?という部分でむずかしく感じるようになってきました。今回はそんなマニュアルフォーカスのコツについて解説します。

なぜマニュアルフォーカスが必要か?

最近のカメラのオートフォーカス(以下AF)の性能はとても良い。動きのある被写体を追従したり、人の顔を判別して瞳にフォーカスを合わせてくれる。そんな便利で優秀な機能がカメラに備わっているのになぜマニュアルフォーカス(以下MF)が必要なのか。理由はいくつかあります。

まずAFのデメリットはカメラの苦手とする暗い場所やコントラストの低い被写体にはフォーカスが合いづらい。また被写体が複数ある場合どの被写体にフォーカスを合わせるかはカメラには判断できない。どこに合わせるかは人間の意志が介在する。

MFのメリットは何を見せたいか動きのある演出できるという点です。写真の場合は一番見せたいもの(主題)にフォーカスを合わせるが、映像の場合、フォーカスを変化させ視線を主題に導くなど演出として使うことができます。フォーカスの位置を変化させるだけでストーリーが生まれてきます。

映画などの規模になってくると「フォーカスプラー」というフォーカスを合わせるだけの専門職もある。「だけ」と言ったがとてもとても重要な仕事だ。下で紹介する映像はフォーカスプラーさんのお仕事の一端がわかる。今はワイヤレスフォローフォーカスを使う場合も多いかもしれないがフォーカスをコントロールするという仕事は見ていても大変なのがわかる。

フォーカスプラーが居るような現場で働いている方は現場でガンガン技術を吸収していった方が良いが、この記事を読んでくださっているほとんどの方は自分でカメラを回しつつフォーカスも自分で合わせる必要がある方だと思う。そんな方々に使えるフォーカシングテクニックをいくつか紹介したい。

フォーカシングテクニック

Practice Practice Practice

マニュアルフォーカスを身につけるには、もうひたすら練習。とにもかくにも練習。練習すれば確実に上手くなる。 ただ闇雲に練習をしても効率が悪いのでいくつかポイントを解説しよう。

ピーキングを使う

ピーキングとはライブビュー画面の中でどこにフォーカスが合っているか輪郭を強調してくれるとても便利な機能。下の写真の赤い部分にフォーカスが合っている。私はBMPCCのファンクションキーにピーキングを割り振ってすぐにオンオフできるようにしている。

外部モニターを使う

DSLRによく使われている3.5インチのモニターでピントの山を正確に見つけるのは難しい。外部モニターを一番見やすい角度にセットしよう。7インチくらいのモニターがピントの山は見やすいが、私は可搬性の関係で5インチを使っている。

姿勢

三脚やジンバルを使わずカメラを手に持って撮影する場合はカメラを持つ方の脇をしっかりと締める。フォーカスリングは軽く握る。 強く握ってしまうとフォーカスリングの回し始めや止める際に手振れが出てしまう。

呼吸

これは私の我流かもしれないが、息を止めてフォーカシングをするより、手首の動きに合わせ息を吸うもしくは吐いたりする方がスムーズなフォーカシングが出来る。

フォーカスリングを太くする

レンズによってはフォーカスリングが細かったり重かったりするものがある。そんな時はフォーローフォーカス用のギアベルトでフォーカスリングを握りやすくしている。少し太いだけでも使う力が変わってくる。手を離した状態からでもフォーカスリングが見つけやすい。

フォローフォーカスを使う

フォーカスリングを回すより繊細なフォーカシングができる。被写体の動きや距離が決まっていてフォーカスをピッタリと止めたい場合はA点B点を設定できるものが便利だ。機械式と電動式がある。セッティングの手軽さと値段は機械式が、繊細なコントロールとフォーカスリングの回転角度が大きいレンズの場合は電動式の方が良い。電動式はワイヤレスの物もあるので離れた場所からフォーカスをコントロールすることも出来る。

距離感

最上級のテクニックだが、被写体との距離感を身体で覚える とモニターを凝視しなくてもスッとフォーカス送りができるようになる。私はモニターをあまり凝視できないスキーで併走して撮る時に身についた。

AFとの併用

レンズによってはAFで合わせたあとマニュアルでフォーカスを追い込むことも出来る。別にAFを使うことは悪いことじゃない。

ジンバルとフォローフォーカス

歩きながらジンバルを操り構図を考えフォーカスも合わせるのは結構むずかしい。焦点距離固定で自分が前後し、被写体との距離を一定に取る。 もしくは素直にAFを使おう。安定したジンバルワークに集中する方がいいカットが撮れる。

スライダーを使う場合

スライダーを動かしながらフォーカシングする場合、フォローフォーカスを使いA点B点を設定しておくと失敗は少なくなる。MFに慣れればフォローフォーカスを使わなくても手首の回転角とスライダーの動きを身体で覚えてフォーカシングすることも出来る。個人的には一番見せたいポイントにフォーカスを合わせておき、ボケた状態からスライダー動かしだんだんとフォーカスが合う映像のほうが気持ちいいので多用している。

マーカーを使う

動きや位置が決まっている場合(スライダーを使う場合や被写体の動きが決まっている時)はレンズにマスキングテープを貼り、フォーカスの位置をマーキングしておく。距離の指標を見てもいいがマーカーを使った方が確実。

逆再生を使う

ボケた状態からピタッとフォーカスを合わせないといけない時は、フォーカスを合わせた状態からぼかしていき、編集時に逆再生する 場合もある。あくまでも動かない物を撮影することが前提だが。

余談

余談1

フォーカスリングの重さはMFレンズに比べAFレンズの方が往々にして重い。理由はAF用のモーターと駆動ギアの抵抗で重くなるそうだ。オリンパスのレンズはクラッチ機構でMFの時はフォーカスリングが軽くなるモデルもある。ちなみに以前お借りしたシグマのシネレンズはとても滑らかでバックラッシュ(フォーカスリングのあそび)も少なくフォーカスがとても合わせやすかった。

余談2 マニュアルフォーカスの敵

「老眼」歳をとってきて老眼になるとフォーカスの山が見えなくなると知り合いのカメラマンが言ってました。

マニュアルフォーカス怖くないよ!

24クリップする
クリップしておくと
あとからいつでも
見返したりできます。

    コメント

    • まだコメントはありません