# ドローンと許認可

大抵の方はドローンを飛ばすために色々な許諾申請が必要なのはご存知かと思います。正直ドローンを飛ばす技術以上に申請の方が大変です。ここでは細かい許可書の書き方は解説はしません。どういうところに申請が必要か?という記事です。はじめに言っておきますが飛ばす場所や地域によって申請先が違ったり独自のルールがあったりします。この記事はあくまでも参考程度に留めることが大切です。 またこの記事を含めネットの記事を鵜呑みにせず、許認可の申請を含めて自分で調べ理解した上で飛行させることがとても大切です。何となく大丈夫だろうで飛行させると大問題になり、他の真面目に飛行させている方々にも迷惑になります。 ただし全く知らないより確実に有益だと思います。

ドローンを飛ばす前に

無人航空機の 安全な飛行のためのガイドライン
https://www.mlit.go.jp/common/001301393.pdf

まずこれを読んで理解できないようであれば飛ばしてはいけません。
国土交通省への許認可は以下の場合は必要ありません

・日中(日出から日没まで)に飛行させること
・目視(直接肉眼による)範囲内で無人航空機とその周囲を監視して飛行させること(モニター監視はアウト
・第三者又は第三者の建物、第三者の車両などの物件との間に距離(30m) を保って飛行させること
・イベントなど人が集まる催し上空ではない
・爆発物など危険物を輸送しないこと
・無人航空機から物を投下しないこと
・人口密集地区(DID)上空でないこと
・重要施設の周辺地域以外(空港等)

必要ありませんと言いましたが、ほとんどの人がいずれかの項目に引っかかると思います。 ですのでまずは国土交通省のドローン情報基盤システムから「無人航空機飛行許可申請」を行います。はじめての申請は結構日数がかかると思いますがまずはこの許諾がスタート地点です。「人口密集地域」「30m」「目視外」の1年間包括申請をしておくことをオススメします。イベント上空などは包括申請が通らないので都度申請をします。
https://www.dips.mlit.go.jp/

国土交通省の許認可が取れたら自由に飛ばせるの?

みなさんここを勘違いされる方が多いのですが、国土交通省の許認可だけではほとんど飛ばせません。最低限その土地の地権者や管理者の許可が必要です。
例)林野庁森林管理署、環境省地方環境事務所、空港事務所、河川事務所、公園事務所、港湾管理事務所、個人、会社など

どこに申請したらいいのかわからない

まず地権者に連絡してみましょう。公園でしたら公園管理事務所、河原でしたら河川事務所、国有林でしたら林野庁森林管理署などその土地を管理しているところに確認を取るのが確実です。観光地の場合は観光協会やその地区の観光課に問い合わせるのもいいです。問い合わせた上で他にどこの許可が必要か聞けば大抵教えてもらえます。

私の例:国立公園の山岳地帯での飛行

私は自然映像を国立公園の山岳地帯で撮影飛行する事が多いです。国立公園と言っても地権者は林野庁であったり個人であったり神社だったりします。まずは地権者に連絡をとります。

森林管理署
入林申請書を記入後「電話」で入林申請をしたい旨を伝えます。厄介なのが山の稜線は県境になっている事が多いです。例えば長野県と岐阜県をまたがる山で撮影する場合は両方の森林管理所に入林申請をする必要があります。

環境省
国立公園は環境省の管轄です。環境省の自然保護官の方に「電話」をして申請の方法を確認します。環境省は今のところルールが厳密に決まっておらず自然保護官の裁量に委ねられます。場所によっては申請書の他に企画書やクライアントとの契約書を求められる場合もあったり、逆に電話だけでOKの場合もあります。

周辺の山小屋と山岳救助隊やレンジャー
実際に飛ばす際の現場周辺を実質的に現場を管理している人に一報を入れてから飛行させます。荷揚げや救助でヘリコプターが飛行している時はドローンを飛ばせません。

FISSに飛行情報を登録
ドローン情報基盤システム(飛行情報共有機能)に飛ばす空域や時間の情報を登録
https://www.fiss.mlit.go.jp/top

以上の手順を踏んでから飛行をさせます。

私が一番大変だったのは、3県にまたがる国立公園で飛行させた際、森林管理所(3県)、環境省(2地域)、農林事務所、地域振興局鳥獣保護官、教育委員会の合計8箇所に申請を1フライトの為にしないといけないという事もありました。

その他備考

200g未満のドローン
200g未満のドローン(Mavic Miniや200gを超えないMicroドローンなど)は模型航空機に分類され国土交通省の許認可は必要ありません。がそれはあくまで国土交通省のくくりであり、飛ばす場所によっては地権者の許可などが必要となりますので要注意です。公園などはドローン禁止と一括りにしている事も多いです。ほとんどの人は200g未満の機体かどうかなんかは知った事ではないので通報されることもあります。
※年内いっぱいで200g未満の機体も規制ルールの適用対象に含まれるように法改正されました(2020年7月19日)。
軽量ドローンも飛行規制の対象に 国交省、安全対策を強化
https://www.tokyo-np.co.jp/article/43567?fbclid=IwAR07JlSGaOHnuZYfSqcQbXahXQXIHv_oygVOdCskhxP_F1Gi4Sonxyw9hkc

高度150m以上の飛行
国土交通省に別途申請が必要。高い山の場合、稜線から離れるとあっという間に地表150mを超えるので基本的に稜線上しか飛ばせない。

空港周辺
空港管理者の同意や都道府県公安委員会等に許可を取る必要があります。またDJIのドローンの場合、空港周辺では離陸できないように設定されているのでDJIへの解除申請も必要になります。

担当者問題
公務員は配置換えが多いので担当者が変わるごとに今までの関係はリセットされます。引き継ぎがされていることは稀です(今までに引き継がれていたことは無い)。担当者によって言うことが変わるということもザラです。余談ですが省庁への申請時、ドローンと言わず無人航空機と言うと仕事をしている人に感じられ話が通りやすい印象があります。

ネット申請
国土交通省を除きインターネットで申請はほぼ無い。電話と書類でのやりとりになる。ただしメールでのやりとりが可能な場合もあるので最初に問い合わせた時にメールでの申請は可能か確認しましょう。

周囲の人に飛行させていることを認知させる
国土交通省ガイドラインで消化器の携行とビブス着用が求められています。消化器は水でも良いので私はペットボトルの水を携行しています(登山中は飲み水で代用)。ビブスは反射板付きベストをネットで購入しました。私は場所によっては工事用の白いヘルメットを被って飛行させています。あと撮影中と分かる腕章もします。周辺を通る人には撮影中の旨を一言伝えます。
とてもめんどうに思われるかもしれませんが、しっかりとした格好で飛ばしていると周囲の人に仕事と認識されるので通報などトラブルになるリスクも減ります。

申請先備考
警察署
公道から離陸する場合、警察へ道路使用許可の申請が必要

林野庁森林管理署
林野庁は比較的ドローンに対するルールが統一されています。まずは飛ばす地域の森林管理所のウェブサイトを調べましょう。(地域名+森林管理所+無人航空機)で検索すると見つけやすです。私の場合は中部森林管理所が多いのですが、入林手続きの申請書をダウンロード、記入をし「電話」をかけます。その際他にどこに申請を出す必要があるか聞いてしまいましょう。
https://www.rinya.maff.go.jp/chubu/introduction/gaiyou_kyoku/nyurinkyoka/nyurintodoke.html (中部森林管理署)

環境省
各地の自然保護官事務所に問い合わせます。仕事以外だと嫌がられることが多いです。墜落した時の回収法など聞かれる事もあり結構厄介。自然保護官との関係性が重要で電話だけで許可が出る事もある。
https://www.env.go.jp/park/office.html

情報の共有

ドローンを飛行させるのはとても手間のかかる(飛ばす事自体はカンタン)事ですが、それに見合った素晴らしい映像を撮ることができます。今後ドローンの飛行は免許制になるという話も出ています。日々ルールが変わっていくので情報を収集していないと付いていけません。ドローン専門でない人はなおさらです。ここに書いた情報も私の今までの経験を書きましたが、あっという間に古い情報になる可能性もあります(多分なります)。コメント欄で情報を共有していただけると嬉しいです。

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