この記事は、2020年5月29日に開催された「VIDEOGRAPHERS TOKYO@ONLINE」にてライブ配信を行ったセッションのアーカイブです。
はじめに Premiere Proってどんなソフト?
この記事を開いたということは、Premiere Proの使い方や時短テクに興味がある方だと思います。映像をはじめたい人も、Premiere Pro使い方が分からん!と今日締め切りの動画データの前で頭を抱えている人もいると思います。
Premiere Proは、プラグインも機能もチュートリアルも沢山あって楽しいよ。みんなが意外と知らないPremiere Proの鬼時短テクを勉強して使い方マスターしちゃおうぜ! という記事です。
まず使い方の前に概要を説明すると、Premiere Proとはプロも使っている動画編集ソフトです。Adobeが出しているもので、月額2480円(税別)(2020年8月現在)。学生だと半額以下だし、法人割もあるので意外と手を出しやすい。無料お試しも3日~7日ありますね!まず手にとって使い方を研究してみるのも最高!
なにより、動画を作るなら誰もが一度は通るソフトなので、Premiere Proは、初心者向け使い方チュートリアルやプラグインが豊富。動画編集という使いこなす人の少ないものだからこそ、使い方指南をしてくれる記事やYouTubeが沢山あることは大事。初心者も中級者も、今こそPremiere Proを使いこなす最高のタイミングです!
※なお、本記事内に登場する「option」「command」はMAC用語です。MACの「option」キーは、Windowsの「Alt」キー。MACの「command」キーは、Windowsの「Ctrl」キーだと脳内変換してご覧ください。
アーカイブ映像
- 前編:0:00〜30:57頃
- 後編:30:58頃〜55:45頃
登壇者 市井義彦×白戸裕也×ダストマン
ゲスト:市井義彦
1979年生。広島出身、大阪在住。2000年に関西の映像制作会社に入社。テレビを中心に番組・CM・VPなどを制作し、関西小劇場系の映像制作にも携わる。2014年に映像制作プロダクション「株式会社Command C」を立ち上げ、テレビの映像ディレクターのみならず、撮影・編集も手がけるビデオグラファーとして活動。代表的な担当番組は読売テレビ「グッと!地球便」。また2015年よりPremiereProユーザーグループをスタート、代表としてグループミーティングなども展開し活動の幅を広げる。
ゲスト:白戸裕也
Motion Designer / Editor
日本大学芸術学部放送学科卒業。大手制作会社にて、テレビCM・WebCM制作等を経験。株式会社サイバーエージェントにて、AbemaTV(現ABEMA)の番組宣伝映像やオープニング映像、イベント用映像などの制作を担当。現在は、短尺に特化したオンライン動画広告の企画・制作をおこなう「6秒企画」にて、モーションデザイナー、エディターを務める。映像系イベントにも多数登壇、記事も執筆している。
ゲスト:ダストマン
YouTubeチャンネル【ダストマンTips】の人。いろんな映像制作の作り方を紹介しています。本業はエディ広告がメイン。広島県の山奥に古民家を買い、田舎暮らしをしながらのんびり生きています。
【第一章】時短テク「Q」「W」でカット繋ぎの簡略化!
では早速、Premiere Proショートカットキー時短テクニック 「おすすめショートカットキー」 を教えちゃいましょう。一番最初に覚えてほしいのは 「Q」と「W」。
Premiere Proの左上の 「Premiere Pro」というタブから「ショートカットキーを」クリックしてあげると……。
どん! こんな感じで 最初からショートカットキーが設定されています。キーボードのどのキーが何に対応しているかも一覧で出ます。分かりやすいですね!
今まで他の動画編集ソフトを使っていた人は、この左上部分をいじると、Final Cutや他の編集ソフトの設定と同じショートカットキーに変更できるのでPremiere Proにも移行しやすい。自分の使いやすいようにカスタムもできるので便利!
では早速、Premiere Proショートカットキー「Q」の使い方を勉強します。たとえば、ある動画の冒頭を切り取りたいとき、「切り取りたい範囲をハサミで設定→選択する→その部分をデリートボタンで削除→前の動画との空白をつめる」と今までは4ステップあったと思います。
ところがこのショートカットキー 「Q」を押せば、切り取りたい冒頭部分を全自動で切って・選択して・前の動画と詰めてくれるんです!4ステップがワンクリックで完了するんですね!
Premiere Proショートカットキー「W」の使い方も同様です。ある動画の終わりの方を切り取りたいとき、「切り取りたい範囲をハサミで設定→選択する→その部分をデリートボタンで削除→前の動画との空白をつめる」と今まであった4ステップが、
「W」を押せば切り取りたい後ろ部分だけを全自動で切って・選択して・後ろの動画と詰めてくれるんです。便利なんです。
【第二章】時短テク「G」キーで「オーディオゲイン」をショートカット!
次のPremiere Proショートカットキー時短テクニックはオーディオゲイン「G」 の使い方です。
音量を調整したいところで右クリックすると、プルダウンメニューがでて、「オーディオゲイン」という項目があります。この項目を選ぶと、オーディオゲインのパネルが動かせるようになるんですね。
「ゲインを調整」を選んで、デシベルを打ち込むんであげましょう。たとえばー10デシベルにしてあげると……。
ガチコン!と波形ごと下がり、目でみながら音量を調節できるようになります。
一部分だけ音量を調整したいときも、その部分を選択してからショートカットキー「G」を押せばオーディオゲインがすぐ調整できます。便利です。
【第三章】時短テク「インからアウトをレンダリング」でコマ落ち知らず!
次のPremiere Proショートカットキー時短テクニックはインからアウトをレンダリング「option+R」 の使い方です。
動画にエフェクトとかを入れると、このタイムラインバーが赤くなって警告が出ます。コマ落ちするし再生しにくくなるから 「レンダリングが必要だよ!」 という意味ですね。
そんな時は、赤くなったバー部分を選択してPremiere Proの、「シーケンス」タブから「選択範囲をレンダリング」を押す とコマ落ちもしないし再生時にカクカクしなくなります。
でも最近では、さらに上級編として、「タイムラインの黄色いバーもレンダリングしたい」 という要望も増えてきました。黄色い部分も、再生がうまくいかない時があるからですね。
そんな時は、「シーケンス」タブから「インからアウトをレンダリングする」を選ぶと、すべての動画が再生しやすくなります。便利ですね。
さらに便利にするテクニックとして、ショートカットキーを設定しましょう。Premiere Proショートカットキー画面を出し、中央左の検索ボックスで「インからアウトをレンダリングする」を選択。あとは右下のボックスからどのキーを対応させるか選ぶだけ! 僕の場合は、インからアウトをレンダリング「option+R」で設定しています。
【第四章】時短テク「カーニングをユニット単位で増加or減少」で瞬間文字整理!
次のPremiere Proショートカットキー時短テクニックはカーニングをユニット単位で増加or減少させる「option+右or左」です!
まずショートカットキーの設定画面を出して、中央左側の検索ボックスで「カーニングを」で検索。何ユニットにするか色々出てきますが、ぼくは50ユニットにしています。あとは、右側のボックスでショートカット設定するキーを選択。
文字と文字のあいだにカーソルをおいたら、「option+右」で文字が離れていきます。「option+左」で文字が詰まります。便利ですねえ!
【第五章】時短テク「テキストのフォント・スタイルを一括変更」!
Premiere Proの動画内にいれた字幕やテロップを一括で変えたいという時につかえるのが、次の鬼時短テクニックです。
まずは、「グラフィック」タブを選択すると、こんな画面になります。
右側にエッセンシャルグラフィックのパネルがでてきますね。右上の「参照」と「編集」のなかの、「編集」を選ぶとフォントや色を変えられるようになります。
文字にシャドウをつけたり枠をつけたりなんでも自由にできますが、「いいな」と思うのができたら保存していきましょう。エッセンシャルグラフィックのパネル中央にある「マスタースタイル」から「マスタースタイルを選択して、保存名をつけたらOKボタンをクリック!
画面左下のプロジェクトパネルに作った文字が登録されます。
あとは簡単。文字フォントなどを変えたい動画を複数選択して、いま作った文字をドラッグするだけ!使い勝手も最高なので是非使っていただけると便利。自分のすきな文字色・フォントを選んで保存すれば、他の動画を作るときにも最高です。
【まとめ】便利ツールで成長率UP!
Premiere Proは時短テクニックが沢山あります。
「便利ツールを使ったり、楽をしたがる人間が一番成長する」ともいいます。時短テクニックをたくさん身につけて、素早く沢山動画編集をできるようになれば、さらに色々な仕事を受けられるようになります。
セッション後半第六章の内容は、以下の記事にまとめています。
ぜひ、こちらも併せてご覧ください。
【永久保存版】Premiere Proを効率化する鬼時短テク9選! 後編|VGT2020
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Vook編集部@Vook_editor
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