2020.09.14 (最終更新日: 2020.09.14)

エディター必見!Premiere Pro とPhotoshopを連携したテロップ作成時短術【VGT×Ryohei Yamawaki】

はじめに

この記事ではPremiereユーザー会の中から、Ryohei Yamawakiさんの 「楽に 素早く 丁寧に」 をテーマに、Photoshopを利用したテロップ時短術をご紹介します。

登壇者 Ryohei Yamawakiさん

Ryohei Yamawaki
オンラインエディター/キャプションデザイン
1992年生まれ 九州出身、横浜国立大学/日本工学院専門学校卒。学生時代よりFCP7やAdobeを使用した動画制作に慣れ親しむ。地方局のCG制作部に所属したのち、予備校講師やラジオ局のミキサー、Youtube動画編集などを経て、現在は都内ポストプロダクションにて主にBS4K放送のカラーグレーディングを担当する。またテレビ番組のオンライン編集に携わりながら、プログラミングを利用した効率的なワークフローを提案している。
▼Twitter
https://twitter.com/Ryohei_Yamawaki

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イントロダクション

Premiere Pro × Photoshopワークフローを始める前に、軽く自己紹介いたします。都内のポストプロダクションで、主にPremiere Proを使用したテレビ番組の編集を担当しておりますRyohei Yamawakiです。

今回は映像編集を、「楽に 素早く 丁寧に」 を目標に Photoshopの便利な機能を紹介します。

Photoshopに触れたことのない方にはちょっと難しいかもしれませんが、テロップをつけられるだけで動画の質って変わるんですよね。Photoshop初心者にも、Photoshopってこんなに便利なんだ! と伝われば幸いです。

テロップ時短術①【データセット】一度に大量のテキストデータを作成!

まず紹介したいのが、データセットという機能です。

事前に文字起こししたテキストデータや、纏まった原稿ファイルがある場合は、1文字ずつ手動で入力することなく自動的にテロップデータを作成できます。Premiere ProはPhotoshopで作成したPSDデータを直接読み込めるので、シーケンス上に記録したテロップに後から修正が入った場合でも、元々のPSDを修正すれば即座に反映されます。

データセットに関する詳しい記事は、 『Premiere ProとPhotoshopを使い文字起こし&字幕付けを高速で終わらせる方法』 が分かりやすいと思います。

衝撃!XMLファイルからテロップ原稿を作れちゃう!?」でも紹介されていますが、 Premiere Pro上でエッセンシャルグラフィックスを使用して作成したテロップを、データセットとしてPhotoshopに読み込む、CSV形式に変換する方法もあります。Premiere Pro上で作成した仮のテロップデータを後からPhotoshopで装飾するといった使い方もできます。

テロップ時短術②【レイヤーテキスト】テキストを自由に装飾

Photoshop上でテキストを装飾する際に使うレイヤースタイルも紹介しましょう。これは、プリセットを保存しておくと、ワンクリックでテキストを装飾することができる機能ですね。最新バージョンからプリセットをフォルダ分けして管理できるようになったので、用途に応じて、より直感的にプリセットを管理することができます。

Photoshop初心者向けに市井義彦さんのYouTubeテロップ作成最強機能/レイヤースタイル入門編【Photoshop】プリセット販売情報もあるよ。もありますので、ぜひご覧になってください。

テロップ時短術③【アクション】作業を記録し、一発処理

次はアクションという機能の解説です。

アクションは本来なら手数のかかる処理も一発処理する機能です。例えばテロップであれば、フォント、レイヤースタイル、ポジションなどをワンクリックで一気に変更できます。

新規ドキュメントのプリセット管理や、テロップのレイアウト変更などの機能を登録しておくと便利です。

テロップ時短術④【アプリケーション制限】意外と使えるJavascript

PhotoshopはJavascriptで制御することができます。アクション機能だけでは難しい自動処理も、Javascriptを使って実現させることができます。

PhotoshopとJavascriptに関して、詳しく学びたいという方がいましたら、書籍『Photoshop自動化基本編』と、『Photoshop CS自動化作戦』のサイトが凄く参考になります。

『Photoshop自動化基本編』はKindle Unlimitedに加入していれば実質無料で読み放題なので、是非ご覧ください。『Photoshop CS自動化作戦』も、CS時代のものですが、使える機能は今とほとんど変わらないので、役立つこと間違いありません。

自分自身もプログラミングが分からない状態から、この二つを参考にして1週間くらいで自作scriptが作れるようになったので、プログラミング初心者にもぜひ一度読んでみてほしいと思います。

テロップ時短術⑤【バッジ処理】ドロップレットで複数のPSDの処理を一括に

さらに便利なのが、複数のPSDを一括で処理できる「バッチ処理」。

たとえば、先ほどのアクション、スクリプトのファイルを一度に適用することも可能。この一括処理自体をアプリケーションとして保存しておけば、あとは、アイコンに向かって書き出したファイルをドラッグアンドドロップするだけで自動処理できるんです。

テロップ時短術⑥【 ウォッチタワー】ファイルをフォルダごと自動読み込み

作成したテロップデータをPremiere Proに読み込むときは、ウォッチタワーというエクステンション拡張機能を使いましょう。

作成したファイルを、保存先のフォルダの階層ごと一度に読み込むことができるものです。Premiere Proに普通にPhotoshopデータを読み込もうとすると、読み込みの設定を行うためのダイアログが表示されます。100枚のテロップを読み込もうとすると、ダイアログが100回出てきます。これをいちいちクリックするのはとても面倒くさいので、ウォッチタワーを使用してダイアログをスキップしましょう。

エクステンションは、フォルダの自動同期機能もありますね。データセットで書き出したファイルを自動的にPremiere Pro内に読み込むこともできるんです。有料のエクステンションではありますが、現在であれば25ドル、約2700円で購入できるので、大量のテロップを扱うことのある方であれば、買って損はないと思います。

Pr & AeとOSのフォルダ自動同期させる神エクステンションにも詳しく書いてあるので、ぜひご覧ください。

テロップ時短術⑦【シーケンスオート編集】複数のテロップデータを一度に配置!

最後は、Premiere Proの機能、シーケンスヘオート編集です。

これを使えば、読み込んだ複数のテロップデータを、シーケンスに先に打ったマーカーに合わせて一度に配置できます。YouTube動画のようにコメントをたくさん並べる動画でも、コメントのタイミングに合わせてマーカーを打っておけば一気にテロップをつけられるんです。

データセットを書き出す時に、名称の設定で連番を設定しておくと、その順番に沿ってテロップを並べることもできます。

まとめ 動画で見るテロップ時短術一覧

最後に、今日使った機能をまとめてみましょよう。

いろんな便利機能がありますよね。こんどは、この便利機能をすべて使ったテロップ作成術を動画で見てみましょう。

まず、Premiere Pro内で同期するフォルダを選択し、CSV形式で原稿を作成しておきます。Photoshopの新規作成や、テキストの装飾などもアクションで行うことができます。

CSVとテキストレイヤーを紐づけるために変数を設定する必要もあります。この時に非表示のテキストレイヤーを作り、そこに後からテキストに適用したいアクションの名前を入れておくのがポイントです。

データセットから書き出しを終えてからPremiere Proに戻ると、PSDが自動的にPremiere Pro内に読み込まれているんです。書き出したテロップデータに対して、今度は非表示レイヤーと同じ名前のアクションを適用するスクリプトを、バッチ処理を使って一気に処理します。

それぞれのテロップのデザインがナンバリングに応じて変わります。最後にオート編集機能を使うことで、テロップデータがマーカーに合わせて自動配置されます。機能を組み合わせることで、より効率的に作業することができるので、皆さんも是非お試しください。

最後に少しだけ宣伝です。映像編集向けのPhotoshop機能紹介をこちらのノートに書いています。

テロップ作成支援用のスクリプトなども配布していますので、是非ご覧ください。以上で紹介を終わります。ご清聴ありがとうございました。

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