カメラと外部レコーダーで記録した映像の輝度を合わせる方法

この記事は、2016年3月30日にATOMOS株式会社 Facebook公式ページに投稿された「【Tips】Logガンマ収録時、カメラ記録映像と外部記録映像の輝度を合わせる方法
より内容を抜粋し一部編集して掲載しております。

はじめに

Logガンマを搭載したカメラが広がっている事もあるのでしょう。
最近、Logガンマによる収録をされている方からの問い合わせで多いのが「カメラのメモリーカードで収録した映像と、ATOMOSで収録した映像の明るさが違う」というものです。

なぜカメラ記録映像と外部記録映像は明るさが違うのか?

これは編集ソフトウェアが映像ファイルを読み込む際に、その映像ファイルが0-255(10bitだと0-1023)の輝度レンジを持っているか、16-235(64-940)の輝度レンジを持っているか判断するのですが、カメラ内部で収録した映像ファイルは、正しく判断できるようにメタデータがあり、編集ソフトはそれを参照できるのですが、ATOMOSで記録したものはそのメタデータが無く、誤ったレンジで読み込まれてしまうために違いが起きてしまいます。これはQuicktime形式(.mov)の弱点で、ATOMOS側のfirmwareでの対処が難しいところだったりします。

どうすればこの差を近づけられるか?

DaVinci Resolveの場合

この差分を補う方法としては、Davinci Resolveの場合、メディアプールに読み込んだ各クリップを右クリック→「Clip Attributes」を選択して出てきた設定画面で、「Data Levels」に設定することで、正しい輝度レンジに変更することができます。

Premiere Pro CCの場合

Premiere Pro CCでは、ビデオエフェクト「クイックカラー補正」の設定パラメーター「出力レベル」を0.0から16.0に、255.0から235.0に変更することで、正しい輝度レンジに変更できます。下の画像(1)・(2)は、(1)がXAVC Sの映像、(2)がATOMOSで記録した映像を並べ、調整レイヤーにクイックカラー補正を設定して、適用前後で輝度レンジが合致するところを画面キャプチャしたものです。(調整レイヤーを使えば、タイムライン上のクリップ全てに一気に適用できるので便利かと思います)

(1)

(2)

注意点

<その1>
上記の方法で、カメラ内部収録ファイルとATOMOSで収録したProResファイルの輝度レベルは合致させることができますが、ここから同じLUTやカラーフィルターを使っても結果を合致させることが出来ない場合が多いです。これは、4:2:0映像のカラーグレーディングと、4:2:2映像のカラーグレーディングでは結果が異なる為で、グレーディング前提ならATOMOSで収録したProResをメインに使って、カメラ内部メモリーで収録したファイルはバックアップとしてお使いになることをお勧めします。

<その2>
参照元の記事やDavinciでの表記が64-960なので、そのまま掲載しましたが、16-235を基準とすると、両方とも4倍の64-940となるので訂正しました。64-960は、16-240基準の4倍となります。実際のピークも235(940)が正しいとのご指摘を受けましたので、修正させて頂きます。

<その3>
上記の記事は、Davinci Resolve 12をベースに書かれています。最新の12.5では、Clip Attributes の項目の名称が若干変更されました。12.5では「Full」に設定するのが正解です。

まとめ

Logガンマによる収録は、グレーデング必須になるため、万人向けでは無いと思いますが、カメラセンサーの持つダイナミックレンジをできるだけ活かすことができる収録方法です。Logガンマを持つカメラをお持ちの方は、是非チャレンジしてみて下さい。

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