2017.04.25 (最終更新日: 2020.08.29)

Fujifilm XT-2はビデオグラファー的にアリか?!

こんにちは、ビデオグラファーの伊納です。
私は普段、URSAminiかCanon C100をメインカメラにして、
サブカメラでGH4を持っていくという2台構成で、
ウェブのミニノンフィクション番組などの制作をしています。

5Dから始まる大判センサーデジタルカメラの流れからそろそろ8年近くが経ち、
動画用にはDSLRではなく、スチルレンズを使ったデジタルシネマカメラを
使う人が多くなった今ですが、それでもやはり小型の一眼カメラは
大きな機材を持っていけないところには重宝するカメラであると思います。
個人的にも、ミラーレス一眼であるGH4を
メインカメラを持っていくには辛いシーンで愛用しています。

しかし、ここ最近、動画用ミラーレスの選択肢は、
Sonyのαシリーズか、PanasonicのGHシリーズかどちらか2択、
という選択肢に絞られた状態が続いていたように思います。

そこに登場したのがFujifilmのX-T2
フジフィルムのミラーレスカメラは、写真の方では
非常に高い評価を受けていましたが、このX-T2から
4K収録&外部RecでのLog収録ができるようになり、
一気に動画用途でも選択肢にあがってきました。

先日、フジフィルムさんにこのX-T2をお借りすることが出来たため、
しばらく使ってみての私の感想を書かせていただきます。

センサーサイズはAPS-Cで、レンズマウントはフジフィルム独自のXマウント。
レンズラインナップはだいぶ充実しているので、基本どころは大体揃っています。
上はキットレンズである18-55mmF2.8-4 R LM OIS。手ぶれ補正付きの標準ズームです。

Xマウントレンズは全てAPS-Cサイズ用に作られているので、レンズがとてもコンパクト!
35mmF1.4のレンズでもこの小ささ!レンズを多めに持っても荷物が増えなくて良さそうです。


▲真ん中がフジのXF35mmF1.4 R。Canonの35mmF2(左)とSigmaの35mmF1.4(右)と並べてみました。

カメラ内でのフィルムシミュレーション機能が充実。

SonyやPanasonicなどの他のミラーレス一眼動画カメラとの最大の違いは、
フィルムシミュレーション機能が入っていることかなと個人的には思います。

最近の流行では、ミラーレス一眼でもLog撮影を行い、
後でフィルムのルックを再現したようなLUTやエフェクトを使って、
フィルムっぽく仕上げていくことが多くなっているように感じます。
しかし、8bit420のデータをLogで撮ると、あとでかなり無理が出てくる部分があるのも事実です。

それなら、カメラ内でフィルムシミュレーション機能で、
収録時にフィルムっぽく撮ってしまおう!というのは大いにアリな考え方なのかなと思います。
特にそれがフジフィルムの写真で培われた美しいルックということであれば、とても魅力的な話。

実際にいくつか試してみましたが、特にクラッシククロームやプロネガ スタンダードなどは
鮮やかすぎず、落ち着いていながら、美しいルックで、動画にもかなり使えるなと感じました。

他のカメラと比較してみました!

そして、フジフィルムのカメラは「色の発色が美しい!」というのが評判になっています。
実際のところどうなのか、動画ミラーレスのライバルになってくるであろう、
GH5とEM-1 markiiと比較テストをしてみました。


(上記映像のホワイトバランスは同じ色温度設定で撮影をしています。)

屋外で撮影をしたため、日の加減によっての印象の違いはあり、
また見る人の好みもあると思いますが、確認してみると、
個人的に肌の色が一番自然で美しく見えたのがX-T2でした。
緑の色の出方も一番好みかなと思っています。
撮って出しで使う映像であれば、X-T2を使うというのは、
かなりアリな選択肢かなと感じました。
動画が撮れるミラーレスカメラで一番良い発色がきれい!」という評判を
実感することが出来ました。

細かい使い勝手は?

撮れる絵がきれい!しかも結構段違いに!というのが圧倒的な強みですが、
気になるのは細かい使い勝手はどうなのか?という点。
個人的にはドキュメンタリータッチの撮影も多いので、
音の収録に関わる部分が気になっていました。

X-T2は本体にマイクの端子(ステレオミニ)がありますが、イヤホンジャックがありません!
イヤホンジャックを使いたい場合は、別売りのバッテリーグリップを購入する必要があります。


このバッテリーグリップにイヤホンジャックがついており、
これがある場合のみ音声のモニタリングが可能になります。
また、本体のみだと10分程度しか4K動画の撮影を連続でできませんが、
このグリップをつけると30分程度まで延長することが出来ます。

動画撮影の際には必須とも言えるグリップですが、本体にグリップをつけると
体感でCanon 5Dシリーズくらいの重さに感じ、
機動力が欲しい場面で使いたいミラーレスと考えると
できればイヤホンジャックは本体の方にほしいなと思ってしまいました。

また、動画には必須!という仕様の割には、三脚穴が写真用で、
ビデオ用に穴が二つになっていないのも、
改善していただけるとすごくいいなという部分です。

まとめ!

上記のような細かい部分で気になる部分はありますが、
色の綺麗さ、Xマウントレンズの美しさ、フィルムシミュレーションなど、
他のメーカーのカメラにはない「絵の美しさ」の圧倒的な強みがX-T2にはあると感じました。
XT2を使うと、ハイスピード撮影や10bit、Logなどの
最近の流行りの機能がないことは些事に感じてきてしまう、
そういう魅力のあるカメラだなと思います。
X-T2はビデオグラファー的に大いにアリ!!!」です!

0クリップする
クリップしておくと
あとからいつでも
見返したりできます。

    コメント

    • まだコメントはありません