インタビュー第二弾はコラボ作品について!
第一弾は習作のAEPについて伺いましたが、今回はコラボ作品についてもお話を伺っています。どんな経緯でコラボすることになったか、分担の仕方や制作過程、発想の仕方など詳しくお話いただきました。これまで一人で作ってこられた方はコラボ制作の参考にしてみてくださいね。
インタビュー第一弾はこちらから
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SIGNSの制作秘話
AEPダウンロードはこちらから
https://www.dropbox.com/s/5wps26lroa673ed/SIGNS.aep?dl=0
※このAEPは素材ではありません。改変や再配布はご遠慮ください。
英語でコラボ依頼のDMが来た
実はこの作品は海外の僕をフォローしてくれている男の子が一緒に何か作ろうよって誘ってきたんですよ。Troumanさんという方でインスタグラムでモーションデザインを発信しています。
いつかやろうねって言ったんですけど自粛期間だったのもあってすぐに制作に入りました。そういうきっかけで始めたんです。コラボなので曲はこちらが選びました。後半をまず彼が作り、それを受けて、じゃあ僕はこうしようかなっていう感じで作りました。
コンセプト
コンセプトで言うと彼が作ったものを受けての僕のアンサーという感じで作りました。前半後半どっちがいい?って聞いたら、俺は後半がいいって言われたんで前半を作りました。笑。Twitterをしていたことで生まれたコラボですね。
統一感
モチーフとして彼が標識を入れていたので共通して標識は入れたいなぁと思い信号とかを出しました。
作品のこだわりポイント
ウィンドウ演出
やってみたい演出で冒頭でウィンドウが出現するというのがまず一個ありました。
モーションの溜め
ギュッギュッとカメラが切り替わっていくのではなく、1回ものすごいタメを作りたいなというのがありました。ド頭でじわーっと動いてバッ!みたいなのがやりたいなと。
3本のラインが追っていくモーション
カメラが上にグワグワグワーっと3本のラインを追っていくっていうのもあんまりやったことがなかったのでやってみました。その3つができたのでこの映像は僕の中で役目を終えています。笑
編集部ポイント: [ CC Toner ]
シェイプにグラデーションをつけてプリコンし、あとからCC Tonerを使って配色しているのも面白い発見でした。是非AEPをみてみてください!
作業時間
作業はだいたい5〜6時間ぐらいかかっていると思います。この作品に関しては結構作りながら考えました。Twitterにあげている作品のデュレーションは大体4秒、6秒か7秒前ぐらいなのでなんとなく考えながらやってっていう感じです。丸一日って事はあんまりないと思います。
見てくれる方の視線を気にする
見る人の視線は常に気にして作っています。あまり速すぎても見えないですし、遅すぎてもつまんなくなっちゃう。作品に結構色を多めに使う傾向もあります。
キーフレームを細かく打って削っていく
僕は一回細かく打って、どんどん削ります。このフレームやっぱいらなかったとか結構あったりします。笑。ヘタなイーズよりも細かいリニアで調整した方がイーズが効くみたいな感じもありますし、いろいろこの作品は試していたかもです。
おすすめエフェクト&スクリプト
Red Giant Universe 3
グリッチ、ビネットやグランジのテクスチャーみたいなものだったり。ちょっと一味いれたいな、時間ないけど。みたいな時にはすごい有効です。是非使ってみてください。
Slider Connect
スクリプトでいうとSlider Connectをよく使います。制御レイヤーを作ってくれてexpression でそこに紐づけてくれます。シェイプの中のパラメータを毎回開いて作業する手間を省くために作られたみたいなスクリプトなんですけど、なんでも紐付けられるみたいなんで便利です。色とかもいけます。すぐにアクセス出来るのはすごく便利です。
自分に対するノルマ
月3本。最低3本というノルマを自分に課してはいますね。作り始めてもう2年ぐらいなんですけど、150くらいは作りました。仕事と家庭といろいろ鑑みた結果ここが限界ですが。笑。
見てくれる方がいる
SNSで作品を定期的に発信を続けていくことで知名度やお仕事も増えることもあります。発信することに悪いことがそもそもないので続けてますね。続けるって自分が決めたから自分で決めたことぐらいやれなきゃなって言う感覚でやってます。結構きついんですよ?月3本は。笑。
時間は区切る
だからこそ時間を区切りますし、もうできなかったらできるとこまでの実力しかないんだよ君はって自分に言い聞かせます。時間を作れなかったじゃないかと。一瞬諦めた月もありますがちょっと負けた気がしたんで一日一本ずつ、月の最後に流し込みましたね。笑
編集部 :12sさんインタビューありがとうございました。
[ SIGNS ]のAEPにはたくさんのヒントが詰まっています。今後の制作にとても役立つはず!皆さん、ぜひ開いてみてください。
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