みなさん、はじめまして!
デザイナー・モーショングラファーのよしつぐ峻平といいます。
今回軽い気持ちで執筆をお引き受けしましたが、他の参加クリエイターさんたちが豪華すぎて、ビビっております。
私は2014年にフリーランスになりました。
今年で6年目ですが、実はもともと平面のグラフィックデザインが専門で、ポスターや書籍、CDジャケットなどのデザインが主な仕事でした。本格的に映像をやるようになったのは3年前くらいですね。
あるディレクターのもとでアニメーション用のイラスト制作のお仕事をしていて、「動かしもやってみる?」と言われたのがきっかけでした。
After Effects、怖がらずに触ってみると、意外とできますよ!Aeはネットにリファレンスが多くあるので、独学のハードルもすごく低いと思います。もちろん、Vookにもいいリファレンスがたくさんありますよ!
この記事では私もロゴを使ったモーショングラフィックスの作り方を解説します。
After Effects のプロジェクトデータも配布しますので、是非触ってみてください!
はじめに
「このロゴ動かせますか?」
さて今回は、ロゴを使ったモーショングラフィックスの作り方をご紹介します。
普段Premiereで編集しているエディター・ビデオグラファーの方や、ロゴを作るグラフィックデザイナーの方など、クライアントから 「このロゴ、動かせたりしますか?」 って訊かれたことはありませんか?(私はあります)Aeを触ったことがないと「ちょっと難しいですねー」って断っちゃうと思うんですが、せっかくなのでAe覚えていい感じに動かして、クライアントを喜ばせちゃいましょう!
わたしの作例はズバ抜けてカッコよかったり華やかだったりはしないのですが、 「これだったら私にもできそう!」 と思ってAeを触ってみてくれたら嬉しいです笑
After Effects ってどんなアプリケーション?
After Effects(以下Ae)は、時間軸におけるパラメーターの変化をアニメーションにしてくれるアプリケーションです。
例えば、この円の位置のパラメーターにキーフレーム(パラメーターの値を指定できるフレーム)を打ち、黒い円が、0秒時点では画面の外、0.5秒時点では画面の中央にあるように値を設定すると
円が移動するモーションが生成されて、このようなアニメーションになります。
Aeではこの「値の異なるキーフレームを2つ打つ」という作業が基本です。
ほとんどのモーションがこの組み合わせによって作られます。
(それ以外にも、キーフレームを打たず、数式によってオブジェクトに動きを与える「エクスプレッション」という便利な機能もありますが、こちらはAeにハマってきたらおいおい覚えましょう!)
さて、さっそくやっていきたいと思いますが、一口にロゴを動かすと言っても様々なアプローチがあります。
実務では、クライアントにヒアリングしたり、ロゴの意味を考えたりして動きを練っていくと思いますが、今回はとりあえずいろいろ動かしてみようということで、難易度別に3種類用意しました。
ロゴはクライアントから支給されたもの(という体)です。
↑これを使います。
是非チャレンジしてみてください!
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初級編「ロゴをバラバラにして動かしてみよう」
まずは初級編です。上記で解説した、位置を動かすモーションを複数組み合わせて、よりダイナミックに動かしてみましょう。
このような感じです。
1. Aiでロゴデータを整理
ロゴデータは、jpgやpngではなく、Adobe Illustrator(Ai)のデータをもらってください。
Aiを起動し、まずは1920 × 1080pxのサイズの新規ドキュメントを作成、ドキュメントと同じサイズの長方形を書いて背景とし、もらったロゴデータをドキュメント中央にレイアウトします。背景とロゴは別レイヤーにしてください。
一文字ずつレイヤーに分け、わかりやすく名前をつけて保存します。
保存の際、PDF互換ファイルを作成という項目にチェックを入れておいてください。 ここにチェックが無いと、AiのデータをAeで読み込むことができません。
2.Aeでプロジェクトを作成
Aeを開いたら、新規プロジェクトを作成、その後、環境設定 > 一般設定 から、「初期設定の空間補間法にリニアを使用」 にチェックを入れてください。
ここにチェックが入っていないと、オブジェクトの位置を動かした時に、勝手に補間されて想定外の動きをしてしまいます。
⌘+N で新規コンポジションを作成。コンポジションとは、素材を入れる箱のようなものと思ってください。設定は図のようにしておきましょう。YoutubeやVimeoでの視聴に適した一般的な設定です。
デュレーションは尺の長さのことです。一旦5秒に設定しておきましょう。後から変更もできます。
次に、FinderからAeのプロジェクトウィンドウにロゴデータをドラッグして読み込みましょう。
下記のようなウィンドウが出ますので、画像通りの設定でOKをクリック。
するとこうなります。
ロゴのデータを読み込めたら、先ほど作成したコンポ1は削除してもらって構いません。
Aiのデータを読み込んだ際のコンポジション設定は、自動的に直前の設定が反映されるので、そのために作成しました。
3.モーションをつける
ここからモーションをつけていきます。
先ほど読み込んだロゴデータのコンポジションをダブルクリックして開きます。
一番下の背景レイヤーは触らないので、ロックをかけておきましょう。
背景以外のレイヤーを全て選択し、キーボードの「p」を押します。
すると、全てのレイヤーの「位置(position)」のパラメータが現れます。(レイヤー左の「>」をクリックすることでもパラメータを開けますが、便利なのでショートカットを覚えましょう)
時間インジケーター(青い下向きの三角)を1秒時点に移動し、「位置」の隣のストップウォッチマークをクリックすると、選択しているレイヤー全てにキーフレームが作成されます。
次にインジケーターを20fに移動、レイヤーの左端にある菱形をクリックすると、キーフレームが作成されます。
次に、それぞれの文字の位置を、画像のように移動しましょう。文字を直接 Shift+ドラッグで水平・垂直に動かすことができます。それぞれのパラメーターの数値をドラッグや入力することでも移動できます。
インジケーターを10fに移動、菱形をクリックしてキーフレームを追加、さらに0fに移動してキーフレームを追加します。
0f時点の文字の位置を画面外に移動させます。その時、20fから1秒の移動方向に対して直角になる方向に移動させると良い感じになります。
スペースキーを押してプレビューしてみましょう。
こんな感じです。まだまだ野暮ったいので、調整していきます。
まず、イージングをかけてみましょう。イージングとは、速度の緩急のことです。これを調節することで、車のブレーキのようにゆっくり止まったり、ロケットのようにだんだん早くしたりすることができます。
ドラッグして全てのキーフレームを選択
キーフレームを右クリックしイージーイーズを設定
するとキーフレームの形が、菱形からカクテルグラスのような形にかわります。これはイージングがかかっていますよというしるしです。
動かすとこんな感じです。
さっきより幾分滑らかになりました。もっとキレのある動きにしてみましょう。
タイムラインウィンドウ上部のグラフのアイコンをクリックし、グラフエディターを開きます。これはオブジェクトの速度を表すグラフです。
初速が0でだんだん早くなり、キーフレームの中間で最速、また徐々に減速して止まる、という動きですね。
もし、なんかグラフの様子が違うよ...!?という方がいたら、「値グラフ」が開いているかもしれないので、タイムライン下部のここをチェックして、「速度グラフ」を選んでください。
下部のポイントをドラッグして全て選択します。
すると、黄色のハンドルが現れるので、左端のハンドルを右に目一杯引っ張ってこのようなかたちに。
次に短い方のハンドルも右に目一杯引っ張って、こう。
するとこんな動きになります。
ぐっとメリハリがつきましたね。もう少し面白みのある動きにするために、文字の動くタイミングをずらしてみましょう。
それぞれのレイヤーを2フレームずつずらします。
するとこんなかんじ
だいぶ良いですね!では仕上げに、モーションブラーをかけましょう。オブジェクトの動きに合わせて滑らかにぼかしてくれる機能です。
これをチェック。
あれ、なんかそのチェックボックス出てないんだけど... と言う方は、タイムライン下部の「スイッチ/モード」をクリックして、切り替えてみてください。
さて、モーションブラーを適用して再生すると...
うん、良いですね!これで初級編は完成とします。
4.書き出し
最後はmovに書き出しましょう。
ファイル>書き出し>レンダーキューに追加をクリック
出力モジュールの「ロスレス圧縮』と書いてある部分をクリック。
形式オプションをクリック。
ビデオコーデックに「Apple ProRes 422 HQ」を選択。動画の納品にも使われる、高画質の設定です。
ここが初期設定の「アニメーション」のままだと、MacのQuickTimeで再生することができないので、利便性のためにも変えておきましょう。
そして、出力先を設定して、レンダリングをクリックすると、書き出しが始まります。
無事に書き出せたら
はい、これで完成です!このデータはpremiereなどに読み込んで使用することができます。
一つ一つは垂直・水平に移動するだけのごく単純な動きですが、組み合わせたり、ずらしたりすることで、それなりに面白い動きになりました。
初級編、お疲れ様でした!
中級編「なぞるように現れるモーションを作ってみよう」
次のお題はこちらです。
これも一見、どうやってるんだろう?となりますが、実は仕組みは単純なので、素材を作るのがちょっと面倒ですが、難しくはありません。
さっそくやってみましょう!
1.Aiで素材作成
まずはAiでの作業です。1920×1080 のドキュメントを作成し、ドキュメントと同じサイズの長方形で背景を作成、中央にロゴを配置。背景とロゴは別レイヤーにしてください。
そして、ロゴを太い線でなぞっていきます。ここで線を引く順番になぞられるので、意識して線を引きましょう。
作業がしやすいように、一旦ロゴを別レイヤーで半透明にしてロック、その下のレイヤーで線を引く作業をしていきます。わかりやすいように線にも適当な色をつけましょう。ロゴが完全に隠れるように太さを調節し、線をひいていってください。
そのとき、次のパーツにできるだけ線がかからないように注意してください。
こういうところ。
基本的には緩めにオーバーサイズでなぞって貰えば良いのですが、tの十字の部分などはきちっと線幅を合わせた方がカッコよくなります。
はい、こんな感じでOKです。
そしたらレイヤーを整理しましょう。
このように、下から書き順で一筆ずつレイヤーを分け、一番上のレイヤーに透明度を戻したロゴを配置します。
線の色はあとでAeで変えるのでこのままでOKです。名前をつけて保存してください。
2.モーションをつける
次はAe作業です。
初級編の要領でAiデータをAeに読み込んでください。背景レイヤーはロックしておきましょう。
1から10のレイヤーを選択し、右クリック>作成>ベクトルレイヤーからシェイプを作成 をクリック。
するとそれぞれのシェイプが作成されこうなります。
もとのベクトルレイヤーは用済みなので消してしまいます。一番上のロゴレイヤーも作業に必要ないので非表示にしておきます。
すべてのシェイプレイヤーを選択して、レイヤー左側の「>」をクリックすると、それぞれにコンテンツ、トランスフォームという項目が開き、「追加」の文字の隣に三角印のボタンが現れます。それをクリックし、「パスのトリミング」をクリック。その名の通り、書いたパスを短くすることができる機能です。
レイヤーにパスのトリミングのパラメータが追加されるので、「終了点」にキーフレームを打ち、0fで0%、5Fで100%に設定します。
一旦動かしてみるとこんな感じになります。
ラインがうまくなぞるように出現しているのでOK。これを他のシェイプにもコピーします。
終了点を選択した状態で、⌘+C
インジケーターを0fに置いた状態で、1アウトライン〜9アウトラインのシェイプを選択し、⌘+V
すると、終了点のパラメーターがキーフレームごとペーストされます。
レイヤーを選択した状態で、キーボードのUを押してみてください。すると、キーフレームの打たれているパラメーターのみをまとめて表示させることができます。これでペーストされているかどうか確認してみてください。これも便利なショートカットなので是非覚えましょう。
動かすとこんな感じ。
次にこれを、一筆ずつ表示されるようにレイヤーをずらします。
こうなります。文字がなぞるように出てきていますね!
ただ、パーツの長さによってスピードがまちまちで、もたついている部分があるので、プレビューを見ながら、動きが滑らかになるようにキーフレームの間隔を調整してみましょう。特にtの横棒とiの点ですね。
こんな感じに調整しました。動かすとこうです。
うん、良いですね!
作業している時は適宜自分を褒めましょう。
人は基本褒められると伸びますが、私はセルフでも効果があると信じています。
さて、ここまできたらもう少しです。
シェイプレイヤーを全て選択して、⌘+Shift+C を押すと、プリコンポーズという機能が実行されます。これらレイヤーをまとめて新しいコンポジションにしますよ、という機能です。Premiereのネストに近いですね。
わかりやすい名前をつけてOKをクリック。するとこのようにシェイプレイヤーが一つのコンポジションレイヤーにまとまります。
そして、stroke1レイヤーの、トラックマット「なし」と書いてある部分をクリックし、「アルファマット"logo"」を選択。
これは、上のレイヤーのアルファ情報を引き継ぐ機能です。つまり、stroke1レイヤーをlogoレイヤーの形に切り抜くことができます。
ロゴの形に切り抜かれて綺麗になりましたね!
まだイラレで仮につけた色のままなので、黒にします。stroke1レイヤーを選択した状態で、メニューバー>レイヤー>レイヤースタイル>カラーオーバーレイを選択。
カラーを黒に設定します。
これで、なぞって現れるロゴのモーションができました。
ここからもう少し味付けしましょう。
stroke1レイヤーのアルファマットを一度解除して、4fずつずらして2つ複製。
下2つのレイヤーのカラーオーバーレイの色を変更します。
先ほどと同じ要領で、stroke1レイヤー3つを ⌘+Shift+C でプリコンポーズ。
できたコンポジションレイヤーのトラックマットにアルファマットを設定。
するとこうなります。
なかなか良いですね!
これはこれで良いんですが、もう少し上品な質感にするために、ブラーをかけてみましょう。
ただ、パスのトリミングによるモーションは、レイヤー自体が動いていないため、デフォルトのモーションブラーは効きません。
なので、エフェクト>時間 の中にある、CC Force Motion Blurを使います。
このモーションブラーは、ぼかしの量やサンプル数(多いほどぼかしが精細)も設定することができます。
ぼかしの量(Shutter Angle)はデフォルトより少し強めで250くらいにしてみました。
はい!できました!これで中級編完成です!
こちらも初級編の要領で書き出しましょう!お疲れ様でした!
上級編「ロゴを立体にして動かしてみよう」
さていよいよ上級編です!今回はAeの3D機能を使っていきます...!
こんなかんじ!
ロゴの動き自体は簡単なのですが、それ以外にいろいろと設定することが多いです。
でも一つ一つやっていけば難しくありません。とにかくやってみましょう!
1.Aiデータ準備
1920×1080pxのドキュメントにロゴを配置したAiデータを準備します。
今回は背景レイヤーは必要ありません。パーツごとに分けたり、特別に何かを準備する必要もありません。
2.立体にする
AeにAiデータを読み込んだら、コンポジションを開いて、logoレイヤーを選択し、右クリック>作成>ベクトルレイヤーからシェイプを作成
を選択
新しくできたシェイプレイヤーの立方体マークのボックスをチェックし、3Dレイヤーにします。下のベクトルレイヤーは削除して構いません。
レンダラーをCINEMA 4Dに変更。
すると、「形状オプション」でシェイプレイヤーを押し出して、簡単に立体にすることができるようになります。
押し出しがわかりやすいように、一旦、60°程度Y軸回転させて、形状オプションの押し出す深さを50程度に設定します。
ちゃんとロゴが押し出されていますね。
確認したら、Y軸回転を0に戻し、動きをつけていきます。
3.壁と床を作る
⌘+Yで、新規平面を作成することができます。
まず壁です。ロゴよりも後ろに配置するので、大きめに4Kサイズで作っておきます。
3Dレイヤーにして、位置のz軸の値を1000に設定。プレビュー画面の下部に画面のレイアウト切替ボタンがあり、2画面にすると、真上からの視点でも見ることができ、どこに平面があるかを把握できます。
次に床です。床はカメラから奥の壁までカバーする長さが必要なので、かなり長くしてます。
それぞれの位置と角度のパラメータはこうです。
4.カメラを作る
レイヤー>新規>カメラ でカメラを作成することができます。
今回は特に設定をかまわず、そのままでOKですが、左下の単位をpixelに直すと、ズームの値が「2000px」になっていることがわかります。この値に合わせた位置にカメラが作成されるということを覚えておきましょう。つまりこの場合は、zが-2000pxの位置にカメラが作成されます。
5.動きをつける
logoアウトラインレイヤーのY回転にキーフレームを打ち、2秒かけて半回転するようにします。
イージングはこんな感じ
動かすとこうです。
位置のzの値にもキーフレームを打ち、手前から出現するようにします。
ここで先ほどの-2000pxが出てきます。このzの値を-2000pxにすると、ちょうどカメラの位置から動き始めることになります。
イージングはこちらも初速を最速にしておきます。
うん、良いですね!迫力があります!
モーションはOKなので、もう少し質感をリッチにしていきましょう。
6.マテリアルの設定
マテリアルとは物体の質感のことです。ロゴアウトラインレイヤーのマテリアルオプションの項目を下記の画像のように設定します。
ちょっとメタリックな質感になります。
おや、Oの側面を見るとなにやらガビガビになってしまっていますね。
これは私も原因がはっきりわからないのですが、ロゴのレイヤーのコンテンツに、追加ボタンから「線」を追加すると滑らかにできます。線幅はロゴの形状に影響が出ないように極細の0.1とかにしておきましょう。
ガビガビが消えました。
7.ライトを作成
次にライトを作成します。
設定はとりあえずこのままでOK。
あれ、なんか暗くなっちゃいましたね。
もう一つライトを作成しましょう。次はアンビエントライト(環境光)です。
これで明るくなります。
次に、スポットライトを動かしてみましょう。
プレビューウィンドウを2画面に設定、インジケーターを2秒に持っていき、スポットライトの位置と強度を画像のように設定します。
ライトを動かしやすくするために、ヌルオブジェクトを作成します。
ヌルオブジェクトとは、空っぽのレイヤーで、位置や角度などを設定することができます。単体では意味がありませんが、他のレイヤーとリンクさせることで、複数のオブジェクトをまとめて動かしたり、ライトやカメラのように位置と目標点があって動かしが少々複雑なものも簡単に動かすことができます。
ヌルオブジェクトを3Dレイヤーにして、スポットライトの「親とリンク」の項目を、ヌルオブジェクトに設定します。これで、ヌルオブジェクトを動かすと、スポットライトが一緒に動くようになります。
次に、ヌルオブジェクトの位置と、スポットライトの強度に、画像のようなパラメーターでキーフレームを打ちます。
するとこのようにロゴが輝きます!
良いですね!
8.床にもマテリアルを設定
床のマテリアルオプションを画像のように設定し、ロゴが反射するようにします。
こうなります。
リッチですね!
9.ブラーをかける
ロゴが手前からでてくるので、カメラの被写界深度を意識したブラーをかけたいですね!でも、実はコンポジションの3Dレンダラーに CINEMA 4D を使っていると、カメラの被写界深度の設定や、モーションブラーが無効になってしまいます。なので、調整レイヤーを作って、手動でブラーをかけましょう。
調整レイヤーを作ったら、
そのレイヤーを選択した状態で、エフェクト>ブラー&シャープ>ブラー(カメラレンズ)をクリック。
画像のようなパラメーターでキーフレームを打ちましょう。
イージングはこんな感じです。
するとこのようにぼやけながら出現します。
良いですね!ぐっとリアルになりました!
10.ビネットをかける
最後に、全体にうっすらとビネットをかけてみます。
先ほど作成した調整レイヤーを選択して、エフェクト>スタイライズ>CC Vignette
Amountを好みに調節して
より奥行き感が出ましたね!これで完成です!
うん、良いですね!お疲れ様でした!
おわりに
3つやったらかなり長くなっちゃいましたが、ここまで読んでくれた方、ありがとうございます...!
上級編は初めての方にはちょっと難しかったかもしれませんが、このくらい動かしたら、きっとクライアントも喜んでくれるんじゃないでしょうか。
お仕事を継続的に受注していくためには、「クライアントの期待を少しだけ上回る」 ということがとても大事だと思っています。
(「少しだけ」というのが大事で、あまりに報酬以上のことをしてしまうと身が持たないし、クライアントの温度感と違いすぎると引かれるかもしれません)
そのためには日々勉強して新しいことをできるようになっていくのがとても大切です。私も引き続き映像制作がんばっていくので、みなさんもVookのリファレンスをたくさん見て、楽しみながら一緒にがんばりましょう!
ここまで読んでくださってありがとうございました!
それでは、メリークリスマス!
今回の記事に出てきたロゴモーションのAEPファイルはこちらからDLできます!
https://www.dropbox.com/sh/6bkf24hxglb2ht2/AAAkdMiqGdLhsZOxA9ZZPLr_a?dl=0
※こちらのAEPは素材ではありません。配布や改変はしないでください。
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