海外撮影のノウハウ Vol.2 [日本のワイヤレスマイクは世界で使用できるか?]

この記事は、2016年8月3日に開催されたVideographer’s Nightの書き起こしをもとに、
「日本のワイヤレスマイクは、世界で使えるか?」の内容を編集してお送りいたします。
尚、記事の画像はすべて、同イベントで使用されたスライド資料から引用しています。

はじめに

個人や少人数の海外撮影では、普段自分が使用している機材を持参することが基本です。
その中で、海外での使用可否が曖昧とされるワイヤレスマイクは懸念材料の1つでもあります。

「日本で購入したマイクは海外撮影では使用できない」
と聞いたことがある方もいるのでは??

では、なぜ日本で購入したマイクは海外で使用できないのでしょう?
日本製はすべて使用できないのか、どの製品なら使用できるのか?

今回はその点に注目してみていきます。

日本で購入したマイクは海外で使えない?

よく、「日本で発売されているB帯(※)ワイヤレスマイクは日本でしか使えない」と言われます。
(※)B帯:周波数帯の種類で一般的に使用されるワイヤレスマイクに多く、免許不要で使用できる

そこで、SONYさんに実際に問い合わせた内容を交え、調べた結果をお伝えしていきます。
現在2.4GHz帯のデジタルワイヤレスマイクというものが発売されています。
2.4GHz帯といえば、Wi-Fiと同じ周波数帯。
世界中でWi-Fiが使用されているということは、この周波数のマイクであれば世界中で使用できるのか?

このようなデジタルワイヤレスマイクのレビューなどには、「…unlicensed anywhere in the world.」という表記や、「世界中どこでも使える」と謳われているものが多く実際に確認してみました。

重要なのは「技術基準」と「電波法」


問題は主に2つ。「技術基準」と「電波法」です。

まずはカメラとかマイクの裏にある「技術基準マーク」。
これiPhoneが出た時に話題になった話なんですけど。

日本だとこの「技適」っていうやつですよね。
これがついていないと、電波関連の機材は売っちゃいけないっていうことになっていて。
EUの場合はこの「CE」っていう基準で、アメリカの場合「FCC」っていう基準らしいんですが、その場で使うにはそれが入ってないと一応使っちゃいけないってことになってます。

iPhoneなんかは裏にはついてないんですけど、よく見ると。中の設定を見ていくと、ちゃんと認証で世界中の認証取れてますよっていうのが出てくるようになっているということでした。

日本で発売されている、僕がよく使ってるこの「SONY UWP-D11」、結構使ってる方多いと思うんですけど、裏見てみるとこの技適マークしかついてないんですよ。
で、SONYさんにも聞いてみたら、日本で売ってるやつは日本国内仕様になっていて、他の国では使えない。
逆に他の国のやつは、EUのやつはEU仕様、アメリカのやつはアメリカ仕様になってるんで、使いたかったら海外で買ってくれと。
もしくはレンタルしてくれっていうのが基本的にセオリーらしいです。

だから、海外で使用するワイヤレスマイクは海外でレンタルするか、コーディネーターに買ってきてもらうかその場で買うかで現地版を調達するのがベターだそうです。
ただ、もしかすると、このFCC、CE、技適くらいなら全部ついてるモデルがある可能性もあって。
僕全部調べてないからわからないんですけど。特に最近のデジタルワイヤレスマイクの場合は。

それであれば、もしかすると国内発売のやつでもあとは周波数的にその国が大丈夫なのであれば、使えるんじゃないかという話なんですけど、これ機材屋さんに聞くと大体「いや、それは確約できないんで」って言われちゃうんで、詳しい方いたら教えてくださいっていうのが今日言いたいことです(笑)まあでも基本的に、みんなこう言います。

海外で使用するワイヤレスマイクは現地版を調達するのがベター

購入かレンタルを現地でしましょう

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