DCP(デジタルシネマパッケージ)って?

DCPとは、一言でいえば「上映形式」です。これまではフィルム(DVD、ブルーレイ、デジタルデータなど)+映写機(プロジェクターなど)+スクリーン(など)だった「映画」が、ちょっと変わって、DCP規格になった。つまりフィルムからDCPにとって変わりました。ご存知のように、いま、映画館で上映される映画はほぼDCPです。これは「映画」にとってとても重要な出来事なのですが、この点はちょっと長くなりそうなのでスルーします。では、私はなぜDCPについてちょっと知っているのか、そこからはじめます。

なぜちょっと知っているのか?

東北芸術工科大学で現在もすすめられている科研費プロジェクト「デジタルシネマ時代における小規模映画の上映形式の研究」のいっかんとして、林海象監督が映画を制作しました。「GOODYEAR」「LIFE」「BOLT」です。4KのDCPで制作されています(ちなみに「GOODYEAR」はF55、「LIFE」「BOLT」はGH4で撮影されました)。「GOODYEAR」でメイキング撮影、「LIFE」では制作スタッフ兼ロケーションコーデイネートなどしていました。それで、DCP化する技術をちょっとだけ知る機会を得ました。自分もつくってみよう…。となり、VOOKさまに予告編をあげている「自然と兆候/4つの詩から」をDCP化しました。Davinchiでグレーディングし、シェアソフトであるOpenDCPをつかって2015年に制作しました。このDCP素材はベルギーのシネマノヴァという劇場で無事上映されたようです。ちなみに自分でつくったので、(労働力のみで)コストはかかりませんでした。

依頼すると高額?

DCPは業者に頼むと、どの程度のお値段になるのでしょうか? アップリンクや、株式会社アシスト、ほかにもイマジカなどいろんな会社が制作実績を残しています。DCP化は安くなっているとはいえ、結構高額だと思います。しかし、まず、そもそもなんでDCPにしなくちゃいけないのかを知っておく必要があるでしょう。ちなみに、これは鎌田啓生(Hiroki Kamada)さんが詳しく書いてくださっています。日本の映画館は2KのDCPが主流のようです。多くが2KのDCPを導入してしまったためか、4K対応が少ないと思います(2015年以降については詳しくないので、4Kの上映施設もちょっとずつ増えてきたかもしれません)。大きな(海外)映画祭だと「DCP以外は受け付けない」ところもあるそうです。良いカメラ、良いレンズ、良い音で収録した素材を、良い「上映形式」で見てほしい。そう思うのは当然でしょう。では、DCPはこれまでの技術と、どこが違うのでしょうか? それを比較検討をしたワークショップが、東北芸術工科大学で行われたのでした…が、このワークショップにわたしは不参加で、しかも「デジタルシネマ時代における小規模映画の上映形式の研究」の最終報告書に研究報告が掲載されていないという…(笑)。とはいえ、映画館(や各種大きな映画祭)ではDCPが主流となっているのはおわかりいただけたかと思います。

自分で制作してみる

実は「デジタルシネマ時代における小規模映画の上映形式の研究」の最終報告書に付録で「ハンドメイドDCPのつくり方」という冊子がついています。つくり方はこの冊子に書いてあります。なので、割愛します。多分ここが一番重要で皆が知りたいところだと思うのですが、マニュアルを再掲するのもおかしいので…。ちなみにまとめサイトがありましたので、こちらのリンクをご覧いただければ。ちなみにDCPについては「映画」にとって面白い出来事なので、これからもちょっと考えていければ、と思います(参考にならなかった方、スイマセン)。

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