なんでこれ標準機能じゃないのよ!?
AfterEffectsは言わずと知れた非常に便利なソフトですが、使えば使うほどに「これが自動で出来たらなぁ…」と思うことがよくあります。
私はAfterEffectsの制作の中でも手のかかるモーショングラフィックスや、VFXをよく制作するのですが、その分野で大活躍するプラグインとスクリプトを紹介しようと思います。
有名すぎるプラグインのTrapcodeシリーズや、Division、Sapphire等は今回省略して、ちょっとマイナー(自己判断)のものをチョイスしてみました。
有名どころはググってみて!
それではいってみます!
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プラグイン&スクリプト13選
- Animation Composer 2
- FXconsole
- AnchorPoint Mover
- utility box
- Saber
- ORB
- colorize
- TextBox
- Overlord
- DeepGlow
- Pastiche
- Align3D
- AutoCrop
それでは1つづつ紹介していきます。
動画で見たい方はコチラ!
Animation Composer 2(無料)
100種類以上のモーションプリセットやトランジション、テキストデザインパックが搭載。
とりあえずワンクリックでオシャレな動きをつけることができる。
アニメーションを制作する我々にとっては、
「おいおい…こんなのワンクリックでされたら困るぜ…」とも思いますが、便利なので目的のモーションがある時は使っています。
ただエクスプレッションが自動生成される機能は、英語版じゃないとエラーが出るみたいです。
このプラグインのお陰でアニメーションの制作スピードが倍以上になったのは言うまでもない…。
個人的にオススメなのはサウンド機能。
サウンドパネルに自分が所持している音のディレクトリを設定すると、サウンドのプレビューが出来たり、ピッチの調整ができたり、コンポジションにワンクリックで必要なものだけ追加できたり・・・と、AEで全て完結したい人にはオススメ!
僕はアニメーションよりもサウンド機能をめちゃくちゃ使ってます!
さらに追加課金すれば、専用のストアから高品質のアニメーションイラストを購入することができます。
モーショングラフィックスに使える音も購入できる模様。
個人的には必要な音だけAudioJungle等のサイトで購入するのがオススメです。
FX Console(無料)
Element3DやOpticalFlareといったハリウッド映画御用達のプラグインで有名なVideoCopilot社が提供する便利プラグイン。
主に使う機能は2つで、エフェクトの呼び出しと画面スナップ。
エフェクトの呼び出しは対象のレイヤーをクリックした状態で、Ctrl+Spaceを押すと専用のウィンドウが出て来て、そこにエフェクト名を入力し選択すると適用されるといった仕組みです。
「いや、普通にエフェクトウィンドウから検索してドロップしたらいいじゃん…。」
そう思いました?
これが意外と使い出すと結構なスピード感の違いになってきます。
特にアニメーションやモーショングラフィックスの場合は膨大な量のエフェクトを使用するため、毎回エフェクトウィンドウから検索してドロップしていると、積み重ねの分だけ時間がかかります。
それが【Ctrl+Space → エフェクト名を入力】の2モーションで終わるのは非常に便利。
騙されたと思って使ってみてください!
そしてもう1つの機能は画面スナップ機能。
意外にもAfterEffectsには標準でサクサク保存できるスナップ機能が搭載されていません。
FX Consoleではスナップボタンを押すと指定したフォルダーに画像が保存される。さらにギャラリー機能もついているのでAfterEffects上でスナップした画像の一覧を確認できるのも便利です。
ただ日本語版のAfterEffectsだと若干の不具合があるそうなので、以下の記事を一応確認しておくことをオススメします。(私は英語版を使用しているので詳細は不明)
日本語版AEでFX Consoleが落ちる問題への対処法
AnchorPoint Mover(無料)
アニメーションの制作スピードがさらに倍になるのがこれ。
アンカーポイントを自由自在にオブジェクトの隅にワンクリックで移動できる。
アニメーションを作ったことがある人なら
「ま、まじで!?!これワンクリックでできちゃうの!?!?」
っていうレベルで嬉しい機能です。
個人的にはこの機能はAfterEffectsに標準搭載されてもいいレベルだと思っています笑
実はこれ、最初に紹介したAnimationComposerにバンドルされているプラグインです。
AnimationComposerのウィンドウの下部に【More Tools】というプルダウンがあるので、そこから選択するとウィンドウが出てきます。
知らないと分かりにくいので別立てで紹介しました!
このAnchorPointMoverとAnimationComposerを組み合わせれば、これまでのアニメーション制作スピードが3倍以上になることは間違いないくらい便利なプラグインです。
ダウンロードはAnimationComposerの方のリンクからどうぞ
utility box(無料)
AfterEffects超効率詰め合わせセット!!
これさえあれば何もいらない…と言えるくらいヤバいスクリプト。
機能が多すぎて全ては紹介しきれませんが、よく使う主要な機能を紹介します。
①レイヤー(左上ボタン)
レイヤーを指定した数値でランダムに移動できます。
あと指定した数値で等間隔に階段状にズラすこともできます。
②ポジション(左上2個目ボタン)
X,Y,Z軸をそれぞれ選択し、ランダムに指定したレイヤーを動かすことができます。
指定した数値で等間隔に動かすことも可能。
例えば20個のオブジェクトのXを20づつ動かしたい時や
Z軸で5000の範囲内でランダムに数値を変えたい時に使います。
③グリッド(左上3個目ボタン)
指定したレイヤーをグリッド上に複製することができます。
とりあえずこの3つが特に使ってて便利。
Saber(無料)
みんな大好きVideoCopilot製の無料プラグイン。
とにかく汎用性が高く、使い勝手もよい。
僕のチュートリアルでも何度も登場するくらいに便利なやつです。
スターウォーズのライトセーバーを筆頭に、ビーム上のものならなんでも作れます。
●参考例
●公式トレーラー
ORB(無料)
これもVideoCopilot製。
ほんと神か・・・。
地球とか惑星を簡単に作る事ができます。
地球は特にいろんな映像に使う機会があるので、便利なんじゃないでしょうか。
ただ公式サイトでDLできるのは地球のテクスチャだけなので、他の惑星のテクスチャが欲しい方は商用フリーのコチラも合わせてダウンロードしておくことをオススメします。
●こんなの作れます
colorize(20ドル)
全自動でシェイプにいい感じの色をつけてくれるスクリプト。
後に紹介するOverlordとの相性がめちゃくちゃいい。
というか全部と相性がいい。
TextBox(30ドル)
テキストの下地を簡単に作る事ができるプラグイン。
マジで便利&便利!!
四角、丸、角丸。3種類の形の下地を作れて、大きさも自由に変形できる。
AfterEffectsは標準機能だとテキストとシェイプで別々に作らないといけないので、下地付き文字を仕事でよく作る人は必須ツールなのでは…というレベル。
何が便利かって、エフェクトをコピペしていくだけで文字に下地が一気に出来るのがいいよね。マジでいい。
Overlord(45ドル)
IllustratorのパスをAfterEffectsのシェイプに自動変換&転送してくれるスクリプト。
これ、仕事でAE使ってる人なら必須なのでは…。
デザイナーが作ったaiのデータをワンクリックでAEのコンポジションにシェイプとして持っていくことが出来ます。
ただそれだけ、だけど神。
使い方はシンプルでAiとAEでOverlordのウィンドウを立ち上げて、Aiの方のボタンをポチッとクリックするだけ。
アウトラインされたテキストもこれで一撃で引っ張ってこれる。
DeepGlow(50ドル)
現実世界の演算方式と同じグローが作れるプラグイン。
AfterEffects標準のグローは、計算方式がちょっと違っていてリアルなグローを作るには何個も重ねていかないと作れません。
これなら1発でリッチなグローを作る事が出来ます。
ノイズ感がいいよね。ステキすぎる。
結構細かく設定できて、色収差のあるグローとか、ノイズ感も調整できます。
Pastiche(90ドル)
ちょっと値段帯は上がりますが、作業のコスパ的にはかなりいいコチラのプラグイン。
レイヤー群を特定の形に並べることが出来る。
もちろんキーフレームアニメーションも可能!
やっぱAfterEffectsやるならこういうのやってみたいよね。を実現してくれるヤツ。
Align3D(無料)
機能はいたってシンプル。
3Dレイヤーを整列させられるスクリプトです。
AfterEffectsの標準搭載の整列は2Dレイヤーにしか適用できません。
例えば、複数の写真をカメラの動きをつけるために3Dレイヤーに変換して、整列させようと思うと意外と手作業だと手間がかかります。
そこでこのAlign3Dを使えば瞬時に整列させることが可能です。
3軸ベースで色々な整列が出来るので便利ですよ!
購入サイトで値段を打ち込んで決められます。
0にすれば無料で取得可能です。
ダウンロード(購入)はこちら
AutoCrop(無料)
プリコンポジションのサイズを中に入っているオブジェクトに合わせて自動クロップしてくれる便利スクリプトです。
これもアニメーションを作る人なら喉から手が出るほど欲しかった機能だと思います!
機能に関してはこれ以上もこれ以下もありません。
購入サイトで値段を打ち込んで決められます。
0にすれば無料で取得可能です。
ダウンロード(購入)はコチラ
番外編
ここからは少し変わり種になりますが、私がたまに使っているあると便利かもレベルのものを簡単に紹介します。
ただし、ここから紹介するものはエクスプレッションが自動生成されたり、英語版でしか動作確認してないものが多いため、日本語版AfterEffectsだとエラーが出るかもしれません。
以下を使用する場合は英語版を推奨します。
Rubber Hose(45ドル)
キャラクターアニメーション作りたいならコレ。
曲線的な動きをつけたいときに便利です。
直線的な動きだと無料のDuikがオススメです。
Swiss Knife(60ドル)
自動でパララックスアニメーションが作れるスクリプト。
サイズ感を変えずに奥行きをつけたりするのに便利。
たまに使う。
Springy FX (40ドル)
オブジェクトにゴムや液体のような有機的な動きをつけられるスクリプト。
ここまでの表現となると、エクスプレッションを使いこなさないとほぼ不可能に近いです。
それがワンクリックで出来るため僕は重宝しています。
特に液体の表現をよく使います。
以上、アニメーション制作に役立ちそうなプラグイン、スクリプト紹介でした!!
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Dustman@Dustman
フリーの映像屋さん。 TVCMをメインにモーショングラフィックス、CG、VFXを作ってます。 あと色んな映像の作り方の Youtube【ダストマンTips】やってます。
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