カラーグレーディングをプロから学ぶ「DaVinci Resolve 14セミナー」参加レポート

こんにちは、Vookの飯田です。
今回は、Blackmagic Design社にて行われた、海外カラリストGiles Livesey氏によるカラーグレーディングセミナーに参加してきました。

ブラックマジックデザイン株式会社ショールームで行われたセミナーの様子(東京都新宿区)

今回は、普段ブラックマジックデザイン製品を利用している映像クリエイターを招待してのプレイベントにお邪魔させていただきました。
主な内容は、2017年4月に発表されたDaVinci Resolve 14の新機能の紹介、Giles Livesey氏による参加者の撮影した素材のグレーディングや解説、Q&Aでした。

プロカラリストのおすすめするResolve 14の新機能

講師のGiles Livesey氏

DaVinci Resolve 14では数百もの新機能が追加されています。昨年買収したFairlightによって音声機能が大幅に強化され、編集からミキシング、グレーディングまで一つのソフトで完結してしまいます。しかもほとんどの機能が無料で使えるのは大判を振る舞いすぎです。有償のStudioも値下げされて33,980円となっています。数百もの新機能のなかから、Giles氏のオススメする機能を幾つか紹介していきます。

  • タイムラインの色分け

公式HPより

カラーページでも引き継いで表示されるため便利です。

  • Face Refinement

公式HPより

顔を認識して、パーツごとに修正が可能です。目のクマを取り除いたり肌を綺麗にできます。

  • Dead pixel fixer
    レンズに写り込んだゴミを消すことができます。Photoshopのスタンプツールのような仕組みで、任意のピクセルを選んでかぶせることも可能です。

  • camera shake
    手ブレをキーフレームを打たずに再現することができます。

  • contrast pop
    簡単にHDR的な映像にできます。

  • Dehaze
    Lightroomのカスミ除去のような機能です。

  • Gamut Mapping
    彩度の高い部分を自動的に色域内に収める機能です

  • ソフトアンドシャープフィルター
    Photoshopのハイパス・ローパスフィルターと同じような機能です。

  • Color Compressor
    全体を指定した色に持っていくことができます。映像のイメージカラーなどに合わせて全体のトーンを調整できます。

  • コラボレーション機能

公式HPより

複数のマシンから1つのプロジェクトにアクセスが可能になりました。

DaVinci Resolve用のパネルについて

DaVinci Resolve用コントロールパネル3機種

新しいDaVinci Resolve用コントロールパネルについても話していただきました。
このコントロールパネルの利点は、ミニパネルやマイクロパネルでも操作性が変わらないこと。さらに、他のサードパーティー製コントロールパネルと異なり、頑丈にしっかりと作られています。家ではミニパネル、外出先ではマイクロパネルといったような使い分けもできます。
また、DaVinci Resolve 14では、パネルの操作性やレスポンスも向上しています。

自分オリジナルのLUTを作る

セミナーの中で盛り上がったのが、DaVinci Resolveを使って自分オリジナルのLUT(Look Up Table)を作るというトピックでした。
現在、メーカー公式のLUT以外にも多数のLUTが公開・販売されていますが、どうしてもつかうLUTが同じだと似通ってきてしまいます。ですが、LUTなしでイチからグレーディングをしていくにはかなりの腕と時間が必要です。その中でおすすめするのが、 お気に入りのLUTを自分で再現していく方法です。
例えば、海外の映像でよく見るシャドウに青が入った映像。そのまま暗部に青を入れてもなかなか綺麗にいかないですよね。そこで、グレースケールにそのようなLUTを入れ、どこに青が入っているかわかるようにします。それを参考に自分でLUTを作ると似たようなトーンカーブが作れます。

グレースケールにオリジナルのLUTを当てた状態

LUTにもビット数が関係します。
市販のLUTではビット数が足りないことがあります。ビット数の低いLUTを高いビット数の素材に当ててしまうと、バウンディングが起きて解像度が落ちてしまいます。そういった意味でも自分でLUTを作ってみることは意味があります。LUTからアイデアを得るような使い方もできるかなと思います。

まとめ

最初に紹介した機能以外にも、DaVinci Resolve 14にはたくさんの機能が追加されています。(新機能の一覧はこちら)編集・グレーディング・音編集がひとつのソフトでこなせる、今までにないカタチに進化していると感じました。まずは是非、今回ご紹介した機能を試してみてください!

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