2021.03.29 (最終更新日: 2022.06.14)

【ニコンCP+2021】Fashion Movie ができるまで〜企画から編集まで徹底解説〜_①企画編

Sponsored by Nikon

ニコンCP+2021概要

2021年2月25日(木)~ 2月28日(日)の4日間にわたり開催された、総合的カメラ映像ショー、「CP⁺(シーピープラス)2021 ONLINE」。
そこへ出展した「ニコンCP+2021」の中で行われたトークセッション、「Fashion Movieができるまで」の内容をまとめてご紹介します。

映像の作り方を①企画、②撮影、③編集、④グレーディングという4つのパートに分け、bird and insectの林裕介氏がナビゲーターとなり解説していきます。

アーカイブ動画

ニコンCP+2021イベントサイト

https://www.nikon-image.com/event/cpplus2021/

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登壇者

林 裕介
カメラ設計者からフォトグラファー/シネマトグラファーになり、bird and insectを立ち上げ。写真・映像を通した企業のブランディングや「なんか良い」などの抽象的な概念を言語化するのが仕事。YouTubeは開始10か月で2万超。

Fashion Movieができるまで

ニコンオンラインステージ、まずは「 Fashion Movieができるまで」ということで僕の会社、bird and insect(バードアンドインセクト)で撮った作品を例にお見せしながら解説していきます。

こちらが今回のセッション用に撮影した『FACE』という題名のFashion Movieです。

ここから、このムービーがどうやって出来上がっていったのかを、企画、撮影、編集という形で進めていきます。


1.企画の立ち上げ

早速、「①企画編」についてお話していきます。
bird and insectでは、動画の企画の段階で社内コンペを行います。

今回は「ニコンのオンラインステージ用の動画」ということで企画を募集したところ、トロント在住のダイモンさんが作った「光と影と反射」というテーマがすごく良かったので、それをベースにみんなでブラッシュアップして仕上げたのがこのムービーです。

昨年からコロナの影響下ですが、”未知との遭遇”というコンセプトで、あくまでもルックはファッションでありながら今の世界情勢を反映したストーリーになっています。

「光と影と反射」というのは、”光と影”が僕らの今まさに直面している状況。それに対するこれからの僕らの反応を”反射”として捉え、ファッションムービーなので抽象的に表現しました。


2.企画をまとめて進める

複数人で企画をまとめるツールとしておすすめなのが、Milanoteというアプリです。このアプリの特徴としては、文字と画像と映像、どれも扱えるということ。

僕らも最近導入して、全ての企画をMilanoteにまとめています。企画を立てる時にこういう形でまとめると、確実に企画が進んでいくし、見返したりお客さんに送るのも簡単なのでおすすめです。

Fashion Movieでは特に、”ルック”=映像の見た目が要(かなめ) になります。
どんなに良い事を語っても、カッコ良くなかったら終わりと言えるのがFashion Movieの厳しいところ。そのルックを作る時に、リファレンス(参照するもの)を集めていくのが大事になります。


3.リファレンスを集める

リファレンスを集めるというと、真似になるのでは?と思うかも知れませんが、そんなことは全くありません。そもそも人間の脳で生み出されるアイデアというのは、今まで得たもののうち、2つ以上の関連のないものを繋げ合わせたものらしいのです。レオナルド・ダ・ヴィンチのような、自分より前に生きていた人の発見とアイデアで人間の頭の中はできているんですね。

なので、まずリファレンスとなるイメージをたくさん集める。 一つのイメージから真似るのは模倣になりますが、全く関係のない軸や、100個のイメージをまとめて一つに出力するような事は、模倣ではなくなります。まずはたくさんの良いイメージを集めるという事が、僕らの作品を作る上ですごく大事だなと思います。

リファレンス集めに役立つツールとして、僕はイメージボードと呼んでいる、Pinterestというツールがすごく役に立つので、ぜひ使ってみて下さい。


4.コンテに落とす

イメージをたくさん集めたら、コンテという形に落としていきます。
コンテというのは撮影の時に見るもので、どういうルックでどんな事が語られるか、という事を示したものです。

この作業は、基本的にディレクターの仕事になります。絵コンテ、文字、だいたいのルックというのを今回はまとめています。


5.カットリストを作る

コンテからさらに細かく落としたものがカットリストです。
ロケハンの情報も加えて、実際の撮影当日のこと、例えばNikonのZ 7IIに85mmを付けてF値は2.8くらい、この位置から撮ろう、という撮影手法まで頭の中で想像してまとめていくという作業です。

このカットリストが”撮影の命” なので、最終的にここにある出来上がりイメージを目指して撮影の準備を行っていきます。


6.人・モノ・場所をそろえる

モデル探しですが、最近は事務所だけでなくSNSを検索して良い方を探しています。スタイリストやヘアメイクの方は特にInstagramをポートフォリオ代わりに使っている人が多いので、DMするのが早かったりします。

次にプロップ=小道具探しです。今回は世界観を構築するために、ブラウン管のテレビを使用しました。これが結構良い効果だったなと思います。

ロケーションについては、今回は”光と影”というテーマだったので、とにかく光がきれいに入ることを重視して、千葉にあるCONTACT STUDIOという有名なスタジオを利用させていただきました。


7.とにかく妥協しない

企画編のまとめとしてお伝えしたいのは、モデル・プロップ・光に妥協しないというのが、ルックを作る上での鉄則ということです。

特に光は、今回の企画では「斜めのきれいな光が入る」ということだけが重要で、そのために千葉まで行きました。その部分を妥協しなかったことで、納得できる作品が生まれたと思います。

企画編のまとめ

映像の企画をつくる段階では、MilanotePinterestといったツールをうまく使い、一緒に制作する人と資料やイメージを共有して進めて行きましょう。

コンテ・カットリストは撮影の命なので、持ちうる限りの情報と想像力を働かせて丁寧に落とし込んで行きます。

そして、映像で一番大切な要素の一つである”ルック”を具現化するための材料となる人・モノ・場所を妥協せずにそろえていくことが重要になります。

②撮影編はこちら

【ニコンCP+2021】Fashion Movie ができるまで〜企画から編集まで徹底解説〜_②撮影編 林 裕介 × 阿部 大輔

ニコンCP+2021概要 2021年2月25日(木)~ 2月28日(日)の4日間にわたり開催された、総合的カメラ映像ショー、「CP⁺(シーピープラス)2021 ONLINE」。 そこへオンライン...

③編集編はこちら

【ニコンCP+2021】Fashion Movie ができるまで〜企画から編集まで徹底解説〜_③編集編 林 裕介 × 主馬

ニコンCP+2021概要 2021年2月25日(木)~ 2月28日(日)の4日間にわたり開催された、総合的カメラ映像ショー、「CP⁺(シーピープラス)2021 ONLINE」。 そこへオンライン...

④グレーディング編はこちら

【ニコンCP+2021】Fashion Movie ができるまで〜企画から編集まで徹底解説〜_④グレーディング編 林 裕介 × 主馬

ニコンCP+2021概要 2021年2月25日(木)~ 2月28日(日)の4日間にわたり開催された、総合的カメラ映像ショー、「CP⁺(シーピープラス)2021 ONLINE」。 そこへオンライン...

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