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DaVinci ResolveでMVを制作する上で気をつけているポイント【カラーグレーディング編】

2021.05.25 (最終更新日: 2021.06.02)

はじめに

皆さん、こんにちわ!!
初めて記事を書いたので、優しい目でみてほしいれんくんです。

今回は実際のMV映像をもとにDaVinci Resolveを使ったカラーグレーディングワークフローを2例ご紹介します。

僕の制作でDaVinci Resolveが無いと完結しないと言っても過言ではないです。

カラーグレーディングはやり方様々なので
今回は僕のワークフローという形でお伝えさせて頂きます。
ではやっていきましょう!!

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使用カメラ設定(Panasonic GH5)

皆さんカラーグレーディングする際はLOG収録だ!ってよく聞きませんか?・・・はい。その通りです。w

今回はGH5を使用したので「V-Log L」で収録してます!
基本的にカラーグレーディングを前提とした場合、「Log」「RAW」の二択になってきます。

この違いは!?・・・となった方はこちらをみてください!
https://note.com/tcr_inc/n/n4db5be800b1c

今回の作例で使用した設定は

V-Log L / 3840x2160,59.94p / 420 /8bit /LongGop,150Mbps

実は8bitで収録しているのです。。恐怖。。
GH5の仕様上4Kで59.94pで収録をすると8bitまでなのです。
GH5でLog収録をする際の注意点があるので見ていきましょう!

V-Log L収録の際に気をつけていること

ウェーブフォーム(波形モニター)を見て頂くと分かる方は居ると思うのですが、80以上がクロップしています。仮に422/10bit収録をしていても情報は戻ってこないです。。サヨナラバイバイです。

なので、皆さんもGH5 V-Log Lで収録する際はこの記事を思い出してください!
前置きが長くなりましたが、本題の方へいきましょう!

DaVinci Resolve カラーグレーディングワークフロー解説①

1作品目のテーマは「秋」でしたが
作品リリースの関係で撮影時期が9月頃で紅葉は無い時期でした。。

だったら秋に全て変えるしかない!

そしてロケ地へ到着し撮影した素材がこちらになります!

やはり、素材レベルでいうとかなり秋っぽくない色が入っています。
Green系やYellow,Redなど沢山のカラーがありますが、これを秋に寄せていきます!

紅葉のイメージは人それぞれです・・・が僕のイメージでは
見た瞬間に秋だと分かる様にグレーディングしようと思いました。

具体的には、
緑の葉っぱを秋のカラーに変える
秋は、暖色系の葉っぱが沢山生茂っているイメージだったので、
まず色相環をベースに色味の構成を練っていきます

色相環

カラーホイールを転ばせる方向は見えてきましたね。
ベースは基本的にGreen系が強いので、Brown系に寄せましょう。
この際に 「スキントーン」が色転びしないように丁寧に作業します。
※カラーコレクションの作業は省いて解説 一旦ノードはこの様な感じになりました。
新しく作ったノードの名前を「Primary」と名付け触っていきます。
Brown系の色を多く抽出したいのでプライマリーの
「ゲイン」でBrown系に色を振ります
色相vs彩度でバランスをとり全体的にGreenトーンに寄せたのが
こちらになります。
ここで下準備が終わった感覚がしているれんくんです。
ではイメージの色に変えていきましょう。
新しくノードを作成し「Primary_02」とでも名付けておきましょう
もう一度「ゲイン」をBrown系に振ります。
色相vs彩度で調整していきます
そして初めて出てくるのが「輝度vs彩度」です
こちらでも全体的に調整します
全体的に秋にバランスがまとまってきました!!
ここからの作業はカラーをハッキリさせてより秋に近づける作業になっていきます!
完成形がこちらになります!僕が思う秋にグレーディングできました!
完成された映像はこちらになります!!

DaVinci Resolve カラーグレーディングワークフロー解説②

2作品目はダーティーでシックな作品をイメージしていました!
この作品のミュージックビデオの一コマからグレーディング解説をします!

倉庫を貸し切っての撮影でしたのでライティングがやりやすかった。。
Blue系のドミナントカラーでトーンをまとめたいと思います。

※カラーコレクションの作業は省いて解説
スプリッター/コンバイナーノードを使用します。
各RGBチャンネル毎にプライマリーなどでカラーを調整します。

今回はBlue系のドミナントカラーでグレーディングするので、
RチャンネルはBlue系に振っていきます!!
ティール&オレンジ感のあるものになってきました。。
ここから必要の無いカラーを削っていきます!!
色相vs彩度で調整していきます。
プライマリーでゲインをBlue系に振り、より多く抽出できる様に
した後に色相vs彩度でBlue系の彩度を削っていきドミナントカラーのトーンに寄せます。
シャドウ部分はGreen系が入りハイライト部分にはBlue系が入ったドミナントカラートーンになりました!
ここから最終イメージに近づける為にグレーディングします!

Mid/Detallを追加し全体ルックを少し柔らかくしていきます!
画像だと分かりにくいですが、ルックの角が取れた感じになります
次のノードで最後になります!
新しくノードを作り「Window」とでも名付けておきましょう!
ここはカラーページのマスク機能がある部分です!
ここからウィンドウタブで四角形のマスクでビネットを作成します!
ここでマスク切ってるな~ってバレない様に調整します!
これでグレーディング完了しました!(ナイスグレーディング)

まとめ

今回はMVを例にカラーグレーディングをしてみました!
あくまでカラーグレーディングに正解はないです。

クライアントワークでは更に追い込むことも必須になると思います。
ですが、今この時代にDaVinci Resolveというソフトウェアがある限り
自分自身のクリエイティブを表現できる事は間違いないです。

皆さんが作りたいルックや頭の中にあるイメージを具現化し
最高の映像作品を制作していきましょう!!!
最後まで読んでくれてありがとうございました!

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Grove

Ren Takeuchi@Grove

Japan Kyoto 株式会社GLAS 映像ディレクター / DaVinci Resolve公認トレーナー TVCM, PROMOTION VIDEO,MUSIC VIDEO 様々な案件をディレクターで担当しております。 takeuchi@grove...

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