※このレビューは前半部に不要な駄文が垂れ流されております。カールツァイスのレビューを読みたい方は前半を飛ばしてお読みください。

今年1月に長野県は小布施で開催されたNext Filmmaker’s Summitではコシナの工場見学がプログラムに組み込まれていました。普段ミュージックビデオを主に制作していますが、基本的にディレクションのみを担当することが多く、カメラマンでもない僕は「レンズ工場の見学かー。どうしようかなー。ってかカールツァイスって日本で作ってんのか!へー。」くらいでした。今あの日に戻れるなら全力で殴りたいです。俺を。

普段、画角や明るさなどはカメラマンと絵コンテを見ながら相談しますが、レンズメーカー個々の描写力や風合い、キャラクターの部分などにおいては全てカメラマンにブン投げていました。
ところが今回Next Filmmaker’s SummitでありがたいことにコシナのCarl Zeiss Planar 1.4/50mmがいただけることになりました。(ほかにもSHOGUNやVIDEO ASSIST4K、LIBECの三脚などなどがプレゼントで飛び交うという凄まじいイベントでした)
プレゼントしてくださった恩に報いるためにも早く使ってレビューを書こう!と思っていたのですが、こんな時に限って普段あまり無い行政の仕事や編集の仕事が続きなかなかミュージックビデオが作れない事態に。であれば現場を作ってしまおう、ということで前々から撮りたかったアーティストに声をかけてなかば無理やりミュージックビデオ撮影をしてきました。

撮影したのは地元・松本出身のビートメイカー"mass-hole"と、こちらも長野県出身のラッパー"麒麟示"の二人によるゴリッゴリのHIPHOPです。通常、レンズのレビューともなるとサンプルの写真は気持ちのいい景色やきれいな女性などが多いと思いますが、今回のサンプルはイカつい男、男、漢のみになります。このレビュー、需要あるんでしょうか。

全カットの内、40%をCarl Zeiss Planar 1.4/50mmで撮影しています。
手に持った感覚は「メタル製なのにしっとり」。レンズフードまで鉄でできているのになぜか扱いやすいような、手になじむ感覚があります。フォーカスリングを回した感触は言わずもがな。一日中回していたくなります。

「高いレンズはこうゆうところもしっかりしてるんだねー。嬉しいねー。でも写りとかは正直俺にはよくわかんないだろうな。」と思いモニターを見たところ、考えが完全に覆りました。

すげえ違う!!!

その前のシーンで駅前を歩き回りながら撮影しなければならなかったので、レンズは手元にあった広角ズームをつけていました。お世辞にも描写が良いとは言えないレンズ、、、からのCarl Zeissは破壊力抜群で目が節穴の俺ですらハッキリ違いがわかりました。

輪郭はグッと浮き上がってくるのに固くない。絵はまろやか、というかとても自然です。
文才無さすぎでうまく伝えられないんですが、「ムードや空気ごと撮影してる」感覚になります。

最近はレンジが広いカメラやポスプロでの自由度が高いRAWデータなどもあり絵作りの為には様々なことができますが、まずは撮影時にきっちり現場の雰囲気を映しとっておく事が重要なんだと遅まきながら思いました。

前段のNext Filmmaker’s Summitではコシナの方に色々とお話を聞かせていただく機会がありました。開発秘話や名前の由来、どんな風にレンズを扱って欲しいと思っているかなど、俺でも興味深い面白い話ばかりで「あぁ、こうゆう魂がこもってんだなぁ」と柄にもなく感動してしまいました。
職人の愛情溢れるこのレンズ、大切に使っていきたいと思います。

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