SONY PSZ-RA4T チーム制作でのデータ運搬を考える

注意!
写真をアップロードしたら大きすぎて、写真をクリックするとものすごく拡大表示されます。
次回からは気をつけますが、今回は大きい画像でお楽しみください。

前半は個人的な運搬に対する悩みです。本題だけ知りたい場合、ここは飛ばしてください

ビデオグラファーとして一人前! と、
なるべく日々映像の撮影や、編集の勉強をしてますが、本職は広告関係のフォトグラファー兼レタッチャーである。
また最近の仕事は全体のディレクションやD.O.Pが多くなり、撮影のみで編集はチームに任せることが多い。

そこでいつも悩みのタネであるデータ運搬。

私の悪い癖でもある、いつでもハイクオリティ!なデータ圧縮、これに4Kを加えるとデータ容量が多くなり、ハードディスクがパンパン。
撮影後のデータバックアップにも時間がかかり、本ストレージ、予備と用意するだけで大変な作業。他の仕事が終わってもまだ送受信中。こんなことが頻繁に起こるように。
写真だと200GB、今日は撮ったね!で済みますが、映像のデータ容量を舐めてました、すみません…。
この後、データを編集者に渡すわけですが、外付けハードはあくまでも一時保管ですし、編集PCにデータを入れると同じ時間がかかるのは目に見えてる。
毎回申し訳ないと思いつつもお願いするしかない。
再度言います、映像のデータ容量を舐めてました、すみません…。

撮影から編集へのデータ運搬がスマートにできないか、
データ転送の無駄な時間を省けないか

そんなことを考えるようになり、まずたどり着いたのがG-technology
VOOKさんのオフィスでも使用されているメーカーです。
この中にG-SPEED SHUTTLE XLというのがありまして、これがかっこいい!


参照:G-SPEED SHUTTLE XL

  • 持ち運び可能!(ペリカンみたいなハードケースに収納)
  • RAID完備!(RAID組んだら速度UP)
  • Thunderbolt3ストレージ!(送受信できる速さも重要)
  • ev Seriesリーダー!(ATOMOSのSSDをそのままガチャコン!ファミコン!)

夢のようなハードディスクです!

しかし!夢も冷め現実に戻ると!

・持ち運び
こんな大きいもの運びたくない。(245 x 175 x 385㎜)

・RAID
24GBで40万。6ベイはまってるということは4GB x 6ベイ。
どのRAIDにするかで変わるが、高すぎです。
またRAIDを組むときに一番重要なシステム。
G-technologyはアメリカが本社。5年保証でもアメリカ送りだと時間かかるのでは。
(メーカーに確認していないのであくまでも想像です)

・サンボル3
2はどこへ。1もどこへ。最近windows環境になってきたのでカスタマイズPCだと
サンボル3はまだのせてないような気が。早くても使えなかったら意味がないので。

・ev Seriesリーダー
これはガチャコンしたい!したいけどこれの付属をそろえるとまぁまぁお金かかる。

要は、お金かかる!少数制作チームには無理。ペイできない。

以上のことから夢でおわるハードディスクシステムでした。

ハードディスクに対してお金をかけるとき、まず第一に考えないといけないのは、

一時保管用なのかデータ保存用なのか

G-SPEED SHUTTLE XLは両方の要素を兼ねており、特にデータ保存の質、サポートが充実している。そう考えるとけっして高い金額ではないが、私にとってはペイできない金額なので除外に。(SHUTTLE以外にも製品はありますが、持ち運びと転送速度、安全性を兼ねたものはないため省きました)
データ保存は編集者のパソコンになるので、データ保存要素をなくしたハードディスク、つまり一時保管用を探せばいい。
一時保管でも冒頭に書いた通り、速度、安全性も考慮しないといけない。

夢から覚め、現実逃避(お金)をしたとき、SONYのPSZ-RA4Tを発見。
また運命的なことに実機をお借りできたのでレビューもできれば。

ここから本題

PSZ-RA4T


■主な特長
・大容量、高速データ転送
7,200rpm 3.5インチHDDを2台搭載し、3つのRAIDモード(RAID 0/RAID 1/JBOD)を選択可能。高速性を重視したRAID 0(ストライピング)モードの場合、最大440MB/s*1の高速データ転送が可能。
インターフェースはUSB 3.0×1、ThunderboltT 2×2を搭載。ThunderboltT 2使用時は、6台までのデイジーチェーン接続が可能。
・信頼性、可搬性を重視したデザイン
ロケ先での使用を想定し、片手で安全に持ち運びが可能なハンドルを装備。また、HDD保護のため、本体周囲と内部に衝撃吸収用のゴムダンパー。商品出荷時のカートンは、そのままキャリングケースとして利用可能、丈夫で持ち運びやすい仕様。
・ユーティリティソフト”Memory Media Utility”
ユーティリティソフト”Memory Media Utility” v4.0(10月中旬リリース予定)をPCにインストールしていただければ、HDD診断機能、ライブラリー管理など、プロフェッショナルRAIDシリーズの機材管理ツールとして使える。
本文参照:PSZ-RA4Tサイトから

前半の内容は要約すると、

  • 一時保管用ハードディスク
  • 転送速度が早く、安全性のあるもの
  • 持ち運び可能サイズ
  • RAIDを組む場合、システム復旧までの対応
  • 高額ではなく購入できる範囲の金額

これらに対応できるハードディスクを探していました。

・一時保管用ハードディスク
PSZ-RA4Tの中のハードディスクは調べていませんが、表記の通り7,200rpm、3.5インチHDD。
一時保管用なので特に問題ないかと。
ただし3.5インチなのでバスパワーでなく、セルフパワーのみの使用。
ロケ先で電源がない場合の使用は難しいかと。
(私の場合そういう撮影が少ないのでこの部分はあまり重要視していません)

・転送速度、安全性
最近持ち運び用はSSDが主流ですが、転送速度が早い反面、HDDに比べ容量が小さく、1MB単価も高くなる。
また2.5HDDのRAIDもありますが、3.5HDDに比べ速度が落ち、容量も少なくなる。
PSZ-RA4Tは4Tx 2台のRAID0を使えば、転送速度が速く、容量も確保でき、SSDの速度、HDDの容量を持つことができた。

HDDは中の円盤の針がずれると読み込みできなくなる。ssdは物理的な稼働箇所がないので衝撃に強い。
PSZ-RA4TはHDDの衝撃を考慮し、HDD周辺にゴムダンパーをつけ衝撃吸収設計になっていると。どこまで衝撃に強いかわかりませんが、参考動画がありました。
ただし強いといっても読み込み、書き込み中の衝撃は例外ですので、あくまでもPC接続していない運搬中とお考え下さい。

・持ち運び
本体のキャリング部分はゴム式ベルトで感触もよくグリップしやすかった。
HDDケースの周りをゴムで囲っており、するっとすべり落ちる心配もなさそう。
本体の箱も作りがよく、箱ごと運搬できるのはエコです。
HDDを買うと必ず運搬用ケースも考えるのでその心配がないのはありがたい。
大きさはノートPCと比べてみてください。ノートPCは15インチタイプです。
もう手元にないので寸法測ることができません。

・RAID
RAIDは0,1、JBOD対応。
一時保管、運搬で考えるのであればRAID0運用一択です。
USB3.0、サンボル2対応です。私のノートPCはサンボル3で変換がなかったのでUSB3.0で使用しました。
ベンチマークも計りました。
メーカー速度は最大440MB/sなので9割近く速度がでてます。

RAIDを組んで一番問題なのはシステムエラーです。
RAIDはHDDの中にあるシステムを介してデータを読み込むため、このシステムがエラーを起こすと中のデータが問題なくても読み込めません。
この場合、システムだけの問題なのでここさえ直せばデータを復旧できます。
PSZ-RA4Tの場合、千葉にある修理工場におくれば無償で対応可能。(SONY確認済み)
(難しいデータ復旧の場合、有償になる場合になるが、基本的には無償対応とのこと)
海外メーカーだとどうしても時間がかかるため、こういう時に日本メーカーに強さを感じます。

・金額、その他
金額の前にユーティリティソフトの話を、
サンボル2の特徴でもあるデイジーチェーンが可能です。
運用方法としてPSZ-RA4TにSxSリーダーをさし、ユーティリティソフト”Memory Media Utility”を使えば、自動的にバックアップしてくれる機能がついています。
またユーティリティソフト”Memory Media Utility”は本体の診断機能もついており、
ライブラリー管理や、RAID管理も可能です。

ここまでついたPSZ-RA4Tの金額ですが、税別70,000円を切るぐらいでした。
(いろいろお店を見た感じ同じような値段です)
G-technologyが24GB、これは8GB (両方ともRAIDを組まない場合)なので、
データ保存を考慮しないで、一時保管用として考えるのであれば手に届く範囲かと。
RAIDケースを購入し、HDDを自分でいれるカスタムタイプに比べ、
PSZ-RA4Tは中身を変更できないオールインワンパッケージなので割高になります。
ただし、仕事で使用する機材のためSONYのサポート、特にRAIDエラーの対応があるのは重要かと思います。

まとめ

チーム制作においてデータの運搬、やり取りは永遠の課題かと。
今後4K、8K(くるのか?)が当たり前になれば尚更です。
ビデオグラファーもチームとして制作する日がくるかと思います。
そういったとき、相手に対してどういった受け渡しができるかも、考えておくべきポイントではないでしょうか。

余談ですが東京で働いていた時、
ハードディスクでやり取りしますがカスタムのハードディスクはみませんでした。
個人的な意見ですが、情報漏洩を考えてのことだと思います。
カスタムがメーカーより情報漏洩するという考えもおかしいですが、大手企業と仕事をするというのはこういうことでもあります。
個人間では好きなものを使用すればいいですが、仕事が大きくなり、周りの目も気にしないといけない撮影も多々あります。嫌な話に聞こえますが、使用している機材でもその人の力量を判断されます。

撮影機材、パソコン、データ関連と多くの機材を揃えないといけない時代ですが、
一番目にいく撮影機材ではなく、たまにはデータのことを考えるのも必要かと思います。

最後に、
今回PSZ-RA4Tをご提供してくださったSONYさま、システックインターナショナルさま、ありがとうございました。

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