これまでYouTubeにDaVinci Resolve 17での編集の方法についての動画をいくつかあげてきました。カットページとエディットページを使用したチュートリアル動画です。その中でたくさんショートカットを使っているので、整理しないと混乱してしまうかもしれません。この記事でひととおりまとめておきます。
移動
Speed Editorがあればべつですが、それがなければJKLを習得するのは編集を加速させるために必須の作業です。そしてSpeed Editorをお持ちの方も、覚えておいて損はありません。
J
逆再生
K
停止
L
再生
JJ
2倍速で逆再生
JJJ
4倍速で逆再生(Jを押すたびに高速になり、上限は64倍速)
LL
2倍速で再生
LLL
4倍速で再生(Lを押すたびに高速になり、上限は64倍速)
Kを押しながらJ
1コマ戻る(←と同じ)
Kを押しながらL
1コマ進む(→と同じ)
Kを押しながらJを長押し
スロー逆再生
Kを押しながらLを長押し
スロー再生
Shift + ←
1秒戻る
Shift + →
1秒進む
↑
前のクリップに移動
↓
次のクリップに移動
Home (fn + ←)
タイムラインやソースクリップの先頭に移動
※カットページでは2度押しが必要です!
End (fn + ←)
タイムラインやソースクリップの末尾に移動
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イン点・アウト点
イン点(開始点)、アウト点(終了点)は編集では欠かせない概念です。主に素材の使い所を決めるときに使用します。
I
イン点を打つ
O
アウト点を打つ
Shift + I
イン点に移動
Shift + O
アウト点に移動
Option (Alt) + X
イン点とアウト点を削除
Option (Alt) + I
イン点を削除
Option (Alt) + O
アウト点を削除
X
プレイヘッドのある位置のクリップの尺でイン点、アウト点を打つ
再生
/
選択されている編集点やクリップの周りを再生
Option (Alt) + /
イン点からアウト点へ再生
Command (Ctrl) + /
ループ再生の有効・無効
P
全画面表示
/ の再生の長さは、「環境設定」→「ユーザー」→「編集」→「プリロール時間」「ポストロール時間」で変えられます。
タイムラインの縮尺
Shift + Z
タイムライン全体をちょうどいい縮尺にフィットさせます
Command (Ctrl) + +
タイムラインを拡大
Command (Ctrl) + -
タイムラインを縮小
Option (Alt) を押しながらスクロール
タイムラインの縮尺を変更
Shift を押しながらスクロール
タイムラインのヘッダーの高さを変更
ソースビューワーとタイムラインビューワーの切り替え
Q
ソースビューワーとタイムラインビューワーが切り替わります
Shift + Q
カットページの場合、ソースビューワーとソーステープビューワーが切り替わります
素材の追加
素材をタイムラインに入れる際のショートカットです。
F9
挿入
F10
上書き
F11
置き換え
Shift + F12
末尾に追加
挿入、上書き、置き換えというよく使う3つのコマンドは、タイムライン上部のツールバーにも用意されています
クリップの削除
Backspace
クリップを削除
Delete (Shift + Backspace)
クリップをリップル削除(クリップを削除してギャップを詰める)
Command (Ctrl) + B
クリップに切れ目を入れる
Bでブレードモードに切り替えられますが、それよりは上のCommand (Ctrl) + Bを覚えた方が作業が早くなるはずです
クリップのドラッグ
Shift + Command (Ctrl) を押しながらドラッグ
スワップ(クリップをタイムラインの中で移動)
Option (Alt)を押しながらドラッグ
クリップを複製
トリム
タイムラインに素材を置いてから、その素材を編集する際のショートカットです。
T
トリム編集モードへの切り替え
A
ノーマル選択モードへの切り替え
タイムライン上部のツールバーにもこの切り替えがあります
Shift + Command (Ctrl) + [
先頭をプレイヘッドの位置までトリム
Shift + Command (Ctrl) + ]
末尾をプレイヘッドの位置までトリム
トリム編集モードでは、編集点やクリップをつかむ位置で挙動が変わります。
・編集点の真ん中をつかんだらロールです
・編集点の左右どちらかをつかんだらリップルです
・クリップのサムネイル部分をつかんだらスリップです
・クリップの文字部分をつかんだらスライドです
ナッジ
選択された編集点やクリップを前後にずらすための機能です。
,
1コマ前にナッジ
.
1コマ前にナッジ
Shift + ,
複数コマ前にナッジ(デフォルトは5フレーム)
Shift + ,
複数コマ前にナッジ(デフォルトは5フレーム)
Shift + , やShift + , のナッジフレーム数は、「環境設定」→「ユーザー」→「編集」→「ファストナッジのデフォルト値」で変えられます
タイムコード
=
タイムコードを入力する準備ができます。タイムコードは全部打つ必要はありません。たとえばもともと01:00:46:19という状態から、5000と打つと、上の位はそのまま維持されて、01:00:50:00に移動します。
+(数字)
その数字だけ前に進みます。たとえば+200と打つと、2秒進みます
-(数字)
その数字だけ後ろに戻ります。たとえば-200と打つと、2秒戻ります
.
00を意味します。たとえば+2.と打つと、2秒進みます
タイムライン上のあれこれ
N
スナップの有効・無効
Shift + Command (Ctrl) + L
リンク選択の有効・無効
Option (Alt) + V
属性のペースト
Command (Ctrl) + T
トランジションを追加
Command (Ctrl) + T のトランジションの長さは、「環境設定」→「ユーザー」→「編集」→「標準トランジションの長さ」で変えられます
マーカー
M
マーカーを追加
Mを2度押し
マーカーダイアログを表示
Shift + ↑
前のマーカーに移動
Shift + ↓
次のマーカーに移動
ショートカットのカスタマイズ
もうご存知の方が多いと思いますが、重要なことなのでもう一度強調しておきます。DaVinci Resolveではほぼすべてのキーボードショートカットを自分好みのものに変えられます。デフォルトのショートカットの中には、上の記載したトリムのShift + Command + [ のように、両手を使わないといけないものも存在します。タイムラインズームのCommand + +のように、一部の環境ではうまく動作しないものもあります。よく使うものはどんどん変更して、自分の使いやすいように改造してみましょう。
チュートリアル一覧
DaVinci Resolve 17の編集に関しては、こちらの動画をご覧になられることをお勧めします。上で紹介したショートカットキーたちが活躍しています。
カットページのショートカットはこちらをどうぞ。
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Fusionページのショートカットはこちらをどうぞ。
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