041_砂のように消える文字!Trapcode Particular

2021.07.20 (最終更新日: 2021.08.14)

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こんちゃ!

映像クリエイターのサンゼです!YouTubeで映像制作のテクニックを分かりやすく解説しています。その他にも、映像編集の会社を経営や、国内最大級の映像編集者のオンラインコミュニティECHOの運営をしています。

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この動画で学べること
今回は「Particular_砂文字」をご紹介します。

Particularを使って本格的なテキストアニメーションを学べます!
・テキストだけでなく画像などにも適用可能
マスクなどを使って様々なパターンのアニメーションが作れるようになります!

Particularで砂文字を作れるようになると
映像の幅が広がるのでとても便利です!

▼チュートリアル動画はこちら▼

▼使用プラグインリンク▼
▼Trapcode Particularのダウンロードはこちら▼
https://flashbackj.com/product/trapcode-suite

※今回の記事はバージョン4で作成しています。
最新バージョンのTrapcode Particular5とは互換性が有りません。

▼使用素材リンク▼
※チュートリアルでは有料の静止画や動画素材を使っている場合があります。
まずは無料のおしゃれ写真サイト「Unsplash」などで作ってみましょう!
https://unsplash.com/

▼作り方のステップはこちら▼
今回は、Trapcode Particularを使って
砂のように消える文字を作っていきたいと思います。

※今回の記事はバージョン4で作成しています。
最新バージョンのTrapcode Particular5とは互換性が有りません。

01.砂に消えるようのテキストを作成する。

新規コンポジションを作成します。名前は「Main_Comp」にします。

まずは、任意のテキストを打ちます。
砂のテクスチャがあると雰囲気が出るので用意してみて下さい。
砂のテクスチャのサイズが小さいようなら、エフェクト → モーションタイル
でサイズを大きくします。

砂テクスチャをテキストレイヤの下置いてトラックマットをアルファマットにします。
砂テクスチャがテキストレイヤーの形に抜けました。
この二つレイヤーをプリコンポーズします。名前は「Text」にしておきます。

背景を作成しましょう。
新規平面を作成し名前を「BG」にします。
エフェクト → グラデーションを使って簡単に背景を作りました。

余談ですが、
グラデーションを使うと「 マッハバンド」という意図しない境界線が見えてしまう事があります。
この場合はエフェクト → ノイズをほんの少し入れるとこれが軽減されます。

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02.徐々に浸食していくようなマスクを作る。

マスク用のコンポジションを作成します。
新規コンポジションを作成します。名前は「Transition_mask」としておきます。
①まず、シェイプレイヤーで丸を書きます。
②スケールにアニメーションをつけます。
 6秒ほどかけて、円が画面いっぱいに広がるようなアニメーションをつけます。
 円の発生位置を左上に持っていきます。
③円のシェイプレイヤーをギザギザにします。
シェイプレイヤーの上に調整レイヤーを作成します。
エフェクト → タービュレントディスプレイスを適用します。
4~5個重ねてかけると複雑なワイプになります。

「MainComp」に戻って「Transitionmask」を「Text」コンポジションの上に置きます。
「Text」コンポジションをアルファ反転マットにします。
すると、文字が浸食されて消えていくようになりました。

03.パーティクルの発生源になるエッジマスクを作る。

次にパーティクルの発生源となるエッジマスクを作成します。
新規コンポジションを作成します。
コンポ名は「Transitionedgemask」とします。
これに「Transition_mask」をいれます。

Transitionmaskレイヤーにエフェクト → 輪郭抽出を適用します。
輪郭抽出の反転にチェックを入れるとエッジが抽出されます。
もう少しエッジが太い方が都合がいいので、ブラーで太らせます。
エフェクト → チョークも適用し、マイナスの値を入れるとエッジが太ります。
エフェクトの順番はブラー → 輪郭抽出 → チョークです。(04)

ここに「text」コンポジションを「Transition
mask」の下に入れます。
「Text」をルミナンスマットにします。
すると、文字の部分だけ輪郭が走るようになります。
これをパーティクルの発生源にします。(gif02)

04.エッジに沿ってパーティクルを出す。
「MainComp」に戻って一番上に「Transitionedge_mask」を置きます。
3Dレイヤーにしておきます。
これをパーティクルの発生源にしたいと思います。

パーティクル用の新規平面を作成します。名前を「Particle」にします。
Trapcode Particularを適用します。

パーティクルの設定をしていきます。
Emitter typeをLayerにします。
すると、Layer Emitterという項目が選べるようになるので、
その中のlayerを「Transitionedgemask」に設定します。
隣の項目はマスクにしておきます。

Particles/secをものすごく増やします。300000くらいに。
すると先ほど作成したエッジからパーティクルが発生するのが分かります。(05)

パーティクルの設定をしていきます。数値はあくまで参考です。

Particle size を3.0 サイズランダムにも50%くらいに数値を入れます。
Velocity 30
Physics Air のWind Y と Zの数値をいじって左上手前に飛ぶように設定します。
Turbulence FieldのAffect Positionに数値を入れてうねらせます。
Opacity over Lifeで山なりにします。

再生してみます。

エッジからパーティクルが発生するようになりました。

05.全体の調整

基本の動きは完成しましたが、まだ少しあっさりしている感じがします。
もう少し浸食感が出るようにディテールを詰めていきましょう。

「Transition_mask」と「Text」を複製します。
複製した「Text」の方にエフェクト → トーンカーブで色を落とします。
色を落とした方を少し遅らせて配置すると浸食しながら削られていくような感じになります。

同様にパーティキュラーも複製し、Particle sizeやうねりの数値を変えたものを置きます。
パーティクル自体の色もトーンカーブで少し落とします。
モーションブラーも入れるとさらに自然に見えます。

これで砂のように消える文字の完成です!!

06.マスクとテキストを変えればパターンが作れる

この作り方のいいところは
テキストとマスクをを変えるだけでパターンが作れる事です!!
このように、テキストをイラストにしても応用できます。

さらに、パーティクルの色はレイヤーの色を拾っているので、画像を差し替えても対応してくれてとても便利です。

いかがでしたでしょうか?
チュートリアルのトレースが出来るようになったら、オリジナル作品が作れるかテストしてみて下さい。
オリジナルに落とし込むことで理解が深まります。そうすると、生きたテクニックとして今後も活用することが出来ます。
オリジナル作品ができたら、コメント欄にURLを貼って教えて下さいね!

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