Sam&Nikoとは?

Sam&Nikoは、サム・ゴルスキーとニコ・ポーリンガーが配信しているYou-Tubeチャンネルです。高品質なオリジナルコンテンツの制作をしつつ、制作工程のノウハウをYou-Tubeでシェアすることで、インディーズで作られるWEB作品の技術的な品質向上に大きく貢献しています。


参照:Sam&Niko You-Tube Channel

そんな彼らを見つけたドルビーは、DOLBY INSTITUTE(ドルビーを使った制作を支援するためのプラットフォーム - 日本語サイト)の公式スポンサーシップをSam&Nikoと結び、WEBコンテンツのオーディオMIXについてのガイドライン動画を作って、普及を図っています。

今回は彼らが作ったWEB用のオーディオMIXのチェックリストを紹介しておきます。音声編集の最後にミキシングをする際、プロのミキサーを雇う予算が無い案件だったり自主制作の場合、自分でミックスする場合がありますが、これをベースにして今後の制作のガイドラインの一つにしても良いと思います。

ちなみにSam&Nikoの動画は全て英語ですが、チャンネルはこちらから見ることが出来ます。


参照:How To Mix Videos!

WEBコンテンツのビギナー用カンニングシート

最初っから本題に入ります。まずは音声編集をする上でのサブカテゴリーを紹介します。

  • DX: Dialogue ‐会話
  • SX: Sound Effects ‐サウンドエフェクト(ライブラリーを使用した音効)
  • FX: Foley Effects ‐フォーリー(映像を見ながらカスタム収録された音効)
  • MX: Music ‐ミュージック(楽曲)
  • BX: Background ‐バックグラウンド(アンビエンス)

以前にも紹介しましたが、SF(サウンドエフェクト:SEとも言います)とFX(フォーリーエフェクト)の他にPFX(プロダクションエフェクト)と言って、実際に現場での声収録の際にマイクが拾った音効もあります。これをダイアログ(DX:人の声)から切り離してタイムラインに並べるのですが、これは本編が収録言語以外での放送用にアフレコされる場合や、サブミックスと呼ばれる作業をする際に便利です。

ここに載せているミキシングの際のオーディオレベルは、SamとNikoが独自で行ったリサーチをもとにしたカンニングシートです。様々なネットのフォーラムやオーディオミキサー、そしてDOLBYからの情報を総合的にまとめて作られたもので、TV用、劇場用、そしてWEB用の3つがあります。TV用はそれぞれの放送局のスタンダードがあり、映画も配給会社の標準値があると思いますが、WEBコンテンツにはHULUやNETFLIXの様な大手での配給契約で無い限り、独自配信のため決められたミキシングのレベルがありません。そのためにこういったリサーチをベースにして、コンテンツを作るためのガイドラインにすることは良いと思います。

WEB配信用カンニングシート by Sam&Niko

  • マスターのオーディオレベル:       0 to -18db
  • 会話のオーディオレベル:        -1/-5 to -10db
  • 効果音のオーディオレベル:       -1 to -22db
  • 音楽のオーディオレベル:        -1 to -18/-28db
  • バックグラウンドのオーディオレベル:  -1 to -18/ -28db

補足:SamandNikoチャンネルで配信されているコンテンツのMX(音楽)と BX(バックグラウンド)レベルは -20から -28dbの間で常にミキシングされている様です。

SamとNikoからのリクエストとして、もう一点。

モニタリング用のスピーカーのリファレンストーンを‐10dbにカリブレーションすること

とはいえ、編集環境が理想的な環境とは程遠いセットアップで編集されている方も多いかと思います。スピーカーを正しくセットアップして出来ない場合や、持っているヘッドホンで音を聞きながら編集がもっぱらメインの場合もあるかと思います。

Sonarworks Reference 3


参照:DigiReco ‐ Sonarworks / Reference 3を試す

そういう場合にも対応してくれるのは、最近日本でも販売されるようになったSonarworks Reference 3です。 これを使えばヘッドホンのオーディオをカリブレーションして、フラットにキャリブレートされたモニター用のスピーカーから聞こえてくるような音声がヘッドホンを通じてシミュレーションされるようになるそうです。 まだ買えてないので、レビューは書けませんが誰か持っている方がいたら是非コメントください。

モニタリング用のスピーカーを持っている場合は、キャリブレーション用のSonarworksマイク込みで販売されています。ヘッドホンの場合はマイク無のソフトウェアだけの価格で販売されているので、さらにお買い得です。マイク付きでスピーカーのキャリブレーションにも対応するバージョンは4万円ほどしますが、ヘッドホンだけなら1万3000円でいけちゃいます。

ここからお手持ちのヘッドホンがキャリブレーションに対応しているかが分かります。現在も対応機種を拡張中とのことです。

キャリブレーション対応のヘッドホンリスト


参照:Sonnarworks

Sonarworks Reference 3の解説(英語)

Sonarworks Reference 3の解説(日本語)
Minet ‐ Sonarworks スピーカー・キャリブレーション解説
Minet ‐ Sonarworks スピーカー・キャリブレーション、そのテクノロジーについて
Minet ‐ ヘッドホンキャリブレーション

Sonarworks共同設立者&製品担当副社長のMartins PopelisとグローバルセールスのKarlis Briedisのインタビュー書き起こし


参照:藤本健の“DTMステーション”
Sonarworks共同設立者&製品担当副社長のMartins Popelisさん(右)とグローバルセールスのKarlis Briedisさん(左)

DaVinci Resolve 14でのDAW対応

Fairlightは完全にプロツールと同じDigital Audio Workstation (DAW)なので、NLEの延長線ではありません。これは完全に新しいソフトウェアを一から勉強し直すようなものなので、簡単に使いこなせないかもしれませんが、早めに勉強を始めるのが良いかと思います。

良いニュースはVSTプラグインを完全に対応していること。SonarworksのReference 3を搭載して、キャリブレートされた音声をモニタリングしながら作業出来ることです。ヘッドホンを使ってDaVinci Resolve 14で音編集する際に、適切なオーディオ環境で上記のカンニングシートの様なミキシングが出来るようになる、はずです。。。早くやってみたい。

また購入したらレビュー書きますが、音楽業界の方のレビューはかなり高レビューです。ちなみに僕の知人の作曲家の方も使っていました。

DigiReco ‐ 次世代キャリブレーション・システム Sonarworks / Reference 3を試す

以上です。使っていない商品の紹介で申し訳ないですが、また皆さんのレビューやコメントをお待ちしております。

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