2021.11.14 (最終更新日: 2022.06.07)

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Blender Debut! ステップ1:Blenderをはじめよう

はじめに

どうもこんにちは!星子旋風脚です。アニメーション、モーショングラフィックス制作の仕事をする中で、Blenderの力をたくさん借りてきました。今はその恩返しとして普及・促進活動に勤しんでいます。みなさま、よろしくお願いします!
Blender Debut Festival では一連の記事・チュートリアル・ウェビナーを通して、初めてBlenderに触れるところからCG制作の基本的な全体像が見えるところまで、体系的にステップを踏んでいきます。今回はまずソフトをダウンロードするところから画面の見方、視点の操作について見ていきましょう!

Blenderって何なの?

今や爆発的に認知が広がり続けている、統合型3DCG制作ソフトBlender。その最大の特徴はオープンソースでありながら高機能であるという点です。世界中のあらゆる人が開発に参加することができるため、目覚ましい進化を遂げ続けています。そして開発者のTon Roosendaal氏が 「Blender is free, forever.」 と宣言されているように、商用・非商用を問わず、誰でも永久に無料で使用することが可能です。鉛筆を買うよりも気軽に、パソコンにインストールすることができるんです!

何ができるの?

BlenderではCG制作の工程が一通りカバーされています。一からCGモデルを作るのはもちろん、それに動きをつけたり実写映像と合成することもできます。グリースペンシルという機能を使えば、2Dの絵を3Dシーンの中で動かすことさえ可能です。 Netflixの大作CGアニメから、イラスト、メタバース内の3Dアバター、絵コンテまで、非常に幅広い用途の制作に用いられています。

Blenderをダウンロード・インストールしよう!

Blenderの最新安定版は公式ページでいつでもダウンロードすることができます。

ドロップダウンメニューからバージョンを選択してダウンロードボタンを押すと、「You are breathtaking! ❤」(あなたは息をのむほど素晴らしい❤)という文字とともにダウンロードが開始されます。数クリックでこの歓迎ムード!

次にダウンロードの形式に合わせた方法でインストールしましょう。ポータブル版はインストール不要で、圧縮ファイルを解凍すればそのまま使えます。

【参考】Blender Launcherでバージョン管理
普段使いのバージョンと新機能お試し用の最新バージョン、というように、複数のバージョンを同時にインストールしているユーザーも少なくありません。その際に大変便利なのがBlender Launcherという管理用ソフト。こちらもぜひお試し下さい!

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Blenderの画面構成

環境設定で言語の切替

まずはEditメニューから、Preferencesという項目を選択してみましょう。

別ウィンドウで、あらゆる環境設定を行うための画面が開きます。
Blenderを日本語で使用したい場合は、「Interface」タブの「Translation」>「Language」で「Japanese(日本語)」を選択します。設定を変更したあとは、左下のメニューから「Save Preferences(プリファレンスを保存)」を選択するか、「Auto Save Preferences(プリファレンスの自動保存)」にチェックを入れるのもお忘れなく!

【参考】
個人的には英語での操作を覚えることを推奨しています。ワンタッチで簡単に英語/日本語の切替ができるこちらのアドオンもおすすめです!
Toggle Translated UI
Ttranslate

エディタ

Blenderにはさまざまな作業をするために、機能が異なる多くの「エディタ」があり、例えば画面左上の、ロゴの下にあるアイコンをクリックして切り替えられます。



いま設定されている「3Dビューポート」が、最も使うことの多いエディタです。

ワークスペース

画面の上の方に、「Layout」「Modeling」「Sculpting」など多くのタブが並んでおり、用途に合わせて、使い勝手の良いエディタを組み合わせたセット=「ワークスペース」が用意されています。「Layout」だけで多くのことができるので当面このままにしておきましょう。

ウィンドウの調整

「Layout」ワークスペースには、「3Dビューポート」の他に、「タイムライン」「アウトライナー」「プロパティ」といったエディタが並んでいます。

エディターの境目に置いたカーソルが双方向の矢印の形が変わったら、それをドラッグして画面の大きさを変えることができます。

また、この状態で右クリックすると、画面を上下または左右に分割できます。


分割した画面を再び統合するには、境界線で同様に右クリックして「エリア統合」を選択します。

Ctrl+TABでウィンドウを全画面表示に切り替えることもできます。

視点の操作に慣れよう

初めて3Dソフトを触る方も多いのではないでしょうか?さまざまな角度から見たり、周りを見回すような操作は3Dならではですよね。Blenderユーザーの第一歩、基本的な画面操作を抑えましょう!

3D空間の回転、視点の平行移動、ズーム

マウスホイールを押し込み、マウスを動かすと3D空間が回転します。

Shiftとマウスホイールを押しながらだと、視点が平行移動します。

Ctrlとマウスホイールを押してマウスを上下に動かすか、マウスホイールを転がすと、ズームイン/ズームアウトします。

マウスにホイールがない方もご安心を!編集>プリファレンスで「入力」タブへ行き、「マウス」>「3ボタンマウスを再現」にチェックを入れると、マウスホイールの代わりにAltキーを使うことができます。

テンキーでのビュー切替

マウスで行なう直感的な視点操作とは別に、テンキーを使ってキッチリ視点を切り替えることも可能です。

テンキーのないキーボードをお使いの方は、編集>Preferences>「入力」タブでキーボード>「テンキーを模倣」にチェックを入れることで、キーボード上部の数字キーでテンキーを代用できます。

カメラビュー

最終的にCGをファイルに描き出すときには、「カメラ」と呼ばれる要素の位置や角度、設定が視点の基準となります。

このカメラから覗くとどうなっているか?を見るには0(テンキー)でカメラビューに切り替えます。

ウォークモード

他に、直感的に視点を操作する方法として「ウォークモード」というものがあります。

Shift+@キーでウォークモードに切り替えると、マウスで方向を定めながら、矢印キーまたはWASDQEキーで視点の位置を調節することができます。スクロールホイールでスピードを調節し、左クリックで視点を確定、右クリックでリセットします。

よくあるトラブル対策

3D空間での操作ではじめに陥りがちなトラブルがあります。 ここで挫けてしまうのはあまりにももったいない! ということで、対策をご紹介します。

迷子になる

マウスをいじっているうちに自分がどこにいるのか分からなくなってしまった!「さっきのキューブはどこ?」突然、宇宙空間に放り出されたような気持ちになりますよね。

Home=全てを表示
Windowsの場合にはHomeキーを押すと、シーン全体を見渡せるように自動的に視点を調整してくれます。「おうちに帰りたい!」と思ったらHomeキーを押しましょう。

.(テンキー小数点)=選択を表示
要素を選択している状態でテンキーの「.」(小数点)を押すと、そのときに選択しているものに視点を引きつけてくれます。試しに画面中央の立方体を左クリックで選択してやってみましょう。

選択部分を中心に回転

編集>プリファレンス、視点操作タブの周回とパン>「選択部分を中心に回転」をオンにしておくと、そのときに選択しているものを基準にして視点が回り込むので、迷子になることが格段に減ります。

ズームインしたときの問題

自動深度
細かくズームインしていったときに、視点操作の動きが極端にスローになることがあります。これを回避するために、編集>プリファレンス、視点操作タブの「周回とパン」>「自動」>「深度」のチェックをオンにしておきましょう。

マウス位置でズーム
ズームインの操作をするとき、初期設定では画面の中央に向かってズームをするため、意図通りの操作が難しいことがあります。編集>プリファレンス、ズーム>「マウス位置でズーム」をオンにしておきましょう。これでカーソルの位置を基準にズームイン・ズームアウトでき、快適に作業できます。

文字数の都合上、ここではカバーしきれていない項目もいくつかあります。手前味噌ではありますが、「まだまだ知りたい!」という方はぜひ、以前制作しました DrプッツンコのたのしいCGラボ という動画が復習も兼ねてお役に立つかも知れません。

まとめ・次のステップ

最初の一歩、なかなか覚えることが多いステップですね。ここまで説明してきましたが、先に進むうちに徐々に感覚が追いついてくるので、すぐに操作に慣れなくても大丈夫ですよ!あまり気負わず、「好きなものを作りたい」という気持ちを燃料に進んでいきましょう!次回はいよいよモデリングに入っていきます。M designさん、よろしくお願いします!


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senpookyaku

星子 旋風脚@senpookyaku

米国生まれのアニメーション監督・モーションデザイナー。Merry Men Inc.代表。『Dr.プッツンコのたのしいCGラボ』やテレビアニメ『SNSポリス』など。BlenderやAEをはじめとした各種ツールを武器に、楽しくアニメーションを作ります。

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