はじめてのFusion(7)/ツールの基礎と追加方法

これまで3回にわたり、フローエディターからコントロールパネルまで、Fusionのユーザーインターフェースの説明をしてきました。今回からはいよいよ実際にツールを組み合わせるやり方について詳しくご紹介をします。どうぞ気長にお付き合いくださいませ。

ツールとは?

Fusion では、ツールを使って映像に変化を与えます。例えば、ディスクから映像をロードする、コンポジションされた完成品を保存する、複数の映像を合成する、ブラーやブローやカラーコレクションといったエフェクトを適用することができます。ここでは、ツールの追加方法、 ツールの連結方法、基礎的な操作方法を解説します。

ツールは、アーティストによっては、ノードやタイルなどと呼ばれることもありますが、これらはすべて同じものを示しています。

ツールが追加されると、ツールタイルがフローエディターに追加され、ツールの名前がタイムラインエディターにも現れます。フローでは、アーティストがツールとツールの間の接続を簡単に操作することができる唯一の場所です。したがって、通常の場合、Fusion での作業の大半の時間はここで費やされることになります。

ツールの基礎

ツールタイル

ツールをフローエディターに追加すると、必ずツールタイルが表示されます。これらのタイルには、ツールの入力と出力が小さな色付きのアイコンとなって縁に示されています。三角形のアイコンは、入力を表しており、灰色や赤の四角のアイコンは、ツールの出力を表しています。

ツールの名前は、タイルの中央に表示されます。ツールタイルは、小さな三角形か大きな四角形で表示されます。三角形のタイルの中央には、ツールの名前が表示され、その一方、四角形のタイルには、ツールのアイコンか映像のサムネイルのいずれかが表示されます。ツールタイルの表示方法に関する設定の詳細は、フローエディターの章をご参照ください。

ツールの上にマウスを置くと、ツールや処理内容に関する詳細が現れます。

入力と出力

どのツールも、出力は 1 系統です。ほとんどのツールは 1 系統の入力しか持っていませんが、複数の系統を持っているものもあります。ツールとツールは、つのツールの出力と一つ以上のツールの入力を連結することによって接続されます。入力と出力は、映像データ、3D 空間、素材データ、パーティクルデータなどを伝送することができます。それぞれのツールによって、どのような入力や出力が想定されるかは異なります。詳細については、後述の各ツールの解説をご覧ください。

前述したように、ツールは二つ以上の出力を持つことはありません。しかしながら、一つの出 力を複数のツールの入力に接続することは可能です。

下の例では、Loader ツールの出力が Blur ツールの入力に接続されています。Blur ツールの出力は、Color Corrector に接続されています。マウスのカーソルをツールの入力に持っていくと、入力の内容に関する情報が現れます。

ツールコントロール

ツールが選択されると、インターフェイスの右側にコントロールパネルが現れます。コントロールパネルについては 前項をご覧ください。

ツールの追加

Fusion にはツールを追加する方法が数多く存在します。以下に主要な方法を記載します。

1. メニューバーから

左上のメニューバーには Fusion に搭載されるすべてのツールが格納されています。これらのツールはカテゴリ別に分けられています。ツールを追加するには、任意のカテゴリにカーソルを移動し、必要なツールを選択します。

フローエディターですでにいずれかのツールが選択されている場合には、新たなツールは自動的に選択されているツールの次に接続されます。フローの中でツールが選択されていない場合には、新たなツールはフローの空いているスペースに追加されます。

2. ツールバーから

ツールバーからもツールを追加することができます。ツールバーにはツールの名前の略称が表示されます(たとえば BC は Brightness/Contrast ツールを示します)。カーソルをツールバーのボタンの上に持っていくと、ポップアップメニューでツールの名前が表示されます。

ツールボタンをクリックすると、前述のメニューバーで選択した場合と同じように、ツールが追加されます。ツールをドラッグ&ドロップでフローに直接投げ込むこともできます。ツールとツールの間を接続する線にツールをドラッグ&ドロップすると、自動的にその接続上にツールが追加されます。

ツールバーからビューワーに直接ツールをドラッグ&ドロップすることも可能です。ビューワーにドラッグ&ドロップされたツールは、フローエディターにおいて、そのときビューワーで表示されていたツールの次に接続されます。

3. コンテクストメニューから

フローエディターの背景、もしくはツールタイルを右クリックし、コンテクストメニューからツールを追加することもできます。

ツールを追加、または挿入する
フローエディターの背景で右クリックし、ツールを選択するとカーソルがある場所にツールが追加されます。ツールとツールの間の接続線上で同じ動作をすると、既存のツール間にツールが挿入されます。

ツールを置き換える
既存のツールタイルを右クリックすると、コンテクストメニューが表示され、ツールを置き換えることができます。新たなツールが置き換えられるツールと共通のコントロールパネル設定を持っている場合には、その設定は引き継がれます。たとえば Transform ツールを DVE ツールと置き換えると、中心点、角度、サイズの設定は継承されます。

4. ビンから

ビンは Fusion に搭載されるすべてのツールとサードパーティーのプラグインを表示します。ビンを表示するのは 2 種類の方法があります。

  • メニューバーのFileからBinsを選択する。
  • Command (Ctrl) + Bを押す。

ビンからツールを追加するには、ビンにある任意のツールをフローにドラッグ&ドロップします。

ビンはユーザー自身で自由に組み替えることができます。フォルダを新しく作ることも、ツールをべつの場所に移動することも可能です。ビンにはツール設定、グループ、マクロ、素材なども格納することができるので、ツールバーよりもさらに柔軟性に富んでいると言えます。

5. ファイルブラウザから

OS のファイルブラウザから素材やツール設定を直接インポートできます。

素材
Folder などの OS ファイルブラウザから素材を直接ドラッグ&ドロップで取り込むことができます。複数のファイルをドラッグ&ドロップすると、複数の loader がフローに生成されます。Shift + Doc (Alt) を押しながらドラッグ&ドロップすると、元素材が動画データであったとしても、動画の最初のフレームが 1 枚の静止画ファイルとして取り込まれます。

ツール設定
settings の拡張子を持ったツール設定をドラッグ&ドロップすると、ファイルに含まれる設定を持ったまま単数または複数のツールが追加されます。

6. Add Tool スクリプトから

Shift + Space で Add Tool スクリプトが現れます。任意の文字を入力して検索をかけることができます。使用したいツールの名前がわかっているときには便利な方法です。

ツールについてはもう一章を費やします。次回の内容はツールの操作と設定方法です。

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