自分の好きなルックを作るには

映画やコマーシャルの編集が終わったあとで、カラコレに素材を持ち込んでも思い通りの色が作れないことがあると思います。これは撮影前に全体のルックを決めておかずに撮影するために、結果的にDaVinci Resolveを使った色編集でも対応出来ないほど、撮影された色がイメージしていた色とかけ離れているためだったりします。特に映画制作になると関わる人数も増えるため、全体で一つのルックを共有出来ていることを大事にしましょう。ルックを決める上でDaVinci Resolveに便利なエフェクトが入っているのでご紹介します。

これはカラーパレット(Color Palette)と呼ばれるエフェクトです。DR12.5までは有料版にしか入っていなかったみたいですが、DR14は無料版でも出来ることが判明しました。

カラーパレットの使い方

まずあなたが目指す映画やコマーシャルのルックを探します。見つけたら高画質のスクリーンショットを撮影して、DaVinci Resolveに取り込みます。エディットページでタイムラインにスチルを並べ、カラーページに移動します。ここでエフェクトライブラリーの中からカラーパレットのエフェクトを選択し、ノードに追加するだけです。


参照:ZERO DARK THIRTY Film Grab

カラーパレットがノードに追加されるとスチルの下部分に左からシャドウ、ミッドトーン、ハイライトに使われている色配列が表示されます。あとはこのスチルを書き出してプロダクションの美術、衣装、メイク、カメラ、演出と共有するだけです。以下の例はZERO DARK THIRTY(2012)のシーンですが、シャドウにグリーン、ハイライトにイエローが入っています。


参照:ZERO DARK THIRTY Film Grab

いくつかのルックを参考までに載せておきます^^

LITTLE CHILDERN (2006)のモノトーンなルックですが、ハイライトがはっきりと出ているので肌が背景に溶け込まないようにカラコレされています。


参照:LITTLE CHILDREN Film Grab

Closer(2004)のクラブのシーンはハイライトに水色、ミッドトーンにパープルになっています。


参照:CLOSER Film Grab

Spider-Man 2(2004)のカフェのシーンです。スキントーンが全体的にピンクよりになっています。映画を通じてハイライトは少し淡い水色がかったグレーの色をしているのも分かります。


参照:Spider-Man 2 Film Grab

最後にTransformers(2007)。ディセプティコンとの戦闘シーンは全体的に緑寄りになっています。ハイライトのは白に近いティールブルーですが黒の一番黒いところも緑のティントが入っています。これは独特で他の4つの映画のカラーパレットはほぼ確実にシャドウの一番黒いところは必ず黒になっています。


参照:Transformers Movie Screencaps

以上いくつか例をあげましたが、カラーパレットを使ってカラコレの勉強をするのは良いやり方だと思います。ただカラーパレットだけでは模倣の練習をするのは難しいので、やはり実際にパレードやベクトルスコープを使ってルミナンスやRGBの割合、彩度がどういう風になっているかを見ると更に細かい調整がどういう風にされているかが分かるようになります。

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