こんにちは!キノモトキリンです!
ポストプロダクションと映像制作会社の在籍経験があり、現在はフリーランスとして、企業VPなどの映像のモーショングラフィックスの作成やバレ消しなどを担当しています。YouTubeチャンネルではAfter Effectsのチュートリアルを発信しています!
キノモトキリンのAftereffectsチュートリアル
https://www.youtube.com/channel/UCGxTqOK8bp9FtU0iiaCEcyw/featured
今回はVFXにオススメなプラグインということで
僕が実写合成する際、よく使用しているプラグインを中心に紹介できればと思います。
Paticular or Stardust
まずは、パーティクル系プラグインを二つ紹介いたします。
この2つはパーティクル(粒子)を大量に発生させるプラグインの代表です。
僕がVFXに使用するときは
煙を食べ物に追加してシズル感を出す
ドローンの映像などに光の線や煙を作成する
CG素材やElement3Dというプラグインとの連携
※こちらのプラグインについては後ほど紹介します
以上のような用途に使用します。
この二つ、基本的にはどちらも同じ事ができるプラグイン、
使用感もかなり酷似しています。
では、ParticularとStardust どっちがいいの?という疑問を持たれるかと思います。
下記にそれぞれの特徴をまとめるので、自分に合った方を導入してみましょう。
購入について
Stardust
https://flashbackj.com/product/stardust
こちらは買い切りのソフトになります。
一度購入すればずっと使えるので、ランニングコストを気にせず導入できます。
Particular
https://flashbackj.com/product/trapcode-particular
Red Giant Completeなどのサブスクリプションにて導入となります。
Red Giant Completeで他に使いたいプラグインがありそうなら、こちらを使ってみるのも有りではないでしょうか。
チュートリアルの有無
パーティクルプラグインは少々習得難易度が高く、
やはりチュートリアルなどの情報量も重要になってきます。
Stardust
英語でのチュートリアルは多少ありますが、
日本語のものになるとほとんど無いといっていいでしょう。
現場で使用しているのはポスプロよりも個人事業者が多い印象です。
Particular
発売から10年以上の歴史があるため情報量はかなり豊富です。日本語のチュートリアルも散見でき、初心者の強い味方になります。
またポストプロダクションでは必ずと言っていいほどParticularは導入されています。
と、このような具合に多少の差はありますが、パーティクルに関するプラグインなら、どちらか使ってみれば間違いないでしょう。
ちなみにStardustのチュートリアルは私もいくつかアップしてますので、Stardustを購入の際はぜひ参考にしてください。
Element3D
After Effectsで3DCGを扱えるプラグインです。
先ほど紹介したパーティクル系のエフェクトとかなり相性がよく、並行して使うことも多いです。
こちらのプラグインでは
マットシャドウ(実写に影を落とし込む)
マットアルファ(テクスチャにアルファを追加)
上記を利用して合成の馴染みを良くすることに重宝します。
明らかに画面から浮いてしまっているCGは影を落としこむことでグッと現実感を増すことができます。
また、テクスチャーにアルファを追加することでCGの境界線をうまく馴染ませ、背景に違和感なく溶け込ませることができます。
さらに、良い点として、標準エフェクトの「3Dカメラトラッカー」を合わせて利用することが可能な点です。トラッキングとカメラレイヤーの作成を同時に処理してくれるのでよりCGを違和感なくマッチさせることが可能です。
加えて、先ほどパーティクル系のエフェクトと相性がいいとお話しましたが、
それはこのプラグインでzBuffer画像(3DCGの奥行き情報)を作成することができるからです。
奥行きの位置関係の互換性を補い、CGにより立体感を持たせられます。
実写合成だけでなく、スマホの3Dモデルを使用したモーショングラフィックスを作成をするのにも重宝します。
スマホは今、私たちの最も身近なものなので 「スマホを使ったモーショングラフィックス作れます!」という引き出しを一つ持っておくと表現の幅も更に広がっていくと思います。
Optical flars
こちらも代表的なVFXの一つ、レンズフレアをシミュレーションしてくれるプラグインです。
素材の光源にあわせてレンズフレアを追加すると映像のクオリティをぐぐーんとアップすることができます。
色や形を様々に変更することが可能で、多種多様なパターンのプリセットを使えば、初心者の方でも少し手を加えるだけでかなり簡単にかっこいいレンズフレアを画面に加えることができます。
もちろんパラメータ変更による変化もプレビューで確認可能なので完成イメージもしやすいです。
また、3Dソフトとの相性も良く、上記のパーティクルプラグインやElement3Dとの連携も可能です。
この三つのプラグインはセットで使うことが多くなるのではないでしょうか。After Effectsのライトレイヤーの位置と連携してくれる機能がとても便利で、これを覚えると表現の幅は大きく広がること間違いなしです。
使用人口も多く、プラグインに関する情報も豊富です。こちらもサンゼさんがチュートリアル動画にて解説されていますので気になる方は見てみてください。
Optical flars
https://flashbackj.com/product/optical-flares-plug-in
Mocha pro
こちらは平面(プラナー)トラッキングプラグインです。After Effectsには標準で、Mocha AEがインストールされていますが、こちらはそのプロ版と言えます。
プロ版らしく様々な機能が追加されていて、
トラッキングからオブジェクトリムーブ(看板差し替えや消込み)
[ https://www.youtube.com/watch?v=0jgnb8StMzE:embed]
メッシュトラッキング
以上のような事が可能です。
プロ版だけあって、細かい調整が可能になっており、差し替えや消しこみが、より高精度に作成できます。また、メッシュトラッキングによってゆがみや、揺れなどの有機的な動きに対してもトラッキングを行うことが可能になっています。
VFX合成ではトラッキングや消しこみ作業が必須となってくるので
ぜひ、習得を検討してみてください。
Mocha pro
https://flashbackj.com/product/mocha-pro
Composite Brush
こちらはキーイングするためのプラグインです。クリック、ドラッグといったマウス操作で直感的にキーイングできるのがかなり使いやすくお勧めです。
キーイングプラグインでは、Primatte Keyerが有名ですが、
Primatte Keyerは最初に紹介したParticularと同じくRed Giant Completeなどのサブスクリプションになります。
Composite Brush は買い切りで手を出しやすいのもオススメポイントの一つです。キーイングの定番、グリーンバックだけでなく、空の差し替えや服の色を変更したりスマートフォンの画面をマスクするのにも重宝します。
ただキーイングができるだけでなく、キーイングでよくあるグリーンの照り返し部分などにも細かい色調整が可能で、照り返し部分だけグリーンが残ってしまうようなことを避けられますし、逆に照り返しを任意の色に変更することで、キーイングの違和感をさらに補うことが可能です。
ActionVFX or ACTION ESSENTIALS 2
こちらはプラグイン、というわけではありませんが、
制作するにあたってお勧めのストックフッテージになります。
長年映像制作を行っていても、VFX素材を1から作成するのはなかなか大変です。手軽に映像のクオリティをあと一段階上げたい、そんな時はストックフッテージを活用するのも一つの手です。
トラッキングをしたポイントに対して大胆にフッテージを配置すると一気にダイナミックな映像を作成することができると思います。
ActionVFX
https://www.actionvfx.com/
ACTION ESSENTIALS 2
https://flashbackj.com/product/action-essentials-2
いかがだったでしょうか?
プラグイン導入はどうしてもコストがかかるので手が出しづらいかとは思いますが、使いこなすと一気にやれることが広がっていくと思います!
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