動画で思い出を残すことの価値が総合して人生の価値になるー動画クリエイター・起業家大川優介の今

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2022.02.21 (最終更新日: 2022.08.31)

プロの映像クリエイターのインタビューをもとに、そのナレッジやノウハウを紹介していく「Cutters Point」。

今回のゲストは、「動画で未来を創る」というミッションを掲げ映像制作を行うとともに、自身のYouTubeチャンネルを持ち、ハイクオリティな動画コンテンツや映像制作チュートリアル動画を発信している大川優介さんです。

映像制作の原点となったVlogから、変化と挑戦を恐れない起業家としての側面まで、多様でありながら大川さんに常に一貫しているのは、「思い出を美しく残す」というポリシー。

今回のインタビューでは、今年1月公開の最新作の裏側を映したメイキング動画、「Cinematic Making Story - Yusuke Okawa × CITIZEN ATTESA」を取り上げ、大川さんの作品の魅力の1つであるトランジションのテクニックも詳しく教えていただきました!

ゲスト:大川優介(おおかわ ゆうすけ)さん
生年月日:1997年2月7日
出身地:神奈川県横浜市
趣味:エクストリームスポーツ,旅
肩書:TranSe Inc.取締役CSO/動画クリエイター
自身のYouTubeチャンネルにて自主制作での動画コンテンツからハイクオリティなVLOGやチュートリアル動画を発信。SNSのフォロワー数は延べ26万人を超え、自社が運営する動画で繋がるクリエイターコミュニティ「OneSe」には約1000名が参加。

‘’Self expression’' is my origin. 原点は自己表現。
趣味であるサーフィンをアクションカメラで撮影し、SNSで発信していたことをきっかけに映像の世界に心を奪われる。
海外のクリエイターのYoutubeを参考に独学で編集を学び、ハイクオリティなコンテンツをSNSで発信することで支持を獲得。
映像ディレクターとして、Cartierのイベントムービーや集英社のUOMOのデジタルコンテンツ等を手がけた。

より多くの人に「動画/表現という選択肢を」というミッションのもと、大手メーカー各社とのタイアップで映像の魅力を発信しつづけている。新たに自社にてカメラアクセサリーブランドを立ち上げ、多岐にわたり活動している。

インタビュアー:ダストマン
3年間勤めていた映像プロダクションを退職し田舎へと移住。広島を拠点に、TVやWebのCMをメインにエフェクト・モーショングラフィックス・VFX・コンポジット業務をフリーランスで請け負いながら、After Effectsのチュートリアル動画を主に発信しているYouTubeチャンネル『ダストマンTips』を運営。

Vlogをはじめたキッカケ

ダストマン:大川さんは動画クリエイターとしても起業家としても活躍なさっていますが、まずはVlogにフォーカスして、根掘り葉掘りお話を聞かせていただけたらなと思います!

GoProを使って趣味のサーフィンの動画を撮るところから、Vlogを作ろうと思いはじめたそうですね。改めて大川さんのYouTubeを辿ってみると、最初に上がっていたのはミャンマーの動画でした。

大川:そう、ミャンマーなんですよ。

ダストマン:普通に記録として残す動画とYouTubeに載せる動画は、全く別軸だと思うのですが、そこに思い至ったきっかけはありましたか?

大川:昔から海外旅行やアクティビティが大好きで、思い出を残したいというシンプルな気持ちで動画を作っていました

自分の思い出を残して、それをシェアする。そして、友達にいいなと思ってもらえる。そんな体験が自然とあって、気付いたら発信していました。

僕自身、感覚的にリアルな体験をすごく重視してきたところがあって、そうした思い出を動画に残すことに価値を感じるという人が、動画を始める人には多い気がしますね

ミャンマーの動画に関しても、SNSに投稿するために撮ったわけではなくて、たまたま家族旅行でミャンマーに行ったから作ったものなんですね。その後しばらくして、YouTubeにも載せておこうかなということで、興味本位で1本目として上げました。

ダストマン:なるほど。幼少期から家族でよく海外へ旅行していたのですか?

大川:母が海外旅行好きで、いろんなアクティビティにも連れていってもらいました。自分の価値観や考え方を広げてくれたのは、間違いなく海外旅行のような体験ですし、母の影響は大きかったと思います。まさにその本質的な要素が、今のコンテンツクリエイトに活かされていますね。

ミャンマーの動画は大学2年生、19歳の頃のもので、それ以前はスマートフォンで写真を撮るぐらいでした。Instagramは“映え”の世界じゃないですか。世界中の映えている人たちを見てインスピレーションを得て、その真似でチルっぽい芝生に寝転がるようなリア充アピールのある写真を撮ったりしていて(笑)

そこから徐々に動画になっていきました。でも動画制作をする前は、実は音楽家になろうとしていたんですよ。

ダストマン:そうなんですか!?ちなみに、音楽と言ってもジャンルはいろいろありますが…

大川:DJですね。アヴィーチーマーティン・ギャリックスのようなダンス系ミュージックを作るプロデューサー側になりたくて。

AppleのLogic Proを触っていた時期もありますが、僕には難しすぎて挫折してしまいました。

一方で動画は、作りやすい上に分かりやすくもあるんですよね。自分の思い出が見える化されるという点で自分にとって良いですし、仕事にもなるし、誰かにとってもプラスになる。そうしたバランスの良さから、動画に落ち着きました。

ダストマン:ミャンマーのVlogのあとも、海外の作品が続いていますね。

大川:当時は、これを出したらどうなるとか、経済合理性とかは何も考えていなくて、全く雑念なしにシンプルに好きなことをしていました

それこそDJが好きだったので、DJのメディアをやっている方にアプローチをして仕事をいただいたこともありました。ギャラなしでその人の海外ツアーに帯同させてもらうこともあって、海外に行けるだけでとにかく嬉しかったですね。

ダストマン:海外での体験をモチベーションに、それを残すことを重要視する中でVlogを作っていたということでしょうか。

大川:本当にそうですね。

ターニングポイント「My Year 2018」

ダストマン:自分のために思い出を残すことから始めて、次第に周りを巻き込んでいくようになったのはどれくらいの時からですか?

大川:意図的に動いたというより、結果論だと思っています。好きなことを続けてきた結果、例えば僕の「My Year 2018」などを見てくれた人たちから「動画を始めるきっかけになった」、「人生が変わった」というふうに言われるようになったのは大きいですね。

好きでしているだけなのに誰かの人生に影響することがあると分かったとき、その事実を意識して作っていかなきゃいけないと思うようになりました

「My Year 2018」は海外のクリエイターに憧れて作った作品で、僕自身がそうしたYouTube動画にインスパイアされて制作を始めたので、似たようなきっかけを多くの人たちに与えられたのかなと思っています。オンラインサロンやコミュニティ作りは、そこからの派生ですね。

ダストマン:大川さんにとって、あらゆることの分岐点にあるのが「My Year 2018」というか、改めて拝見して思ったのが、最新の動画に比べると荒々しいところがありつつも、ものすごく覇気が感じられますね。

大川:実は、同じことを結構多くの人に言われたことがあります。やはり作り手がピュアに楽しんでいる動画は、人に伝わるんですね。

「My Year 2018」を作っているとき、僕がおじいちゃんになって見たら「うわ、若いな!」みたいなことを思い出すきっかけにしたいと思ったんですよ(笑)

それで音楽も「When We Were Young」という曲を使っていて、全てにおいてピリッとしていましたね。

ダストマン:僕らのような第三者が見るだけでは分からない裏側が、大川さんの中にたくさんあるんでしょうね。今では状況がだいぶ変わっていると思いますが、「My Year 2018」の頃に強く抱いていた心境のようなものはありますか?

大川本気で遊んで、心から楽しんでいたかもしれないですね。動画クリエイターや音楽プロデューサー以前に起業家になりたくて、それを行動に移す前がちょうど2018年でした。

母子家庭で母が苦労しているのを見ていたので、そういう人たちの課題を解決するような仕組み、事業を作りたいという思いで起業家に憧れていたんです。

2019年頃から動画発信が明確に目的から手段に変わり、それを通して何か仕組みを変えていくぞというという方向に走り出したので、ある種クリエイターから起業家になったのだと思います。

僕の動画を評価してくれる層も変わりました。「My Year 2019」を含め2019年以降のコンテンツは少しビジネスのにおいがするというか、自由に好きなものを作るクリエイターが好きな人からすると、それがノイズになっているんですよ。

どちらがいいかというのは視聴者次第ですが、この変化も大川優介の成長日記ということで噛みしめてほしいなと思っています。

ダストマン:僕からすると、商品紹介であっても大川さんのVlogの一部だろうなと思います。きっとそれもおじいちゃんになって見たら「若いとき、こんなことやってたな」って、結構エモくなれる動画ですよね。

大川:なれますね。どの動画もそうだと思います。

ダストマン:大川さんにとってのVlogの良さを改めて言葉にすると、どうなりますか?

大川:結局のところVlogはビデオログなので、自分のログを動画で残すことですよね。写真は自分が自分らしくあることを残す行為の1つで、その価値に気付く節目やタイミングがあると思います。

動画も同じで、しかも今は誰でも簡単に撮影や編集ができるようになったじゃないですか。僕は5年前に動画制作を始めたおかげで、かつての思い出が鮮明に動画で残っていて、その価値をすごく感じるわけです。なので、思い出を残すことの価値が総合して人生の価値になるということを、多くの人に伝えたいですね。

クリエイティブ目線では、「コンテンツが量産化して1つ1つのコンテンツの価値が薄くなっているから、魅力的な動画を作って思い出を残そう」と話したりもします

でも、やはり自分が楽しいなと思う体験を動画で残すということが、僕は本質だと思っていますね。

ダストマン:例えばYouTubeでVlogを見ていると、他者目線で作らないといけないんじゃないかと思いがちですが、必ずしもそうではないということですよね。

教えて!トランジションマスター

ダストマン:「My Year 2018」の頃からですが、やはり大川さんといえばトランジションの話題は外せません。

最新の「Cinematic Making Story」を例にテクニック的な部分もお伺いできればと思うのですが、以前と最近の作品を比べてみて、トランジションに対する考え方に変化はありますか?

大川:いくつかありますね。今まではトランジションをすること自体が魅力で、本当の価値を認識せずにトランジションを乱用していたところがありました。

今は空間の変化や伝えたいことを補うための手法と捉えて、意図のあるトランジションの仕方を考えるようにしています

今回の「Cinematic Making Story」では、明らかにロケーションが変わるタイミングでブチっと切り替わるのではなく、空間と空間、AとBをきれいにシームレスにつなげるためにトランジションを活用しています。そこは従来の僕の編集スタイルと大きく変わったところですね。

以前ほどガチャガチャさせる必要はないと考えるようになりましたが、それでも演出としてトランジションがあると視聴者が沸くというのはあったりします。僕もトランジションで沸くような動画を見てきましたし、これからもアップデートし続けたいです。

ダストマン:音楽ライブでいうところの、サビみたいな感覚はありますよね。「うおお!」と盛り上がる。

大川:それがシネマティックの世界ではトランジションなのかなと、勝手に思っています。

あと今回のシームレスな編集には、僕の制作フローも関わってきます。一般的な映像制作では、制作日やアウトプットの日を決めて計画性を重視しますが、僕のスタンスは基本的に自分のライフスタイルや思い出が軸にあるから、制作スタイルが付け足しなんです。

具体的に言うと、伊豆大島で撮影して帰ってきたら、一旦それを編集してしまって、あとからスタジオで撮ったり東京の街に行ったりしました。型を作ってからイメージして付け足していくんですよ。

ダストマン:なるほど。とはいえ、編集時のトランジションを意識してこそ実現した画もあったのかなと、個人的には感じました。そういうところは、これまでの経験を踏まえて撮影に臨んだということでしょうか?

大川ロケーションに行ったときに、どんな構図が撮れるか、どんなトランジションができるかというのは常に想定しています。自然が好きなので、今回は特にそうですね。

海のショットを例にすると、アングルを真下にして見たとき波がきれいだったんですよ。ちょうどスタジオに白いテーブルがあったので、波で全面を隠すと白でつながるなと思いました。

そんな想定をしつつ撮っておいたら、実際に結構きれいにはまったということなんですね。各ロケーションで常に意識しながら、編集のタイミングでインスピレーションが湧いたところを追加で補う感じですかね。

ダストマン:全部を決め決めで作っているわけではないのですね。

大川計画すると面白みに欠けるので、計画したくないんです

ダストマン:映像としての面白みなのか、大川さん自身が楽しくないのか、どっちでしょうか?

大川:僕自身ですね。明日することが見えてしまうより、行ったときの感覚や状況から自然と生まれる流れの方が、面白くてすごく刺激的です。だからあまり計画性のある行動は楽しめなくて、常に新しいことに挑戦したいという思いではあります。

ダストマン:これまでたくさんのトランジションを作ってきていて、それもやはり現場でひらめくことが多かったのですか?

大川:はい。でも大体のクリエイティブは、思考の総量と情報量によって変わると思います

きっとその掛け算が上手い人たちが一流と呼ばれる人たちでしょうし、自分の中でバリエーションを増やしていくのはマストですね。なので、海外の動画や良質なコンテンツをたくさん見るように心がけています

最新動画で見るトランジション集

ダストマン:「Cinematic Making Story」では、メインの前半部分のトランジションを重視しているかと思いきや、後半のメイキングの方のシーンの切り替えも1つ1つがカッコよかったです!

大川:そう言ってもらえると嬉しいです。やはり理想は、シームレスにつなぎ目が分からないような伝え方をするということ。あとは、視聴者が見ていて盛り上がるような面白いことですかね。

ダストマン:個人的にいちばんカッコいいなと思ったのは、メイキングの5番へのトラジションです。ドローンの上ロールに合わせてオフィスで考えている大川さんの寄りの画に変わり、夕日の色に変わり、という箇所がありますよね。

ではここから、「Cinematic Making Story」の各トランジションについて一つ一つ詳細に解説いただければと思います。

トランジション解説1:タイムワープ

大川:僕は撮影時にトランジションを常に意識しているので、このロケの時はドローンのアングルを上に持ってきて雲一面にするショットを撮影しておきました。

その後、撮影した素材を見たら、机の白と雲の白がいい具合に繋がると気づいてこのシーンが生まれました。

編集としては、ドローンカットからオフィスの机にフィルムディゾルブで切り替えています。

雲一面の白色と、机の白の色を合わせてカラー補正をかけた調整レイヤーもフィルムディゾルブでスムーズに切り替えています。同じ白色といっても並べると色味が結構異なるので、色温度の調整に気を使いました。

トランジション解説2:マッチカット

大川:このシーンは事前に構成をイメージしていたので、mtgと思考の切り替えとなるようなシーンをいくつか撮影しました。

最終的にマッチカットがシンプルだったのでこのカットが採用されています。

撮影のテクニック的には、2カットともコップの距離がだいたい同じになるように撮影しています。コップが移動したときのサイズ感も意識しています。

1つ反省点があって、自然光の当たり方をもう少し両方とも近しい当て方にすればよかったなと思っています。

トランジション解説3:エレベータートランジション

大川:このトランジションは、Youtubeやテレビ番組でもよく使われるものです。ちょうど自然と都内の切り替えに使えると思って採用しました。

このシーンは事前にイメージしていたわけではないのですが、カメラマンとの自然の駆け引きから偶然生まれたものです。

実際の動画では「ジャンプして撮影して行きましょう!」という振りからスタジオに戻り、構成の順序を解説する流れになります。

細かい編集の話をすると、切り替えはフィルムディゾルブで行っています。
伊豆大島の緑と、都内の緑の色を合わせて自然に切り替わるようにしています。

また、同じ植物で緑色といっても伊豆大島の緑と都内の緑では葉っぱの色がちがうので色温度には気を使っています。

撮影的なポイントで言うと、伊豆大島のカットは縦にカメラを振りすぎるワークをしないように意識しました。垂直方向にそのままカメラをおろして行くイメージです。この滑らかなワークをすることで、ワープ感を印象づけています。

トランジション解説4:PCトランジション

大川さん:このカットはまず撮った映像をPCに映してフィルムディゾルブで別ロケーションに繋がる処理をしています。

編集がある程度完成してから、追加撮りをすることでズレがなく繋がりました。

ポイントはPC画面を撮影すると白飛びしがちなので、色が飛びすぎないように注意した点ですね。

撮影はPCから後ろに下がっていくカットは真後ろにワークするようにしています。

フォーカスをPC→大川に当たるようにマニュアルフォーカスで撮影しました。

なんだか凝ったことをしていそう、と思われているかもしれませんが、実はシンプルなことをやっています。

模索し続けたWin-Winのスタンス

ダストマン:改めて見て「Cinematic Making Story」は、視聴者にとっての情報量と作品としてのクオリティ、そして制作している大川さんたち自身が楽しむという3つが、すごくきれいなバランスで成り立っていますよね。

会社のメンバーの方たちとは元々友人同士という関係性もあるかもしれませんが、やはり大川さんの考え方をチームの皆さんが共有して作っているのですか?

大川:ありがとうございます。今の会社で活動する上では、僕のスタイルで作るコンテンツがゴールになるので、そこの正解ないしは正解をアップデートするようなチームでやっています。

僕たちのコンテンツのゴールは、いかに楽しめるかということ。それをカッコよく魅力的に残して、誰かの人生を変えられるかどうかが勝負なので、きっと僕たちが楽しんでいないと全然伝わらないんですよ。

仕事では、シネマティックVlogと言われるものも直近で予定しています。有名なクライアントさんの新製品プロモーションですが、そうした大きな案件でさえ、「何をしたいか」、「どこに行きたいか」ということが、僕たちが決める基準になります。海外でできると面白いなと思って、何をしようかいい意味で悩んでいるところです。

ダストマン:案件でも、「どこに行ったら楽しいかな?」が出発点になるということですね。

大川:そうですね。あと、会社の経営と個人としての活動は、自分の中でセパレートしています。会社の活動はしっかり会社のビジョンに対してのアプロ―チで取り組みますが、個人では“好き”を大事にしたいので、自由に決めています。

クライアントさんがいるものに関しては、Win-Winでなければ意味がないですよね。これまで受けてきた制作やWeb広告では、「大川優介のフィルターを通して表現の楽しさを伝えてほしい」という依頼に対してのアウトプットを求められることが多かったんです。もちろん寄り添いますが、それだとどうしても自分事にできなくて。

だからといって、僕が楽しむだけになってしまうと、全くクライアントさんに価値を提供できていないという経験もありました

ダストマン:自分を押し殺さなければならなくなりますね。

大川:本当にそうで、今はスタンスを変えました。僕の生き方というのは、思い出を残したいとか、魅力的に伝えるということです。クライアントさんも、そのビジョンと目的が一致しています。

では、何か結合させて良いものを一緒に作りましょう。こういうやり方が、今の僕です。ハイブリッドYouTuberかもしれないですけど、チャンネルとコンテンツ作りは僕で、その中でクライアントさんの製品を使わせてもらい、最終的な費用をいただく、というところに着地していますね。

起業家、大川優介

ダストマン:Vlogや動画クリエイターとしての話を中心にお伺いしてきましたが、お聞きする中で、大川さんの起業家としての側面を最後にもう少し掘り下げてみたいと思いました。

大川さんの周りに集まる人たちの中には、起業家視点を持った方もたくさんいそうですよね。例えば、自分でいろんな仕事をしていきたい、フリーランスになりたい、自分で会社作ってやっていきたい、といった若い人たち。

大川:そうですね、増えてきていると思います。

ダストマン:大川さんの場合、自分の思い出を残すのを楽しむことがクリエイターとして仕事に繋がり、元々抱いていた起業家への憧れから、動画制作と親和性の高いオンラインサロンやスクールといった事業へ展開なさっています。

最近ではプロダクト開発もスタートしてますます広がっていますが、そのプロダクト開発にチャレンジすることにした経緯を教えてもらえますか?個人的にも気になっていて…。もちろん話せる範囲で大丈夫です!

大川:オンラインクラスのyour schoolで言うと、この事業は僕がクリエイターとして走ってきて気付いたことを、会社の創業メンバーが仕組み化したものです。

もちろん役員として意思決定に関わるとはいえ、仕組み自体を僕が作っているわけではなくて。なので、僕が前を走り、かつ事業も作っていく初めてのチャレンジが、今立ち上げようとしているカメラアクセサリーブランドなんです。

ダストマン:なるほど。

your school
https://yourschool.jp/

カメラアクセサリーブランド:kyu
https://kyu-o.com/pages/lp01_ja

大川:短期的には、カメラバッグやストラップ、三脚などを作る予定です。そもそもブランドの理念は、「記憶を美しく残そう」というところで、僕が動画を作っている理由と同じです。

自分の記憶をちゃんと動画で美しく残すことで、10年後20年後に価値が増幅している。それを生み出しているのはまぎれもなくカメラで、クリエイターとして伝えることをずっとしてきましたが、どうしても限界はあります。

このアクセサリーブランドは、モノとしてより多くの人たちにきっかけを提供して、記憶を残すことの価値を伝えていきたいという僕の新しい挑戦です。

ダストマン思い出を美しく残すという軸は、ずっとぶれていないんですね

大川:多分そこは、死ぬまでぶれないと思います。起業家として仮にイーロン・マスクのような大事業を始めたとしても、自分の思い出をこれからも常に残し続けるので、動画は絶対にやめないですね。

ダストマン:前澤さんみたいに宇宙へ行って、宇宙Vlogを届けてほしいですけどね(笑)

大川:やりたい!それは第一人者になりたいですね。

ダストマン:てっきりOne Seやyour schoolに関しても大川さんが率先していると思っていましたが、どちらかというと創業メンバーの方たちが「大川優介」をコンテンツ化していったものだったんですね。

大川:ざっくり言うとそうですね。チームとしての力学がちゃんと生まれていたので、その形がバランスとして良かった。ただ、会社が成長していくにつれて、個人でクリエイター活動をしていくこととのギャップのようなものを感じて、すごく悩んだ時期が1年間ぐらいありました。

クリエイターは、「なぜやっているか」という究極のWhyを持っているじゃないですか。クリエイターは表現する幅を自分で決めるべきじゃない、というのが僕の持論で、写真でもものづくりでも、どの領域でも動画で培ってきた創造性は活きると考えています。

根本的なWhyを見つけて、そこから自分の可能性をどんどん拡張していくという意識を持つことが大事で、きっとそれは、スポーツ選手でもクリエイターでもビジネスマンでも同じですよね。

その究極のWhyを世の中に対して還元していくことを考えると、今SNSで発信しているクリエイターたちは5年後には全員起業家になるぐらい、クリエイターという概念が変わると思っています。

広告だけがメイン収益の時代ではなくなってきているので、クリエイター的な視点でその流れにいち早く乗るためにも、今ブランドを立ち上げようとしています。やはり、先にチャレンジするということが大きいですね。

ダストマン:「My Year 2018」を見て動画を始めた人がいるように、また大川さんがどんどん新しい活動をしていくと、それに憧れてたくさんの人たちが新しいものを生み出すという連鎖が起きそうですね。日本は安泰だなと思いました(笑)

大川:それは言い過ぎですけど(笑)。やはり人から影響を受けて今の僕の人格が形成されたので、僕自身もダサいことはしないで、誰かのロールモデルになる人物になりたいですね。

ダストマン:そこに対して恐怖心がないのがすごいと思います。

大川:恐怖はないです。批判されることも結構ありますが、そのぐらい賛否両論あること、つまりチャレンジをしているということなので、むしろ健全じゃないですかね

批判されることは褒められているのと同じだと考えていますし、そうでないと、周りの目を気にして角の取れたことをしちゃうんですよ。こういう性格なので、日本だけに留まるより、もっと世界でチャレンジしていきたいと最近は思っています。

ダストマン:たくさん素敵なお話を聞くことができました。ありがとうございました!

大川:一瞬で時間が過ぎてしまいましたね。ありがとうございました。

大川優介さんのPCスペックはこちら
Mac mini(M1,2020)
チップ:Apple M1
メモリ:16GB

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