2022.03.09 (最終更新日: 2022.06.04)

『FX3で動画をキャリアに!動画制作をもっと身近にする5つのTips』リポート|CP+2022

2月22日(火)から27日(日)わたって開催された(※プレ・イベント含む)、カメラならびに関連機材の展示会「CP+2022」。コロナ禍への配慮から、今年もオンラインのみの単独開催となった。今回はその中から、2月27日(日)に開催された『FX3で動画をキャリアに!動画制作をもっと身近にする5つのTips』のプログラム内容について紹介する。

TEXT:江連良介
EDIT_菅井泰樹(Vook編集部)

初心者からプロまで幅広くオススメできるFX3の魅力とは

本プログラムに登壇したのは、映像作家の齋藤汐里氏とカメラマンの角野 杏早比氏。

齋藤氏はアメリカの大学で舞台芸術を学んだ後、日本のテレビ業界に就職。日本テレビ『アナザースカイ』など、海外での撮影をメインとしたドキュメンタリー番組に関わってきた。現在は女性のための動画編集プラットフォーム「mimosa(ミモザ)」を立ち上げ、女性に新しいキャリア選択を提示している。

角野氏は2歳からカメラに触れ、高校生の頃から映像の仕事をしたいと思うようになったという。キャリアのはじめはブライダルの映像制作会社におけるエンドロール制作だったが、独立後は地方の中小企業向けVPなどを手がけるなど活動の幅を広げ、2021年5月からはmimosaの運営・講師を務めている。

今回は、齋藤氏と角野氏による、FX3で撮影を成功させる5つのポイントが解説された。

齋藤氏によると、FX3はこれから本格的に動画を制作に挑戦したい人でも、既にプロとして活躍している人でも満足できる使いやすいモデルになっているという。使用シーンも、ミュージックビデオの撮影からプロモーション、ドキュメンタリーの撮影まで幅広く対応している。

FX3のスペックや特徴については、角野氏から次のように解説があった。

角野氏:
私は普段から色々なカメラを使っていますが、FX3は例えば背景をぼかして被写体に注目を集めるような、一般的なカメラではできない動画を撮影できます。 また、ドキュメンタリーの撮影ですと、室内外の様々な環境で撮影することになります。FX3は高感度ですので、最小限の照明機材でも場所を問わずに撮影可能です。

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遠方の取材でもコンパクトにパッキング可能、バリアングルモニターでワンオペ取材をサポート

ここからは、FX3で動画制作をする利点が5つ紹介された。

まず1つ目の利点は、「コンパクトなパッキングが可能」 であることだ。本格的な動画撮影機材を導入しようとすると、どうしても機材の持ち運びに労力が必要になる。しかし、FX3であれば最低限の機材をパッキングするだけで移動可能なため、女性・ワンオペでの移動に適している。

「私はプロダクションとして撮影・移動することがあるのですが、ワンオペで地方へロケすることもあります。その際には、身軽な移動が重要になってきます。普段はニューヨークに住んでいるので、機内持ち込みができるということがとても大事なんです。移動時はいつも専用のキャリーケースに積んで持ち運んでいます」(齋藤氏)

齋藤氏がいつも持ち運んでいるキャリーケースには、インタビュー用に2つのカメラ、標準レンズを含む3つのレンズ、マイク、ハンドル、ミニ三脚がコンパクトに収納されているところが紹介された。

レンズは、標準のFE 24-105mm、広角のFE 16-35mm、FE 85mmの単焦点レンズを持ち運ぶことが多いそうだ。

齋藤氏のキャリーケースの中身

また、インタビューでは2カメ体制になることがよくあるが、FX3ではバリアングルモニターを使用することにより、ワンオペでも安心して撮影できることが魅力だ。

カメラマンやディレクターなどスタッフを確保できる場合は1台に1人体制で撮影にのぞめるが、多くの人はそこまでコストをかけられないだろう。ワンオペではモニタが用いられることもあるが、移動を考えるとできるだけコンパクトに済ませたいところ。FX3のバリアングルモニターを活用すれば、2台のカメラをワンオペでモニタリングすることができる。取材などでぜひ活用したいところだ。

インタビュー時に邪魔にならないサイズ感、REC忘れ防止機能でミスを防ぐ

取材や撮影では、被写体となる相手が必ずしもカメラ慣れしているとは限らない。相手がカメラに慣れていない場合、表情や会話、ポージングがぎこちなくなり、自然な姿が撮れないかもしれない。その点、FX3は小型軽量で相手にプレッシャーを与えすぎず、カメラ慣れしていない人でもアプローチしやすい。

「FX3のサイズ感だと、カメラの後ろのカメラマンやディレクターの顔が見えるので、演者さんと目を合わせて会話をすることができます。そのため、インタビューの間はカメラのプレッシャーを消すことができます」(齋藤氏)

次に、FX3のREC忘れ機能の紹介に移る。取材や撮影時のREC忘れは誰もが恐れる事態だが、カメラによっては人によるチェック以外に防止する方法がないものもある。

一方、FX3にはREC忘れ防止機能があり、ランプが点灯することでREC忘れを確実に防いでくれる。 カメラ3か所が赤色に点灯している場合、RECできていないことを示す。モニタも赤枠が表示されるため、撮影に夢中であっても確実に気付けるよう対策が施されている。

FX3でREC忘れをしている状態。3か所の赤色ランプ点灯とモニタの赤枠がREC忘れを知らせる。

5つのTipsの最後には、FX3の長時間録画について解説がなされた。

インタビューなどでは長時間の撮影になることが多いが、機種によってはREC機能が30分前後で止まってしまうものもあった。FX3ではバッテリーの範囲内で無制限にREC機能が使えるため、残り時間を気にせず撮影に専念することができる。

「インタビューでは、演者さんのボルテージが後半になってから上がってくることが多いものです。RECの残り時間や区切りの心配がない分、演者さんのテンションを下げることなく長時間撮影できることが利点です」(齋藤氏)

スムーズな撮影のためには事前のセッティングが重要

本プログラムの後半では、事前に送られた質問に対して二人が回答する内容となった。

まずはじめに寄せられた質問は、「これから映像撮影にも挑戦したい人におすすめしたいカメラや、撮影テクニックを向上させるためにしてきたことはなんですか」というものだ。

これに対して角野氏は、「FX3はもちろんおすすめですが、それより前段階でおすすめなのはSONYのE10ですね。レンズも交換可能でFX3と同じマウントなため同じようなレンズも使え、コンパクトです。最初のカメラとしては一番良いのではないでしょうか」と回答した。

また、撮影テクニックを向上させるためにしてきたことに関しては、「とにかくたくさん撮って、自分の絵を見て改善すべき点を考えたりしていました。後は色々な人達の映像作品を見て、次に実践してみたいアイデアを集めていくということでしょうか」 と回答している。

次に、「インタビュー動画を撮影する際に使用されている機材や、スムーズな撮影のためにこういうものを準備するとよいなど、アドバイスはありますか」という質問が寄せられた。

これに対して角野氏は、「インタビューだと声をクリアに録音することが大事になってきますので、ワイヤレスのセットを繋いでピンマイクで録音することが必須ですね」と回答した。

また、齋藤氏は、「スムーズな撮影のためには、事前にセッティングを完璧にしておくことが大事だと思います。現場に入ってから何かをやろうとすると絶対に慌ててしまいます。色味の設定や撮影フォーマットの設定、バッテリーの充電やSDカードの容量確認などは徹底しておくべきだと思います」と語った。

FX3に関する質問としては、「今までのドキュメンタリー制作でFX3で撮影することによって、何か差別化できたことはあるか」という質問が寄せられた。

これに対して齋藤氏は、「やっぱり画質が圧倒的にきれいですね。撮っていても感触が違うというか、被写体がとても美しく映るという感じがします」と語った。

また、同じ質問に対して角野氏は、「バリアングルモニターは本当にありがたいなと思います。他のシリーズだと360度回らないモニターもありますが、FX3は対応しているので、ワンオペで現場に入るときは本当に頼りになります」と現場で使用した実感を語っている。

映像制作ならではの3つの魅力がある

他にもいくつか質問への回答が寄せられた後、二人による映像制作の魅力が語られた。

映像制作の魅力の1つ目は、自分が好きで撮影した映像がそのまま個性になることだという。旅や芸術、音楽など、映像制作を通して自分の好きな人と仕事ができ、その人を被写体にすることができる。

映像制作の魅力の2つ目は、多くの出会いの中で新しい価値観に触れることができる点にある。さまざまな年齢や業種、ライフスタイルを持つ人々と出会い、インタビューする中で、自分にはなかった価値観に触れることができる。

映像制作の魅力の3つ目は、多くの人に映像を通して自分が魅力を感じたものを届けることができる点にある。

「私は元々舞台のバックグラウンドがあるため、コロナによりリアルなパフォーマンスが打撃を受けたことにとてもショックを受けました。それでも、パフォーマンスをミュージックビデオにすることで、魅力をたくさんの人に届けることができました。メッセージ性の強さは映像の強みと言えると思います」(齋藤氏)

最後に二人によるmimosaの活動内容などについて紹介がなされ、本プログラムは終了した。

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