Nikon「Z 9」で撮影するウェディングの表現。綺麗を映し出す、引き出しに。

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2022.03.31 (最終更新日: 2022.06.12)

2月22日(火)から27日(日)にわたって、カメラならびに映像関連機材の展示会「CP+2022」にて、Nikonが出展する「Experience Inspiration!ひらめきに、出逢おう。」をテーマにしたニコンオンラインステージが開催されました。

今回は、映像ディレクターのRen Takeuchiさん、Vook School講師の伊藤洸一さん、filament... 代表の前田一真さんが登壇した、ニコンの最新ミラーレスモデル「Zシリーズ」の中から、フラッグシップモデル「Z 9」を解説した「【Z 9動画活用術②】ウェディングの現場で活きるZ 9!ムービー&スチルのハイブリッド撮影」の内容をまとめてお届けいたします。

ウェディングムービー撮影の観点から、Z 9の魅力と有用性、撮影のポイントについてお話いただきました。

【Z 9動画活用術②】ウェディングの現場で活きるZ 9!ムービー&スチルのハイブリッド撮影

  • filament... 代表前田 一真

    大学卒業後、写真と演技を学び、カメラマンとして活動。バイト感覚で始めた結婚式の現場にて映像を学び、映像制作と結婚式に没頭。2017年に夫婦で映像teamの filament...を立ち上げ、結婚式をメインとした映像制作をほそぼそと全国各地でおこなっている。

  • ビデオグラファー/Vook School講師伊藤 洸一

    元テレビ朝日報道制作スタッフとして、常に現実と向き合い、目の前で起きることに接し続ける日々の中で、人のつながりや、人の生を映像として残すことに強く惹かれ、ウェンディング映像の師に指導を仰ぐ。多くのウェディング現場を経験した中で、人を魅了する画の撮影方法、編集方法の理論を自ら確立。 多数の結婚式場、ホテルにて高評価を得る。

  • ビデオグラファー / 映像ディレクターRen Takeuchi

    1997年京都生まれ。高校卒業後にビデオグラファーとして活動し、2019年にフリーランスの映像ディレクターとして独立。TVCM、WebPV、PV、企業VP、MVなど様々な制作を手掛ける。現在はチームで活動をし、主にカラーグレーディングを得意とし、企画・ディレクション・撮影・編集をワンストップで行う。 https://grovelifeartstudio.com/

さまざまな角度から表現する映像

ーー伊藤さん、前田さんが取り組まれるウェディングムービーとはどんな映像を指すのか。改めてお二人に「ウェディングムービーとは?」という質問を投げかけました。

前田:ウェディングムービーというと、大きく分けて二つあると思います。一つは、挙式当日の本番を撮影するものと、もう一つは 「前撮り」といって結婚式前にお二人を撮影するものを、一括りにウェディングムービーと呼ぶのかなと思います。

伊藤:昔は記録用のビデオカメラで撮り続けるのがウェディングムービーの主流だったんですが、10年ほど前から、ミラーレスカメラを使ったボケ感のある映画風の作品として制作する方が増えました。今まさにInstagramなどにはこうしたビデオグラファーがたくさんいらっしゃいます。そうした方々がフリーランスとして活躍し、作品を公開しています。

最近は、新郎新婦が好きなビデオグラファーを選んで依頼するような流れができていますね。結婚式場で紹介される制作会社に依頼する方もいらっしゃいますが、本当に自分好みのクリエイターを選ぶことが当たり前になってきているような状況です。

Takeuchi:たくさんの映像ジャンルがある中で、ウェディングムービーと他ジャンルの映像にはどういった違いがあるのでしょうか?

伊藤:撮影現場には「テイク」の現場と「メイク」の現場があると言われていています。メイクの現場は、自分でモデルも含めてディレクションをして作り上げていくんですが、ウェディングムービーはテイクの現場です。基本的に式が行われている中で、一発勝負。自分なりに考えて、瞬間を捉えなければならない現場です。

だからこそ、撮っている側はやりがいを感じるのかと思います。この一瞬しかない瞬間を吟味し撮影する。さらにさまざまな角度から新郎新婦を表現していくという、本当に深みのある辞められない仕事だなと思います。

前田:私は新郎新婦が持っている素敵な部分をいかにして見つけていくかが、一番のポイントだと思っています。 基本的にウェディングムービーの現場では、照明の設置など撮影する側が調整できない環境がほとんどなので、自らキレイに映る光を探し出しエモーショナルな映像が撮影できる場所を見つけなければいけません。

Takeuchi:前撮りと披露宴当日では、撮影方法に違いがあるのでしょうか?

前田:どちらかというと、前撮りのほうがディレクションとまではいかなくても、自分で環境を作っていける面はあります。当日は本当に挙式の本番を撮りますので、式中や披露宴中はディレクションする場面がありません。進行に従っていく中でいかにポイントを見つけるか、という感じです。

Takeuchi:伊藤さんも同じような感覚で撮影されているんでしょうか?

伊藤:基本的には一緒です。大切なのは、新郎新婦との関係構築だと思っています。制作会社だとなかなか十分な打ち合わせが難しいんですけど、僕らのようなフリーランスはしっかり新郎新婦と打ち合わせができるんですね。

お二人とじっくりお話する中で、新郎新婦の人間性や家族関係を知ってからディレクションに入ると、目の前で繰り広げられているドラマが好きな人たちのものになるんです。友だちみたいになった人が花嫁になって、撮っているこっちも泣けてくるようになると、やりがいの塊になってしまいますね。そんな現場だと思います。

👉ポイント
ウェディングは「一発本番」の現場。新郎新婦との事前の打ち合わせは重要で馴れ初めや2人のストーリー等をヒアリングして、「新郎新婦2人の為の映像」を作ることが大事。

一般の方を撮影する、撮られやすい雰囲気作り

Takeuchi:一般の方を撮影するときに心掛けていることを聞いてみたいと思います。

前田:お二人の自然体で素敵な部分を撮ることが本当に大切だと思います。いかに新郎新婦のお二人に近づいて撮れるか、距離感を感じさせずにお二人の良さを引き出せるか、といったところが勝負です。一般の方はカメラが向くとどうしても緊張しますので、雰囲気作りや撮られやすい環境作りはこちらで作ってあげるように心掛けています。

Takeuchi:はじめて対面する打ち合わせのときに気をつけるポイントはありますか?

前田:新郎新婦によって全然感じが違うので、どうやったら心を開いていくれるのか、という点は模索します。共通の部分を見つけ出すのも良いかもしれません新郎新婦の家族構成や、結婚に至る背景を知るとこちらも親近感が沸きますし、こういったお話は新郎新婦もよく話してくれるので距離が縮まります。

Takeuchi:これは前田さんの作例に関連する写真だと思いますが、どういったシチュエーションでしょうか?

前田:作例を作ったときに、実際に撮影している風景ですね。本当に友だちを撮影しているときの距離感。楽しいところは僕も楽しいし、緊張感があるときは僕も緊張感を持って撮影する、といった具合ですね。

Takeuchi:こちらは新郎さんとメイクさんですか?

前田:新婦さんがヘアメイクを仕事にされている方で、新郎にメイクとして新婦が入っているところです。二人の良いところを引き出そうと思ったときに、実際に髪の毛を切ってもらえれば生き生きとした表情が出るんじゃないかなと思ってセッティングしました。

Takeuchi:次の写真です。カメラを持っているのは新婦さんですか?

前田:そうですね。その動画を本当に使うかは別として、新郎、または新婦にカメラで撮影してもらうことはよくあります。本当に距離の近い人が撮った方がより自然な表情になって、僕には引き出せない表情を引き出してくれるので、撮影の際によくやります。

Takeuchi:手ブレは大丈夫ですか?

前田:逆に手ブレがあった方が臨場感が出て良い時もあります。Z 9に関しては手ブレ補正の性能が良く、手ブレが出ませんでした(笑)

Takeuchi:伊藤さんはどんなコミュニケーションを取られますか?

伊藤:前田さんがおっしゃった通りですね。よく聞くポイントとしては、例えばお父さんの「お父さんらしさって何ですか?」なんて話があります。失敗談とか聞けるのが結構大切で、その人らしさでもあるんですよね。お父さんがあの時転んじゃったとか、かわいらしい部分が出てくるといいですね。

撮った方全員と打ち合わせをしていくと、その人らしい部分が存在していて、人間って魅力的じゃない人っていないんだなというのが分かります。 そのうえで撮影をしていくと、見られる表情がどういう想像の結果に生まれているのか分かるので、よりストーリーを作りやすいですね。

こういう関係を知らずに撮ってしまうのって、やっぱり悲しいかなと思います。打ち合わせで知れた関係を回収していくといったら表現がよくないかもしれませんが、先ほどの前田さんが撮影した新郎新婦のような映像は、打ち合わせで作られた関係があってこそどんどん撮れるようになると思いますね。

👉ポイント
自然体で臨める環境作りが大切。距離感を縮め、新郎新婦の自然な表情を捉えるようにする。そのためには、新郎新婦にカメラで撮影してもらったり、新郎新婦だけでなく参列者も含めたストーリー作りを意識すると良い。

表現を豊かに映してくれるZ 9

Takeuchi:前田さんに実際Z 9を使用していただいて、作例映像を作成していただきました。スチルとムービーでZ 9を使った感想を聞いていきます。

前田:まずキレイです。映画のような解像度で、モニター見ながらすでに気持ちいいです。

Takeuchi:映像を見ていて、かなりレンジが広い印象がありましたが、撮影段階からあのレンジだったのでしょうか?

前田:そうですね。今回は基本的にlogで撮影したのですが、本当にダイナミックレンジが広かったです。

Takeuchi:作例を見た感じですと、白も飛んでないですね。

前田:そうですね。ドレスの白も雪も飛ばなかったので、本当にキレイな白が出たと思います。

Takeuchi:BTS(※behind the scenes:舞台裏、メイキング動画)を見た感じですと、かなり足場が不安定だったと思います。

前田:想像以上に雪が積もっていたので、足場は悪かったです。しかし、手ブレ補正の強さがあったので、手持ちとジンバルで撮影しただけであまりストレスなく撮影に臨めたかなと思います。

Takeuchi:このムービーを収録しながらスチルもZ 9で撮影されたんですよね。

前田:同時にZ 9で撮影しました。いやあキレイですね。動画をあのクオリティで出せて、写真へスイッチレバーひとつで簡単に切り替えられるので、思った通りの映像も写真も撮れる。映像と写真の両方をやっている人からしたら、すごく興奮するのではないでしょうか。

Takeuchi:ムービーを撮って写真も撮って。実際のフローに問題はありませんでしたか?

前田:スイッチ一つですぐに写真の設定に切り替わるので、本当にノンストレスでしたね。動画を撮影して、縦グリップにすればすぐに縦写真も撮れる。ストレスフリーですごいカメラです。

Takeuchi:ウェディングの現場でZ 9はどのように活躍しますか?

前田:本番の挙式では、いかに良いシーンを撮り逃さないかというところが大事で、俊敏性が求められます。Z 9はボタン設定カスタマイズ次第ですごく俊敏性が出るカメラなので、活躍するのではないでしょうか。自分が好きなようにカスタマイズできるので、本当に使い勝手がいいです。実際に現場で使われて、普段のワークフローとの違和感もありません。

Takeuchi:Z 9を使用することで、機材量に変化はあるんでしょうか?

伊藤:少し重いカメラなので、機動性が落ちるのではないかと思っていましたが、かなり安定して使えました。手ブレ補正がすごく効くので、一脚もいらなかったです。動画撮影には縦グリップはいらないんじゃないかと思っていたのですが、グリップが下にあることで、重心が下になり安定するのです。

Takeuchi:Z 9の特徴でもある8Kはいかがでしたか?

前田:現状、8Kをそのまま使う機会はないのですが、4Kで切り出すときに8Kで撮っておくと、クロップしやすいですね。解像度を悪くしないまま出せるので、そういう意味では寄ったり引いたり、いろいろな活用の仕方があると思います。それに新郎新婦から、映像から一枚写真で欲しいとお願いされた際も、問題なく8K映像の際は約3300万画素の写真として切り出せますからね。いろいろな活用の方法があって、夢が膨らみます。

👉ポイント
8Kの解像感はすごいの一言。白飛びもなく、表現力の豊かさは抜群です。さらに、カメラの手ブレ補正、ボディ設計が安定性に繋がっており、ストレスが少ない撮影現場にできる。

NIKKORレンズ・オールドレンズについて

Takeuchi:NIKKORレンズを使ってみていかがでしたか?

前田:本当にNIKKOR Z 50mm f/1.2 Sのボケがキレイすぎて、今回は50mmをかなり使いました。あとは演出の一環としてオールドレンズ ニコンAI Nikkor 50mm f/1.2SとAI Nikkor AF DC 135mm f/2Dを使わせていただきました。オールドレンズの良さっていうのを8Kでノスタルジックに表現する贅沢な使い方をしました。

作中でいうと新婦がメイクをしているシーンはオールドレンズです。キレイなのに何かノスタルジックな感じがするところがとても良い雰囲気ですね。

Takeuchi:伊藤さんは作品を作った際、レンズを使ってみて印象に残っているポイントはありますか?

伊藤:NIKKOR Z 50mm f/1.2 Sでのボケのグラデーションがとても自然。ピント面の手前から奥のボケが溶け込むような感じになるんですよね。それがF1.2でも、絞ってF2.0にしても、違和感がない。

特にボケが稼げるという意味でもF1.2のレンズの描写が際立ちます。絞らないとピントが合いにくいという話も聞きますが、全解放でもすごくキレイです。気がつけば50mmレンズの虜になっていました(笑)

Takeuchi:作例は日常を切り取りましたね。

伊藤:そうですね。Vook Schoolで教える側の人間として、日常の中で何か撮れるものはないかと考えて撮影しました。

ちょうど雪が降ったところで8Kが活きると思ったので、雪のシーンであったり50mmのオートフォーカスが活きるようなシーンを選びました。

Takeuchi:追従がすごいですね。

伊藤:以前ウェディングの現場でZ 6IIを使って撮影したことがあるのですが、新郎新婦の入場シーンをZ 70-200mmで正面から撮影した際、夜の結婚式でもオートフォーカスがばっちり顔に合わせてくれて感動しました。タッチパネルのフォーカスだけでもしっかりオートフォーカスを効かせてくれるので、オペレーション側はどんどん楽にしてもらえているなと感じましたね。

ウェディングムービーのゴールとは?

Takeuchi:ウェディングムービーのゴールについてお伺いできればと思います。

伊藤:2014年頃からウェディングムービーに関わってきて思うのは、キレイさやストーリー性も大切なのですが、キレイさを追い求めるとキレイな空間に行かなければならない、いろんなことがあった新郎新婦じゃないといけない、そういうところに目がいきがちになってしまいます。

でもそうじゃない。見た目上の感動を求めるのではなく、打ち合わせの中でどれだけその人の人生観を好きになれるかが勝負のように思えます。

そこを僕らの世界観でしっかりと、相手に分かるように返してあげるのが大切なのではないでしょうか。そのためにもひとつひとつを積み重ね、引き出しを増やしていくのが、ビデオグラファーに必要なものだと思います。

Takeuchi:本当にありがたい言葉です。前田さんはいかがでしょうか?

前田:ゴールを決めるのは難しいと思います。ですが、その中でひとつ思っているのは、カメラの質が上がってよりキレイに撮れるようになったこともあるので、まるでCMを撮っているかのように本当にキレイに撮っていくことだと思います。

クリエイティブをやっている方からしたら、ウェディングビデオグラファーって嫌厭されがちなのです。そこで、ウェディングムービーを一つのクリエイティブの形として、「こんなにもすごい映像が撮れるんだ」と思われるぐらいに押し上げていきたいです。


以上、ニコンCP+2022にて開催された、ウェディングムービーの現場におけるZ 9の魅力についてのオンラインステージをご紹介しました。

撮り直しができない現場だからこそ求められる機動性、幅広い表現を可能とする8K撮影など、Z 9が持つあらゆる特性はウェディングムービーの現場において最高のパートナーであると前田さん・伊藤さんともに語られました。まさにフラッグシップ機の名に恥じない有用性を証明する一機として、多くのウェディングの現場で活躍を続けることでしょう。

この機会に、ぜひニコンのZシリーズによる映像作品の制作に挑戦してみてはいかがでしょうか。

<今回使用した機材紹介>
■ニコンダイレクト
株式会社ニコンイメージングジャパンが運営する公式オンラインショップ
https://www.nikon-image.com/shop/
Z 9製品ページ
https://www.nikon-image.com/products/mirrorless/lineup/z_9/
Nikon Zシリーズ製品ページ
https://www.nikon-image.com/products/mirrorless/
Zマウントレンズ製品ページ
https://www.nikon-image.com/products/nikkor/zmount/

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