クロマキー × バーチャルプロダクションの事例紹介

2022.07.06 (最終更新日: 2022.07.07)

”バーチャルプロダクション”というと、巨大なLEDウォールを使ったものが主流というイメージがありませんか?

でも実際のところ「やりたいけど、ハードル激高そう」「とりあえずクロマキーのバーチャルプロダクションのことも知りたい」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

本記事はそんなあなたに現場の声をお伝えいたします。

はじめまして、オカザキと申します。
クロマキーのバーチャルプロダクションスタジオ STUDIO KU(スタジオ・キュー)を運営しています。

ちなみにこんなスタジオです。

バーチャルプロダクション(以下、VP)は、Unreal EngineとHTC VIVEを使って実装。
カメラや機材はBlackmagic Designで揃えています。

VPの撮影は2022年に入ってからスタートしました。実稼働としては約半年です(2022年7月時点)

そこに至るまでの開発期間は約1年かかりました。。
なので、様々な壁にぶち当たっています(笑)

この知見はこれからバーチャルプロダクションに挑戦したい個人・法人関係なくお役にたてることがあると思いますので、これから情報発信していきたいと思います。

今回は「クロマキーVPどうなの?」ということで気になるポイント、この2点をご紹介いたします。

  1. グリーン抜きの精度
  2. コンポジット方法

そして LEDウォールと比べた、クロマキーの強みにも触れていきます。

グリーン抜きの精度

こちらはリアルタイム合成した無加工の素材です。
コンポジットはOBSを使っています。

背景の雰囲気にあわせて照明も調整したので
いい感じに馴染んだと思います。

グリーンもそこそこキレイに抜けてるんじゃないでしょうか。
リアルタイムでこのくらいいければ、十分な場合もありますよね。

こちらは仕上げをAEで行った場合の映像です。

プロのビデオグラファーを目指す学校、はじまる。入学生募集中。

PR:Vook School

コンポジット方法

処理を分散させるために
UE4の背景と、映像ソースをOBS上で合成しています。

とはいえ、OBSのクロマキー精度も限界があります。

そこそこいい感じではありますが、より綺麗に抜くために
touch designerを介して処理できないか挑戦中です。

とはいえ、ライブ配信などにはOBSでも十分なレベルだと思います。

LEDウォールVPと比べて、クロマキーVPの強みとは?

クオリティに関しては比較するまでもなくLEDウォールに軍配が上がりますので、
実用性・実現性という点で考えます。

LEDウォール

  • そもそもの予算規模が大きい場合、ロケをするより大幅なコストカットが可能。
  • 設備・技術的な参入ハードルが非常に高い。
  • 費用が莫大なため、実施ハードルも高い。

クロマキー

  • カメラとグリーンバックがあれば始められる、参入ハードルの低さが魅力。
  • LEDウォールに比べ、圧倒的に安価。
  • スモールスタートしやすい。

スマホ向けのコンテンツであれば、クオリティもクロマキーで十分でしょう。

LEDウォールVPの関係者や、実施検討した発注側の声を聞く機会がありましたが、
やはり費用面の課題が大きいようです。いきなり数千万の予算を投じられる大企業ばかりではないので、いかにスモールスタートできるかが重要です。

現実的な落とし所として、今後クロマキーが採用されるケースは増えていくのではないでしょうか。

クロマキーVPの可能性

オンラインイベント・ライブ配信のニーズや、企業YouTubeニーズが高まっているので、企業のビジネス用途で求められる場面は増えていくでしょう。

まだ始まったばかりの業界のため事例も提供者も少ないですが、
参入ハードルが低いのでこれからプレイヤーが増えどんどん盛り上がっていくことでしょう。

STUDIO KUでは、クロマキーVPに出来ることを追求していきますので
興味ある方はお気軽にお声がけください。

STUDIO KU
https://studioku.tokyo/

103-0022
東京都中央区日本橋室町1-11-10 1F STUDIO KU

コメントする

  • まだコメントはありません
tsukasazmgn

オカザキ@tsukasazmgn

東京・日本橋でクロマキーのバーチャルプロダクションスタジオ「STUDIO KU」を運営しています。 映像制作歴15年。AE,PR使い。モーショングラフィックが好きです。

オカザキさんの
他の記事をみる
記事特集一覧をみる