X-Particleを使ったシミュレーション
今回はX-Particlesでシミュレーションを行ってみましょう。X-Particlesで行えるシミュレーションはいくつか種類があり、そのいずれも物理演算を行ってエミッタを動かします。シミュレーションできるものは下記のXつです。
・液体
・炎・煙(気体)
・布
・剛体・軟体
今回はこの中で使用頻度が高いと思われる液体シミュレーションの実施方法を簡単にまとめていきたいと思います。
流体シミュレーションの実施
前回行ったエミッタが放出できるまでの手順を行います。
※「簡単な使い方」章を参照
C4DでX-Particles ( INSYDIUM Fused )を使ってみよう
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次に流体の挙動を持たせるダイナミクスを追加します。
xpFluidPBD
この状態で再生するとエミッターが下に流れていきますが、流体っぽい動きかどうかはわかりません。そこで衝突する壁を作ります。今回は球の中で流体が流れるようにしたいので、球を作成します。
プリミティブの球体を配置し、少し大きくします。面が多いほうが仕上がりが麗なので球体の分割数を増やします。
次にこの球体に、コリジョン(衝突)の設定を行います。
右クリックして、INSYDIUMタグ>xpColiderタグを追加
コリジョンは設定を変更して、内側面に衝突判定がつくようにします。
[Nomals]を[Inside]にします
これで流体が流れるようになりました。
ただ、流れるだけでも良いのですが、乱流というか乱れを加えることでリアルっぽさが増しますので、
モディファイヤ xpTurbulenceを追加します。
再生して動きを確認します。
これがシミュレーションの基本操作になります。
X-Particlesには粒子の動きに影響を与えるフォース(モディファイヤ)が数多く用意されています。簡単に追加するだけで動きを制御できるものから、スプラインやオブジェクトを使用して細かく制御できるものまで、幅広くあり、それらを組み合わせていくことで、イメージした動きを表現することができます。
全てが用意されていますので、あとはこれらに慣れていくだけです。完全に理解することが難しいですが、慣れていくことが一番の最適解だと思います。
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いしみず@ishimizu
3DCG制作を行っております。 CINEMA 4DをメインツールとしてX-particles、Realflow等の流体シミュレーションを使った映像表現に注力しています。UnrealEngineなんかもぼちぼちやってます。
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