DaVinci Resolveで書き出す時
Adobe Premiere ProとDaVinci Resolveを比べると、DaVinci Resolveは書き出し作業が、直感的かつ簡単にできるなという印象を受けました。アイコンベースで書き出し方法を選べるのは、めちゃくちゃライトユーザーに親切だなと。
だがしかし、やはり項目が多く「どれにすれば良いか分からん」と思う人もいると思うので、
「とりあえず、正しく書き出せればいいや」
ぐらいのニュアンスで書き出したい人に向けて、DaVinci Resolve 18での(簡単な)書き出し設定を説明します。
難しい操作は特にありません。
画像付きで解説しますので、さっそく手順を見ていきましょう!
書き出しの設定を行う
まず、編集作業を一通り行い、「もう完成!」という状態にします。そうしたら、編集画面最下部の「デリバー」ボタンをクリックします。
画面左にレンダー設定が出てきます。
ちなみに、「デリバー」は英語で "deliver"と書きます。意味は、【送り届ける・配達する・納品する・配信する...etc】という感じ。Adobe Premiere Pro に慣れていると一瞬「デリバー? なんぞ?」となりますよね。
最初に迷うかと思いますが、今回はとりあえず正しい内容をお伝えするために「Custom Export」で説明していきます。
「ファイル名」と「保存先」を設定します。ここは自由に自分の好きな場所と名前にしてください。
次に、「レンダー」をクリックし「単一のクリップ」を選択します。
ここで「個別のクリップ」を選ぶと、タイムラインに配置した素材が、一つひとつ別のファイルで書き出されるので注意
ビデオ設定
「ビデオ」タブをクリックし、下記のように設定します。
- フォーマット:QuickTime
- コーデック:H.264(これがマスト)
- 解像度:1920×1080 HD(素材に合わせるが、基本これでOK)
- フレームレート:※素材に合わせる(大体は、24・29.97・59.94)
- 品質:自動
- プロファイル:自動
- エンピロビーモード:自動
- キーフレーム:自動
※フレームレートに関しては、素材によって違います。iPhoneで撮影した素材の場合は、大抵は30fpsか60fpsで設定されているので、確認しましょう。30fpsで撮影していた場合「29.97」、60fpsで撮影していた場合は「59.94」にしましょう。
オーディオ設定
「オーディオ」タブをクリックし、コーデックを「リニアPCM」に設定します。(※書き出した動画の音が出ない場合は「AAC」)
「ファイル」タブ内のメニューの設定は、特に必要ありません。
実際に書き出す
設定が全て終わったら、レンダー設定最下部の「レンダーキューに追加」をクリックします。レンダーキューにジョブが表示されます。
レンダーキューに「ジョブ1」が表示されているのを確認したら、下部の、「すべてレンダー」をクリックします。
書き出し処理が終わったら、レンダーキュー右上に「xx:xx:xxで完了」と表示されます。
指定した保存先に動画が書き出されていることを確認し、再生します。
※音が出ない場合・・・書き出した動画の音が出ない場合は、「オーディオ」→「コーデック」の設定を、「AAC」に変更し、再度書き出します。(基本的に音が出ないことはありませんが、もしもの場合です)
まとめ
「DaVinci Resolve 18」で書き出しを行う方法について解説しました。設定事項は少々多いですが、特に難しい操作はなかったかと思います。
基本的にどの映像もフレームレート以外は同じなので、これさえ覚えておけば、問題ないかと思います!
書き出しが終わったら、指定したフォルダにアクセスし、書き出した動画のテスト再生をすることをお忘れなく。動画が途切れていないか、音が出るかなど、必ず最終チェックを行いましょう!
基礎解説シリーズ|DaVinci Resolve@DaVinci_tips
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