こんにちは。
rrrushhourrr(ララッシュアワー) です。
フリーランスとして働きはじめて、もうすぐ丸三年…。
決して典型的ではない社会人生活をしている私だからこそお伝えしたい、「働きかた」について思うことを綴っていこうと思います。
フリーランスになった理由
私の場合、「正社員を辞めて独立したい!」と強く思った訳ではありません。
「入りたいチームが会社の形態をとっていなかったので、フリーランスにならざるを得なかった」という感じで今に至ります。
元々、前の職場で取引先としてサンプラスデザインの皆さんと仕事をしていたのですが、「私もチームの一員としてここで働いてみたい」と思って、「ここで働かせてください!!」と直談判したという経緯があるのです。
職人小屋に弟子入りする感覚に近いと思います。
ですから、基本的に平日はシェアオフィスで仕事をし、生活リズムは会社員とそれほど変わりません。
そう書いておきながら、今日はなんとなく身支度が面倒だったので、このコラムを自宅で書いているのですが…。
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「働き方改革」で、フリーランスの良さが消えつつある?
フリーランスの良いところとして「時間や場所に囚われることなく、自由な働き方ができる」という点がよく挙げられます。
確かに今日の私のように、気まぐれに行動しても誰にも何も言われないのは事実です。
でもこれは、仕事が割と忙しくない時限定なのです…。納期が差し迫っていたり定期的な仕事が入っている場合は、むしろ会社員よりも不自由な生活になってしまうこともあります。
新型コロナウイルスの感染拡大という未曾有の出来事によって急速に進められた「働き方改革」で、テレワークやフレックスタイムがかなり一般的になりました。これにより、「働く場所・時間を選べて、労働基準法規定内での労働内容で、福利厚生もある会社員」という最強の存在がバンバン出現している訳です。
こうなってくるともはや、フリーランスの利点は「やりがい」の一点に尽きるかと思います。私もこの一点に魅力を感じていて、現状の生活を続けています。
映像制作はテレワークに不向き?
「映像クリエイター」という職種はいかにも今風で、テレワークに向いているように思われます。しかし実際は(この連載をお読みになっている皆さんはお分かりかと思いますが…)
あまり向いていないと思われます。
厳しい言葉が続きますが、ご容赦ください。リアルですので…
なぜかというと、映像はデータ量が大きいため、チェックの度にアップロードするのは手間と時間がかかり、作業効率が大幅に落ちるからです。
Frame.ioのようなプレビュー用サービス等を活用するという手もありますが、同じディスプレイを見てやりとりをしている訳ではないので、細かいニュアンスが伝わりにくいという経験をしました。
やはり物理的に同じ場所で、一つのディスプレイを見ながら、「ここをきも〜ち動き速くして」「これの範囲をここまで広げて(指差し)」とかして、都度細かくフィードバックを受けた方が、明らかに作業効率が良いのです。
映像の仕事は、一見デジタルなように見えてかなりエモーショナルでニュアンスを大事にするアナログなお仕事なんだな、と感じています。
「フリーランス」は航海の旅 暮らせそうな島を目指そう
インターネット広告でよくある「未経験からフリーランスへ!」「自分のペースで働いて月収〇〇円!」のような耳障りのいい言葉を一切書かなかった当コラム、いかがだったでしょうか…?
「ララッシュアワーの働き方や感性が前時代的すぎるんだよ! もっと自由に働けるよ!」と言われればそれまでなのですが、あくまで私が現状で感じたことを包み隠さず書きました。
私の場合は、チームになって仕事をしているので精神的に安定していますし、ありがたいことに金銭面でもそれほど困ることなく生活ができています。
諸先輩方とワイワイ楽しく映像の仕事をしつつ、当コラムの執筆など多様な仕事を受けられているのは、本当に運が良い、ラッキーだったと思います。
だからこそ、「手放しでフリーランスっていいよ!」とは言えないのです。
「フリーランスになる」というのは決してゴールではなく、いわば航海の旅をはじめたという段階ではないでしょうか。
低単価だけど安定している仕事、大変だけど高単価な仕事、単調だけど人間関係で磨耗しない仕事…。様々な島を巡って、色んな実を食べて、時にはお腹を壊しながら生きていく…。
「私はこういう旅も面白いな!」と思うタイプなので、もう少し続けてみようと思っています。
あ、もし「もっと賢く稼げる島」を知っているかたがいらっしゃったら、こっそりDMで教えてください。ちょっと見物してみたいです(笑)
それではまた〜!
- rrrushhourrr(ララッシュアワー)
フリーランス・映像クリエイター。普段は「SAMPRAS DESIGN」で、モーショングラフィックスやVR映像を中心とした映像制作をしている。また、女性クリエイター応援プロジェクト「Story by Story SHIBUYA」の一員としても活動。好きなことに片っ端から足を突っ込んでいる”チカチカ系”クリエイター。
映像クリエイター ララッシュアワーの非・効率化計画@rrrushhourrr_column
アラサーで脱サラしてフリーランスになったララッシュアワーが、何かと効率化を求める現代人に対して、あえて回り道する楽しさを伝えていく、”非効率的なコラム”を連載していきます!
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