「さしすせそ」のノイズのような音が気になる場合の対処法


インタビュー動画などで「さしすせそ」に含まれる「S」の音を消すプラグイン。それが「De-Esser(ディエッサー)」です。

「S」の音を日本語では歯擦音(しさつおん)といいます。
主に歯擦音が耳障りな場合、不快感を与えるといったことになり、
話者本人の印象にも直結してしまいます。

Premiere Pro、DaVinci ResolveのFairlightFXでいずれも使用できるエフェクター(FX)ですので、
「さしすせそ」の音が耳障りな場合はまず「De-Esser」を使って回避してみましょう。

De-Esserの使用手順

1.わかりやすく歯擦音を下げてみる
De-Esserは特定の周波数の音に対して処理を行います。
そのため、どの周波数に効果が出ているのかをわかりやすくし、狙いの周波数を探すため、一度最大までDe-Esserを効かせ(特定の周波数の音量を下げ)ます。

Premiere Pro:しきい値を最小まで下げる
DaVinci Resolve:ディエッサーを最大まで上げる

2.歯擦音を探す

次に歯擦音を探していきます。「さしすせそ」の特に気になる周波数を探します。
歯擦音の耳障りな音は3,000Hz以上の高音域に存在していますので音をよく聴きながら、耳障りな音の中心地を探します。

Premiere Pro:周波数バンドを3000Hzぐらいに設定→センター周波数を動かしてみる
DaVinci Resolve:「範囲」で狭いものを選ぶ→周波数帯域を動かしてみる

3.不自然にならないように調整する

「1.」で調整したパラメーターを少しずつ戻して不自然にならない、かつ、耳障りな音を軽減できるところまで調整していきます。

音の性質上、耳障りな周波数も全て鳴っていて「音」として聴こえていますので、
耳障りな音だけを完全に消し去ることはできません。
De-Esserを効かせすぎると、本来の「さしすせそ」に聞こえにくくなってしまったり、少し声がこもった感じになってしまいます。
そうすると逆に聴き心地が悪くなってしまうので、あくまでも自然な範囲になるようにしましょう。

Premiere Pro:しきい値をゆっくり上げていく
DaVinci Resolve:ディエッサーをゆっくり下げていく

De-Esserについてのまとめ

「さしすせそ」の耳障りな歯擦音を取り除くにはDe-Esserがお手軽です。
人の声は一人ひとり違うので、歯擦音の一番目立つ周波数ももちろん個人差があります。
そのためプリセットを使用して終わりではなく、話者に合わせて最適なDe-Esserのかけ方を見つけてみてください。
パラメーターを操作するときはゆっくり変化に耳を傾けながら、不自然な音にならないような音を目指すのがポイントです。

プロのビデオグラファーを目指す学校、はじまる。入学生募集中。

PR:Vook School

コメントする

  • まだコメントはありません
bgmnow

bgmnow@bgmnow

【映像の音楽を選びを5分で】 映像クリエイター向けBGM自動作曲&提案サービスbgmnowです。 2週間無料トライアル実施中。 https://bgmnow.net

bgmnowさんの
他の記事をみる
記事特集一覧をみる