ワンランクアップする!インタビュー動画の音声にかけるEQ

2022.09.08 (最終更新日: 2022.10.26)


インタビューの録音環境も、録音した機材の良し悪しやマイクの設置方法、予算の都合等でそのクオリティーは様々あると思います。

そんな音声に「まずはこの設定をしてみて!」というEQと、
操作する周波数の意味について書いていこうと思います。

そもそもEQとは

EQ(イコライザー)とは特定の周波数の音量を操作することができるエフェクターです。
音を故意にこもらせたり、ラジオボイスのような音質に加工することが出来ます。

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ずばりまずはこの設定


ご存知の通り男性と女性の音声は全く別物ですが、同じ空気の振動であるため、EQで同じ周波数を操作することで整える事ができます。

もちろん話者にもよりますので、厳密に整えていくことも必要ですが、
まずこの4点を押さえることでEQをまったくかけない状態より、
聞きやすく印象の良い音声へと加工することが出来ます。

まずカットしてしまいたい60〜80Hz

声に含まれていない特に低い周波数はカットすることで
音声以外の余計な低い音を拾ってしまっている場合もカットできます。
音声の輪郭がはっきりするので、声が軽くならない周波数まではカットしてしまいましょう。

男性:低音の響きが美しい方は60Hzあたりからの抑えめなカット
女性:80Hz、もしくは声質によっては100Hz近いところからカット

温かみを操作する100Hz〜300Hz

声に温かみを持たせたい場合は100Hz〜300Hzを操作することで
声の「太さ」にあたる部分を調整できます。
また、映像の音声でこのあたりがしっかり聴こえる調整がなされていると少しリッチな音声に聴こえます。

男性:声が高い方は上げる、低い声の方は、もこもこして聴こえるようであれば下げる
女性:この周波数が弱い方が多いので、まず上げて温かみをプラス

聴き取りやすさを操作する1kHz〜2kHz

音の「聴き取りやすさ」は高音がしっかり聴こえているかといっても過言では有りません。
「ヌケ感」という表現をすることもありますが、ヌケて聴こえてくるのは高音域のことです。
しかしながら、この周波数帯は上げすぎる(ヌケすぎる)と「耳が痛い」「硬い」音になってしまいますので、3db程度からの調整を必ず守りたい周波数です。

男性:2kHzに近いところを上げて抜け感を出す
女性:あまり調整しなくて良い場合が多いですが、一般的にアニメ声と言われる方はこの周波数が強いので下げる

上げ下げの基準は3db程度から

まず、どこを上げるか、下げるかに関わらず、3db程度の上げ下げから調整を始めます。
仮に低音域を上げすぎていると、それに伴って高音域を上げなければならないとなり、
調整が終わらなくなってしまうので、3db程度、多くても6db程度の調整にとどめます。

まとめ

EQを開いてみると操作できるポイントがいくつもあったり、どこの周波数でも操作できたりするのですが、
音声のどんな部分に対して操作する必要があるのかというと、
「聴こえなくていい低音」「温かみ」「聴き取りやすさ=ヌケ感」の3点を聴かせたいのか、聴かせたくないのかということになります。
すなわち、EQ自体もまず操作するのは3ポイント。
インタビューの音声を調整するときはまず、この3点を押さえるところから始めてみてください!

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