DaVinci Resolveで行なう編集作業は幅広く、音に関してもかなり手を加えられます。このままDaVinci Resolve を使い続ければ、Premiere Proを使わずに済むのでは...なんてことも考えたり。
今回は、音の編集作業の中でも特に重要となる「ノイズ除去」の方法を紹介します。単純な作業ですが、画像を使いながら丁寧に解説します。
ノイズ除去の手順説明
今回は、以下の手順でノイズ除去を解説していきます。
(1)Fairlightページに移る
(2)タイムラインに、ノイズ除去する動画を並べる
(3)ノイズ除去をかけたい音声を選択する
(4)ミキサーのエフェクトからノイズ除去の機能を選択する
(5)ウィンドウが表示されたら【自動】を選択する
事前準備として、Fairlightページのタイムライン上にノイズ除去する動画を並べます。そして、ノイズ除去を行うツールであるミキサーの中からノイズ除去の機能を選択。【自動】を選んでノイズ除去を行います。こういった手順になります。
ノイズ除去の事前準備
では、Fairlightページでノイズ除去を行うために、タイムライン上にノイズを除去したい動画を並べてみましょう。
DaVinci Resolveを開くと、次のような画面が表示されます。
最初に開かれる画面はカットページです。
今回は「Fairlightページ」で編集作業を行うため、画面下部の7つのページの中から、Fairlightページを選択してください。
Fairlightページを選択すると、次の画面が表示されます。
動画のノイズ除去を行うためには、DaVinci Resolveに素材となる動画を取り込む必要があります。
Fairlightページのメディアプールに、エクスプローラーから動画をドラッグアンドドロップすれば、動画を取り込めます。
まずはFairlightページのメディアプールを開きます。
メディアプールを開くと次の画面に移ります。
開かれたメディアプールの中に、素材となる動画を直接ドラッグアンドドロップすれば動画が読み込まれます。
プロジェクトとノイズ除去する動画のフレームレートが合っていない場合は、次のように「プロジェクトフレームレートを変更しますか?」という画面が表示されます。
「変更」を選択すると自動でフレームレートが合うようにシステム側で調節してくれるので、意図的にフレームレートを変更させている場合を除いて、変更を選択しましょう。
正常に取り込めれば、次のようにメディアプールに動画が取り込まれて、サムネイル画像が表示されます。
素材となる動画が正常に取り込まれ、ノイズ除去作業を行う事前準備が終わりました。
ノイズ除去をかける
ここから、動画のノイズを除去する作業に入ります。
ノイズの除去には、手動でノイズ除去の強弱を調節する方法や、人の会話を強調するのに適したスピーチモードなどがありますが、今回は手軽に背景のノイズを取り除く「自動」モードを利用する方法を解説します。
【Fairlight】を選択
使用するページは、事前準備の終わりで表示させていたFairlightページです。編集をするために、メディアプールの動画をタイムラインに移動させましょう。
移動するとノイズ除去を行いたい音声が取り込まれた、次のような画面が表示されます。
ノイズ除去をかけたい音声を選択
取り込まれた音声を、クリックで選択します。適切に選択されると、次のように赤い枠で囲まれた状態になります。
【ミキサー】の【エフェクト】の【+】を選択
続いて、画面右側のミキサーメニュー、エフェクトの【+】ボタンを選択します。
ミキサーの中には「A1」と「Bus1」2つの列がありますが、タイムラインを見てみると、動画素材が読み込まれているのはA1であることが分かります。間違えずに「A1」を選択しましょう。
【Restoration】→【Noise Reduction】
前の手順で【+】を押すと、メニューが展開されます。
上から9つ目にある「Restoration」を選択すると、さらにメニューが展開されるので、上から3つ目の「Noise Reduction」を選択しましょう。
ミキサーのウィンドウが表示されたら【自動】を選択
「Noise Reduction」を選択すると表示されるのが次の画面です。
ここで表示されるミキサーのウィンドウを使って、ノイズ除去作業を行っていきます。
今回は最も簡単な「自動」機能を利用します。
ミキサーの中央部にある、自動ボタンをクリックしてください。
見た目は何も変化がありませんが、ノイズ除去が完了した状態になっています。
ミキサーウィンドウをずらして試しに再生してみましょう。
すると、自動のノイズ除去が行われた音声が流れます。
再生中でも、ミキサーの自動/手動を切り替えられるので何度か切り替えてみて、自動ノイズ除去の効果を確かめてみましょう。
また、再生中に「検出・スムース・出力」の各ツマミをドラッグしたり、数値を入れるとノイズ除去の強弱や性格が変わります。
試しに触って、それぞれの効果を実感してみてください。
作業のまとめ
Fairlightページでのノイズ除去は、以下の手順で行えます。
(1)Fairlightページに移る
(2)タイムラインに、ノイズ除去する動画を並べる
(3)ノイズ除去をかけたい音声を選択する
(4)ミキサーのエフェクトからノイズ除去の機能を選択する
(5)ウィンドウが表示されたら【自動】を選択する
ミキサーメニューを展開するとき、英語で多くの機能が表示されるので戸惑ってしまうかもしれませんが、落ち着いて作業しましょう。
DaVinci Resolve 18でのノイズ除去について解説しました。
動画素材の音声には、風の音や人の話し声、システム上入ってしまうホワイトノイズなど、さまざまなノイズが混じります。
そのまま利用しても問題ありませんが、ノイズを除去することで話し手の音声がクリアに聞こえるようになり、動画のクオリティは上がります。
今回紹介したように、自動でノイズ除去をおこなってくれる機能もあるので、気軽に使ってみて、素材の加工に慣れていきましょう。
基礎解説シリーズ|DaVinci Resolve@DaVinci_tips
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