【リップノイズ】無料ソフトAudacityで短いノイズを消す方法4選

■この記事でわかること
・フリーソフト「Audacity」を用いたノイズ除去(主にリップノイズ、クリックノイズなどの短いノイズ)

ナレーションやインタビューで録音した音声を聞き返してみると、随所に「ピチャッ」みたいなノイズが入ってしまっていることってありませんか?

これはリップノイズといって、口を開くときの唾液などによって発生してしまう音です。これが、短いノイズの割にけっこう不快な印象を与えてしまいます(クチャクチャ食べる音が嫌われることからも、リップノイズにいいイメージを持つ人はほぼいないと思われます)。

前回の記事ではホワイトノイズの除去方法をお伝えしましたが、そちらは録音時にある程度減らせることもあります。しかしながらリップノイズは経験上、よほどしゃべり慣れている人などでない限り発生してしまうと思います。

なので、すべてフリーソフトのAudacityを使って、無料で除去してしまいましょう!

ちなみに今回紹介する方法はリップノイズだけでなく、クリックノイズなどその他の短いノイズにも応用が利きます。

Audacityを使ったリップノイズ除去のやり方

■用意するもの
・Audacity
・ノイズを除去したい音声

音声がない方は、適当に自分でしゃべったのをスマホで録音すると、恐らくリップノイズが発生していると思います!(活舌が良い人を除く)

1. ノイズ除去したい音声を取り込む

前回同様、ノイズ除去したい音声をドラッグ&ドロップして、ソフトに取り込みます(簡単!)。

取り込むと、このように音声の波形が表示されます。

2. ノイズ部分を探す

気になるノイズだから消そうとしてると思うので音声を聴けばおおよその位置はわかると思います。
ノイズがどこかある程度絞れたら、その辺りを拡大しまくってノイズの箇所を特定しましょう。急に波形が一瞬だけギザギザしていたりするような箇所が怪しいです。
↑無音部分にあるノイズはこんな感じで見つけやすいです。

見つからないときは、「スペクトログラム」機能を使うとより正確に探しやすいです。
以下の場所から「スペクトログラム」を選択すると、表示が切り替わります。

そうすると、スペクトログラムでなんだか浮いている箇所が見つかると思います。

それが念願のリップノイズです!

これを消す方法はいくつかあります。

A. ノイズ部分を削除(トリミング)する
B. 近くの波形をコピペして上書きする
C. 選択部分を「無音化」する
D. エフェクト「修復」を適用する

どの方法でもうまくいけばそれでよいと思いますが、それぞれ順番に紹介していきます。

A. ノイズ部分を削除(トリミング)する

これは一番シンプルな方法ですが、個人的にはおすすめです!
やり方は簡単。ノイズの箇所だけを選択して、Deleteキーなどで削除するだけ。


力技と侮るなかれ、一瞬のノイズであればこの方法で全然違和感は出ません。
厳密には波形が連続しなくなるので、プロの世界では嫌がる人もいるでしょう…が、一般の人は音声にミスがないか耳を澄まして聴いてるわけではいないので十分実用的と思います。

セリフの途中に入ってしまったリップノイズの場合はセリフごとカットされてしまうので変になることもありますが、無音(しゃべってないとき)部分ならまず問題ないです。

セリフの途中でもこの方法で違和感出ないこともあるので、初手にとりあえず試す方法としてはおすすめです。

時短大切!

B. 近くの波形をコピペして上書きする

これはノイズのすぐ近くの音声をコピーして、ノイズ部分にペーストして上書きしてしまう技です。上書きするために、ノイズよりも少し長い尺でコピーしてください。

これもシンプルな方法ですが、セリフの途中の場合は使うのが難しいです。
セリフが終わった後のリップノイズなど、無音時に入り込んだリップノイズに対して効果的です。

Aと比べて優れている点は、音声の尺がまったく変わらないことです。
Aの場合はリップノイズの数だけわずかに音声が短くなっていくので、微妙に映像とずれてしまう可能性があります。

それなりに使える手法です。

C. 選択部分を「無音化」する

これはエフェクトみたいな機能を使うのですが、Bよりも使える場面は限られます。背後でほとんど音が鳴ってない場合に使えます。
ノイズを選択して「編集」>「特殊な削除・切り取り」>「音声の無音化」を適用するだけなので、作業は簡単です。

ただし、ノイズだけ無音にするわけではなく環境音も何もかも完全に無音化されます。

なので、後ろでサーッとか空調が鳴っていたりする場合(一定のノイズが鳴り続けている場合)はBの方がおすすめです。というか、この方法は使えません。
Cが使えてBが使えないという場面はあまりないのですが、知っていて損はない手法だとは思います。

D. エフェクト「修復」を適用する

これは、Cまでとは少し方向性の違う解決の仕方です(一番プロっぽいノイズ除去かも知れません)。
こちらもやり方は簡単。ノイズ部分を選択して「エフェクト」メニュー内の「修復」を適用するだけです。

その名の通り音声の波形を修復してくれるので、うまくいけばリップノイズがきれいに消えてくれます!

ただ、音声によっては逆に変な波形になってしまうこともあるので、万能な方法ではありません。
また、かなり短いノイズでないとエラーが出て修復できないため、便利そうな名前のわりに使える場面は限られてきます。
↑このようなエラーが出てしまう

ノイズがセリフ部分に被ってしまっている場合におすすめの手法です。

番外編:クリックノイズを除去する方法

リップノイズ以外にも短いノイズはあり、その代表格がクリックノイズというものです。
これは録音物に発生してしまうデジタル的な「プチッ」というノイズで、非常に短い音なので今回紹介した方法も応用が利きます。

ですが、専用に「クリックノイズの除去」というエフェクトもあるため、それを使うことも可能です。

音声内にクリックノイズがたくさんある場合は、音声全体を選択してこのエフェクトを適用すると一気にクリックノイズを除去できるので、うまくいけばとても便利です。

「エフェクト」→「クリックノイズの除去」で以下ウィンドウが開きます。

パラメータの説明は以下です。

・閾値
高くするとクリックノイズと認識される許容量が大きくなる。低くし過ぎるとクリックノイズをノイズと認識しなくなってしまい、高くし過ぎるとなんでもかんでもクリックノイズと認識してしまうのでバランスが大切。
 
・最大のスパイク幅
ノイズを減らす量。大きくし過ぎるとノイズと一緒に元の音声も壊してしまうので注意。

耳で聴きながら細かくパラメータを調整していくことになるので、何度かやってダメだったら個別に別の方法で除去していく方がいいかも知れません。

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まとめ

以上ですが、それぞれ使いどころや適性が違ってくるので、実際には音声に合わせて全部を駆使してみることになるのではないかと思います。
「全部これで解決!」というわけにはいかないのですが、大抵はこの記事で紹介した手法のどれかで解決するはず…。

それでもダメな場合は、記事の趣旨からはズレますが音声を録り直した方が早いこともあります笑。

なんにせよ本当にAudacityは有料級に使えるフリーソフトなので、ぜひこの機会にそのすごさを味わってみてください!

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もみじば@

1990年生まれ。昼間はリーマンの定時後作曲家&自主映画監督&ブロガー。和風曲が得意。 ブログはMAX月間18万PVいきました。フリーBGMサイトも運営しています! 【実績】楽曲提供:SHIPS MAG/地方創生RPG「たかやまくえすと」/海外受賞映画...

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