PCはひとつに絞らない!【映像クリエイター ララッシュアワーの非・効率化計画 Vol.6】

こんにちは。
rrrushhourrr(ララッシュアワー) です。

突然ですが、皆さん!パソコンは何台お持ちですか?

1台、もしくは2台! って方が多いかと思います。私もこれまでは、MacBook Pro(MBP)を1台だけ所有していたのですが、この夏に大枚をはたきまして、念願のWindows PCを購入しました!

フリーランスにとって貯金を切り崩すのは魂を削るのと同義で、こんなにゆっくり押すことないってくらい、指圧をかけて「購入ボタン」をクリックしました。

しかし、そんな魂と引き換えに得たものは、MacとWindowsの二台体制という、非常に快適な制作LIFEだったわけです!

デスクの様子。ゴシック感は全くありません

配線がごちゃごちゃのWindows PCの様子

今回はそんな私の魂の一部であるPCについて、どの程度のスペックでどのような作業をしているのかを書いていきたいと思います!

なぜ二台体制にしたのか?

私が映像をつくりはじめた当初は、

  • 2Dモーショングラフィックス系をメインに制作
  • 決まった作業場所がなく、PCを持ち運ぶことが多い

という状態でした。なので、MBP 1台で作業は完結し、特に不便を感じることはありませんでした。

ところが!

Macユーザーなら誰しもが、経験したことがあるのではないでしょうか。

そうです! 使いたいツールがWindowsでしか動かない問題!

かくいう私もその問題に直面したひとりで、趣味で触っている3DCGソフト「MMD(MikuMikuDance)」が、Windowsでしか起動できませんでした。

追い詰められたMacユーザーが取る行動は、二つに一つ。

「Bootcampを使用して、無理矢理 Windows環境を作る」もしくは「『Parallels Desktop』などのサードパーティ製のツールを入れて Windowsを起動する」です。

追い詰められた私はBoot Campで、無理矢理Windows環境を作っていました。

これが相当CPUに負荷をかけてしまったのか、ファンの音が悪夢にうなされるほどうるさかったり、突然シャットダウンしたりなど、小さな不具合が頻発するようになりました…(無理させて、ごめんねMBP!)

MBPは仕事で毎日使うので、壊すわけにもいかない…でもMMDは触りたい…
そんな綱渡り的仮想二台体制を続けて2年間。

本格的にマシンスペックが要求される3DCGの仕事が増えはじめたことと、最新のMBP(Apple M1搭載)はBoot Campに対応していないということもあったので、思い切ってWindows PCを購入するに至りました。

仕事中の私は大体こんな感じ (引用:envato elements)

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私のPC環境

今回私が導入したのは、iiyama PC「LEVEL-R769-129-VAX」です!

引用:パソコン工房

まだギリギリ最新のCPU 第12世代Intel Core i9とGeForce RTX 3080を搭載したゲーミングPCです。

そんなこんなで、この夏に完成した環境がこちら。

【Windows】iiyama PC「LEVEL-R769-129-VAX」
 CPU:Core i9-12900K
 GPU:GeForce RTX 3080 10GB
 メモリ:64GB
 SSD:1TB

【Mac】MacBook Pro
 CPU:Core i9 2.3GHz 8コア
 GPU:AMD Radeon Pro 5500M 4GB
 メモリ:64GB
 SSD:1TB

Windows PCは3DCG中心の作業なので、GPUのスペックを最重要視。

メインでUnityを動かしつつ、裏でBlenderのレンダリング(Cyclesでしかも4Kサイズ)を回しているのですが、全くカクつきません。これには本当に感動しました!!

MBPはAfterEffectsやそのほかのアプリケーションを立ち上げたりと、ほぼ毎日作業をするということと、同時にアプリを立ち上げることもあるため、メモリを増設しています。
Red Giant系のプラグインを多めに使用するともっさりはしますが、普段使いとしては全く不便のないスペックです。

この二台体制の何がいいって、

片方のPCがレンダリング中で使えない時でも、もう一つのPCが使えるということ!

レンダリング中は極力、起動アプリを制限しますよね。そうなると、メッセージアプリやブラウザが開けず、本を読みながら紅茶を飲むくらいのことしかできない…。

そういった「のほほんタイム」も重要ではありますが、レンダリングを回してる間に、こっちのPCで作業ができるって、本当にストレスフリーです。

引用:envato elements

PC二台の連携術

MacとWindowsって色々と連携しにくいのでは…?

という印象がありますよね。私もかつてはそう思っていたのですが、便利なサービスを利用すればさほど不便を感じません。

まず、データのやり取りは「Google Drive」を使用しています。これにより、HDDのフォーマットが違うだの、ファイル名が文字化けするだの、鬱陶しいストレスから解放されました。(ただし、データの同期スピードは若干ゆったりめなので、急いでいるときは注意です)

そしてご注目いただきたいのが、ミドルタワーPCをラップトップからリモート操作できる環境にしている点!

リモートプレイアプリ「Parsec」を双方のPCにインストールするだけで簡単にリモート操作ができるのです!(広告の謳い文句みたいですけど本当です)

こちらのサービスを利用している理由は、他サービスと比べてリモート操作時の遅延が圧倒的に少ないからです!

遠隔操作ってかなり操作遅延があるイメージかと思いますがこのアプリでは気にならぐらいの遅延なので、愛用しています。

Win vs Mac?いいえ、Win & Mac!

WindowsとMac、異なるOSのPCが手元にあると良い理由がもうひとつあって、ほとんどのソフトウェアが使えるようになるのでフットワークが軽くなるということです。

「Mac(Windows)だからこのソフト使えないや…」という残念な気持ちがなくなって、気軽に制作できる環境はスキルアップにも繋がるのではないでしょうか?

どちらも30万円以上の投資が必要になるので、簡単には導入できないかと思います。

しかし、投資をするだけの価値はあったなと毎日実感しております!

皆さんも、ぜひ夢の二台体制をお試しください!

それではまた~!


  • rrrushhourrr(ララッシュアワー)

    フリーランス・映像クリエイター。普段は「SAMPRAS DESIGN」で、モーショングラフィックスやVR映像を中心とした映像制作をしている。また、女性クリエイター応援プロジェクト「Story by Story SHIBUYA」の一員としても活動。好きなことに片っ端から足を突っ込んでいる”チカチカ系”クリエイター。

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映像クリエイター ララッシュアワーの非・効率化計画@rrrushhourrr_column

アラサーで脱サラしてフリーランスになったララッシュアワーが、何かと効率化を求める現代人に対して、あえて回り道する楽しさを伝えていく、”非効率的なコラム”を連載していきます!

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