いざ、撮影素材を見返していると、ずっと継続してモーター音のような音や風が吹いている音が鳴ってしまっている・・・。
そんなよくある失敗の時にも慌てずに、目立たなくさせる方法を2つ紹介いたします。
まず試したい:EQ(イコライザー)でハイパスフィルター
ハイパスフィルターとは「ハイ(高い音)」を「パス(通す)」フィルターです。
ローカット(低い音をカット)と言う場合もあります。
Premiere Pro:パラメトリックイコライザーの「HP」をオン
DaVinci Resolve:EQのBand1をハイパスフィルターに変更
実はEQのハイパスフィルターはノイズを消すためだけでなく、「不要な音を消すことで、メインの音をクリアに聴かせることができる」という効果もあります。
空調設備やその他の電化製品はモーター音の様な低い音が鳴っていることが多いので、ノイズを消しながらメインの音をクリアにするという効果があり一石二鳥です。
男性の声の場合でも80Hzくらいまではハイパスフィルターでカットできますので、とても効果的です。
ノイズ除去を目的としていない場合でも、「まずEQでハイパスフィルターをかける」ことはおすすめです。
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次に試したい:ホワイトノイズ除去系エフェクター
それでもまだ気になる「サー」という音はホワイトノイズ除去系のエフェクターをかけて取り除きます。
空調設備の風の音と同時にマイク類に入りやすい「サー」というノイズも消せるエフェクターです。
過度に設定をすると音声までこもって聴こえてしまうようになってしまうため、初期の数値のままでまずはノイズが軽減できているか確認しましょう。
Premiere Pro:クロマノイズ除去
DaVinci Resolve:Noise Reductionのスピーチモードにチェック
番外編:ハムノイズというノイズ
ケーブル類から乗ってしまう電気的な信号によるノイズがハムノイズ(Hum noise)です。
スピーカーなどで常にうっすら鳴っているのを聴いたことがある方もいるかもしれません。
シャッタースピードの設定でも東日本と西日本で周波数が違うことが関係しているのと同じように、電気的なノイズも周波数が関係しています。
ハムノイズは実は鳴っている周波数が決まっています。
東日本は50Hz、100Hz、150Hz・・・と、50の倍数。
西日本は60Hz、120Hz、180Hz・・・と、60の倍数。
規則的に倍数になっているこれらの音は「倍音」と呼びます。
東日本でノイズを拾ってしまった場合は50の倍数、西日本でノイズを拾ってしまった場合は60の倍数の周波数を指定して音量を下げるだけです。
もし「ブーン」という音がなり続けていたら、それはハムノイズかもしれません。
電気を使う機材が多く、ケーブル類が多い現場などではハムノイズが混入してしまうこともあります。
この記事のまとめ
まず、低い音はEQでカットしましょう。
EQでハイパスフィルターをかければ、メインの音がクリアに聴こえて一石二鳥なので、まず最初にハイパスフィルターをかけるという選択はおすすめです。
また、エアコンの風の音はマイクに乗りやすい「サー」というホワイトノイズと一緒にまとめて除去できます。
エアコンの音を消すためだけでなく、そもそもインタビューなどの音声からノイズを除去してクリアに聴こえるようにすることができるため、エアコンを切り忘れてしまったなどのトラブルだけでなく、ノイズが気になったら用途に合わせてノイズ除去系のエフェクターで取り除きましょう。
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