こんちゃ、サンゼです!
Sycomさんとコラボで【Lepton Motion Pro (レプトン モーションプロ)】という映像クリエイター向けのパソコンを作成しました。
そのプロモーション動画をBooyahさんと一緒に作成したので、制作過程を振り返っていきたいと思います。
映像制作をしている方の創作のヒントにもなるかと思いますのでぜひご一読ください。
Booyahさんと共作するきっかけ
Booyahさんはeスポーツのイベント映像や、オープニングムービーなどを中心に活躍されている方で、サンゼの運営している映像サークルECHOにも参加してくださっています。お仕事だけにとどまらず、サークル内のイベントやゲーム大会など、様々なシーンで妥協のないクリエイティブを発揮されており、そのセンスと完成度には毎度驚かされてまいりました!今回、レプトンモーションプロのお話をサイコムさんよりいただき、ビジュアルデザインをどうしようかと考えた瞬間、ぜひBooyahさんにお願いできませんかと、僕から提案してこのような形になりました。
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Vコンでまさかのゴリゴリ3D
プロモーション動画を制作するにあたり、Vコンを作る必要がありました。
まずは、サンゼがレンタルスタジオのロケハンに行って間取りや家具の位置などの資料を撮ってきました。
それを元にBooyahさんがエレメント3Dでその空間を作り、その中に筐体のモデルを置いてVコンを作成。
まさかVコンの段階でゴリゴリのCG空間を作ってくるとは思わず、
「いや、やりすぎ!やりすぎ!」って思ったんですけど、結果、完成のイメージを明確につかむことが出来たので、このやり方は大正解でした。
いざ現場で撮影してみると3D空間と現実は違っていて、どうしても現実世界では撮れない位置にカメラを置いてるみたいなこともあったりはしたのですが、
カメラマンの方と調整しながら、実際できる事とできない事をその場で早めに決め、「何を大事にしたいか」というものを担保しつつ、ゴールを見据えて撮影を進めることができました。1カットごとに荷物やテーブルを移動させていたのでもうお引越ししてるみたいでした(笑)
現場はとても楽しかったです。
カラコレについて
カラコレについても、Booyahさんと相談しつつ進めていきました。RAWからグレーディングして、色味のトーンが大きい筐体はシックに、小さい方は親近感を感じさせるところを目指していこうという話になりました。しかし実際にやってみると、意外と難しく、自分たちだけだといまいち詰めきれなくなってしまいまして…、途中からECHOのメンバーでグレーディングをされてるMikioさんにお願いすることにしました。
DaVinch Resolveでカラコレしてもらいました。
この筐体の特徴であるフロントのグリルの部分だけ綺麗に切ってもらったりとか細かいところまで調整いただいたおかげで、とても見やすい仕上がりになりました! やはり餅は餅屋ですね。
ロゴとロゴモーションについて
ロゴは、こちらもECHOメンバーでイラストレーターのsumimamiさんに作っていただきました。
フロントのグリルの部分を想起させるような感じで、スタイリッシュで、だけどあまりデジタルすぎない感じ!というオーダーへ見事にお応えいただきました!ほんと流石です!
このロゴでイメージを膨らませ、冒頭のロゴモーションで映像クリエイターの心を掴むという作戦です!
Booyah:
僕がこのロゴで一番好きなのが「O」の部分なんです。
ぱっと見、「M」とか「N」の細い線の部分に注目されがちかと思うんすけど、実はこの「O」…筐体を正面から見た時とすごいマッチしてて
シルエットを見事に表現してるんですよね。ここにめちゃくちゃいい味が出てるなと思って、非常にかっこいいと思います!
モーションを作る時も助かりました。
このロゴモーションはBooyahさんがMini B660を使ってエレメント3Dで作成してくれました。
冒頭のカシャってなってる動きがめちゃめちゃかっこいいんですよ!
ロゴのテイストと、このマシンの特徴的なフロントのグリル感を
冒頭に斜めのラインが走ることでかっこよくスタイリッシュに表現してくれてます。
さすがです。
静音性の高いファンの表現
エアフローの表現はちょっと悩んでいました。
実は、途中までTHEパーティクルという感じで作っていたんです。
しかしBooyahさん的にいまいちピンと来なかったらしく、最終的に今回のちょっとソリッドな感じというかシャープな感じの表現に行き着きました。
このマシンは、安定性と静音性の高さが大事なポイントですけど、中のファンに「noctua」という結構玄人向けのメーカーのパーツを使用してます。
Mini B660の方はファンが1つ付いていて、大きいZ690の方は2つファンが付いてるんですけど、それで静音性を担保しています。
ファンは大きいほど少ない回転数でたくさんの風を押し出せるので、
キーンみたいな高音がしづらく、集中力が途切れない。
静かっていうのも、ものすごく大事なポイントです。
Booyah:
エレメント3Dの作業をしていても、いって70度とかだったから全然大丈夫でした。
余裕があって安心できますね。
あととても静かでしたね。
ビジュアルデザインについて
今回のレプトンモーションプロは「クールでもありつつ迫力もありつつ」みたいな間をとったようなビジュアルデザインを目指していたため、いざブランディング!となると、意外と難しい位置にありました。
そこで、ゴージャスでシンプルだけど迫力も欲しいという部分に注力してキービジュアルやカット割りを考えてもらいました。
また2サイズで展開してるところも新しい試みでした。
大きいサイズのZ690モデルと、よりコンパクトなMini B660というモデルの2サイズがあり、その棲み分けをどうしようか、といった部分も悩みどころでした。
カメラマンの江口さんと話し合った結果、拡張性のあるZ690はプロっぽいシックな方向で暗めのライティング。
Mini B660の方は親近感が持てるような明るめのライティングで行こう、という話になりました
Booyah
カメラマンさんの素材がすごいかっこよくて、僕もキービジュアル作りながらテンション上がりました。
元々予定していたカットより江口さんがサービスで撮ってくれたおまけカットが良かったんですよね。。なめたり煽ったりしてる画がキマってて、サスガ!って思いました。
餅は餅屋ですね。(二回目)
大小2サイズあることを伝える表現について
今回、マシンの特徴でもある「大小2サイズ展開」というのを
初めて見る人にもわかりやすく伝える必要がありました。
そこでまず、最初の1カット目で大小2台並ばせて一つに合わせた後、ワイプが掃けて大きい方はこっち、というダイレクトに伝わる表現にしました。
その後シズルカットが続き、エアフローもいいよ、静音性も高いよ。
みたいなところを匂わせていく作りになっています。
ミニマルなモデルはロゴまわりの動きまでは共通で、ワイプが掃けた後の展開がちょっと違います。
ミニマルっぽい、明るく爽やかな世界観が展開されていきます。
mikioさんのカラコレのおかげで大分爽やかになりました。
BooyahさんにはMini B660で今回の映像を全部作っていただきました。
Booyah:
結構ノンストレスで作れました。
エレメント3Dでサンプル数とか結構上げちゃうと、今回みたいなシンプルなものでもそこそこの重さにはなるんですけど、すんなり作れて良かったです。
重さのストレスがないと、やっぱこうしようかな、いやこうしてみようかなというトライアンドエラーが沢山できるので、仕上がりやモチベーションに直結しますね。
マシンの見た目はマジ大事
実はこのマシンを使ってから自分のデスク周りを改革しているBooyahさん。
ECHOのスラックに、キークロンのキーボード買ったとか、オーディオインターフェイスを新調したっていう投稿が日に日に増えていってて(笑)
Booyah:マイクも変えましたね。
このマシンに似合うデスク環境が欲しくなっちゃった。
BooyahさんはこれまでMacbookをメインで使ってこられた、大のMac信者だったんですが、今回のためにWindowsを使ってもらいました。
Booyah:
僕の中でWindowsってもっさりするイメージがあったんですけど、予想よりも全然すんなり動いてくれるなっていう印象でしたね。
特にグラフィックボードにGeForceRTX3060積んでるから、やっぱ3DCGを積極的に行えるなっていう点はいいですね。
このマシン、カスタムはもちろん可能ですが、
デフォルトでも必要十分で、映像制作するには十分満足なスペックになっています。
実はサンゼも結構自分のデスク周りを改革しています(笑)
机を変え、マシン用のキャリーを買い、壁紙も濃いグレーにして、
目の前にめっちゃかっこいいシックな世界が広がっています。
結局、見た目がかっこいいのはマジ大事!ということです。
座りたくなる環境は「いっちょやるか!」みたいな気持ちが湧いてきますし、
モチベーションの上がり方も違います。
またMini B660の方は、
机の上に置いても邪魔にはならない大きさなので、置く場所自体を選ばないところもうれしいポイントです。
「サンゼ割」3000円offクーポンコードがあるよ!
ここまで話してきたレプトンモーションプロですが、
なんと!サイコムさんから割引コードをご提供いただきました!
購入の際に通信欄に「サンゼ割」と記載するだけで3000円割引になります!
このマシンが気になってる方はぜひ「サンゼ割」を活用してください。
Booyah:3000円あればね、ウーバーイーツ2回くらい頼めますから(笑)
映像制作用にどのPCを買えばいいのか悩んでいる方、この機会にぜひレプトンモーションプロはいかがでしょうか?
ありがとうございました!
↓対談動画の全編はこちらから↓
ここには書ききれなかったエレメント3Dの秘蔵テクニックについても話しています。
国内最大級の映像編集者のオンラインコミュニティECHOの運営もしています。
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[https://www.sanze-echo.com/community]
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