OBS StudioとPrismLiveStuio(プリズムライブスタジオ)はどちらの方が配信に与える負荷が大きいのか比較してみた

2022.11.08 (最終更新日: 2022.12.17)

「次世代OBS Studio」として海外では名高い「Prism Live Studio(プリズムライブスタジオ)」。

機能面やUIでは便利だという声が上がっているものの、肝心の「配信負荷」についてはどうなの?という意見も少なくありません。

本記事では、同一ソース下でソフトウェアの立ち上げ、また配信を行った際にかかる負荷の検証結果を紹介しています。

どちらのソフトウェアを使用すべきか、という判断指標の一つにしていただけたら幸いです。

なお本記事で紹介している内容は、以下の動画でも紹介しておりますので動画のほうが理解しやすいという方はご参照ください。

【2022年最新】OBSとPrismLiveってどっちの方が配信に与える負荷が大きいの?【PrismLive初心者向け使い方動画】

なお、検証に使用するソース構成は、OBS Studio / Prism Live Studioともに「ウインドウキャプチャ」+「映像キャプチャデバイス」に統一し検証します。

検証項目は、
・ライブ配信を開始していない時
・ライブ配信を開始している時
のそれぞれで、CPU/メモリの使用量数値を計測します。

OBS Studioの負荷検証

まずはOBS Studioの負荷検証をしていきます。

OBS Studio ソフトウェア立ち上げのみ、配信開始前

CPU使用率は5.2%、メモリの使用量は158.3MBとなっています。

OBS Studio 配信開始後

配信を開始すると、CPU使用率は4.6%、メモリの使用量は342.2MBへと変化しました。

CPU使用率に関しては、配信開始する前後でランダムに4%~6%の間を推移していたので、配信開始で与える影響はほとんどないことがわかります。

一方でメモリの使用量に関しては、おおよそ+200MBが差分となっています。

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Prism Live Studio(プリズムライブスタジオ)の負荷検証

Prism Live Studioにおいても同様の検証をしてみましょう。

Prism Live Studio ソフトウェア立ち上げのみ、配信開始前

CPU使用率は1.4%、メモリの使用量は243.1MBとなっています。

Prism Live Studio 配信開始後

CPU使用率は2.4%、メモリの使用量は310.1MBとなっています。

OBS Studio同様、CPU使用率に関しては1%~3%前後を推移していたので配信開始による影響は軽微ですが、メモリに関しては+80MBと、OBS Studioに比較して加算率は低いです。

OBS StudioとPrism Live Stuioの配信負荷に関する結論

上記の検証結果から、同一ソースの条件下において、
・ソフトウェア立ち上げに関するCPU使用率は、OBS Studioのほうが高い
・ソフトウェア立ち上げに関するメモリ使用量は、Prism Live Studioのほうが高い
・配信を開始した際にCPU使用率に与える影響は、OBS Studio/Prism Live Studioともに軽微である
・配信を開始した際にメモリ使用量に与える影響は、OBS Studioのほうが高い

という結果が導かれました。

異なるソースでの検証が異なる結果を導くことは想像されますが、ひとまず
「たくさんソースを使用するのであれば、メモリへの負荷を考えPrism Live Studioのほうが良い」
「PCスペックに自信がない場合は、そもそも立ち上げでメモリ使用量を食わないOBS Studioのほうが良い」
という結論になるでしょうか。

なお、本記事で紹介している内容は、以下の動画でも紹介しておりますので復習にお役立てください。

【2022年最新】OBSとPrismLiveってどっちの方が配信に与える負荷が大きいの?【PrismLive初心者向け使い方動画】

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

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