こんにちは。
rrrushhourrr(ララッシュアワー) です。
去る10月25日・26日に、Unity SYNCが開催されました。
このイベントは、Unityの技術的な知見や開発事例を紹介するUnityユーザーのためのカンファレンスです。
講演はすべてオンラインで配信されどこにいても視聴できるのですが、講演のほとんどはUnity JapanのYouTubeチャンネルでアーカイブされているので、後日見直すことも可能なのです!
本イベントのレポートは他の方におまかせして、今回はUnity SYNCに参加して思わぬ収穫があったことを書いていきたいと思います。
- rrrushhourrr(ララッシュアワー)
フリーランス・映像クリエイター。普段は「SAMPRAS DESIGN」で、モーショングラフィックスやVR映像を中心とした映像制作をしている。また、女性クリエイター応援プロジェクト「Story by Story SHIBUYA」の一員としても活動。好きなことに片っ端から足を突っ込んでいる”チカチカ系”クリエイター。
学会好きのララッシュアワー
カンファレンスの話をする前に、みなさんは研究の成果を公開発表する場所、いわゆる「学会」をご存知でしょうか?
私は大学生のころ、学部生でも積極的に論文発表にチャレンジできる研究室に所属していたため、「学会」に参加する機会が多々ありました。
学会のタイムテーブルを見ると、一日中さまざまな会議室でセッションが行われており、「この時間はこっち行ってこれ見て、次は移動してこれ見て…」というまるで音楽フェスのような形相なんです。
そして休憩スペースには必ず、フリードリンク&スナックが置いてあって、学会参加者は、まるでシアターでポップコーンを摘みながら映画を見るような感覚で、セッションを受講できるのです。
私はこの、カジュアルに知的な情報を得られる環境がたまらなく好きなんです!(※あくまで学会エンジョイ勢の意見です)
過去にSIGGRAPHに出向いたのも(コラム#04参照)、「海外でCGの知見を得る」という大きな目標はありつつも、やはり「同じ研究分野の人たちがワイワイしている”学会”の雰囲気をもう一度味わいたい!」という気持ちも大きくありました。
↑ちなみにこちら、Unity SYNCで特に印象に残った講演のアーカイブです。アニメーション操作をUnityで完結させるという発想がなかったので、とても参考になりました
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サテライト会場があるじゃないか!
先述の通り、すべてオンラインで完結しているUnity SYNCですが、今回「サテライト会場」が設けられて”リアルな場”にUnityユーザーが集まって、一緒にセッションが見られるようになっておりました。
「えっ、これってUnity版の学会に参加できる…ってコト!?」と思った私は、真っ先に予約を取りました。選んだ会場は、渋谷スクランブルスクエアにある、株式会社MIXIさんのオフィスです。
普段はカフェテリアとして利用されているであろう広々とした空間に、ちらほらとUnityユーザーが集まって…定刻通りセッションが開始されました。
15人程度の参加者の皆さんは静かに席に座って目の前のプロジェクターを見ています。感染症対策のため、飲食物の提供はなし。ソーシャルディスタンスを確保するため、参加者同士の席は離れています。
……
たしかに…ご時世的にそうせざるを得ない…。
けれど、こうしてせっかくリアルな場にUnityユーザーが集まったのに、まったくコミュニケーションできないのは寂しすぎる…!
そう思ったのですが、セッションの合間の休憩中に突如「ライトニングトーク」(通称 LT:カンファレンスなどで行われる、3~5分程度の短いプレゼンテーションのこと)が開催されました。
突然の出来事なのですが、あれよあれよという間に、挑戦することにっ!
初のLT挑戦、その結果…
IT系の会社にお勤めの方はおなじみかと思いますが、5分程度で簡単なプレゼンや自己紹介をするライトニングトーク。
突然の出来事なので、もちろん発表資料など何も準備がありません。その上、自主的にLTをするという経験がなかった私は、かなりテンパっていました。
とりあえず、自身のポートフォリオ的な作品、前回のコラムでも紹介したMMDの動画を流しつつ、
「仕事ではモーショングラフィックスやVR系の映像を作りつつ、趣味でMMDのデータをUnityに持っていき遊んだりしています…何か共通点あればぜひお声がけください…!(早口)」
と、すごく一方的な自己紹介を行いました(笑)
こちらは前回のコラムで紹介したMMD動画です
すると、発表後に
「実は私もMMD勢です!」
「VRoidでオリジナルキャラを作っています!」
という、お仲間が次々に声をかけてくださったのです…!
しかもその場限りのごあいさつではなく、MMD関連のDiscordやUnityの勉強会などもご紹介いただきました。これらは、オンライン環境ではアクセスできない情報です。
そう! これがリアルな場(オフライン)で集まる醍醐味なんですよ!
インターネットは広大だからこそ、ニッチかつクローズドな集まりを見つけにくいので、こういったオフラインイベントで得られる情報は希少性が高いんですよね。
ささやかながらも同じ趣味同士でワイワイできたので、サテライト会場に参加して本当によかったなぁと感じました。
休憩中にLT大会を開催し、発表の機会をくださったMIXIさん、あらためて感謝申し上げます!
アクティブなオタクであり続けたい
コロナ禍によって各種イベントの配信環境が整い、同志を見つけるSNSも活発な現在、オフラインで集まることは非効率的であるような印象を受けるかもしれません。
しかし、オフラインで得られた知見は長期的な価値になる可能性が高いように思いますし、その時の感情と共にインプットされるので、彩りがあります。
これからも、オフラインイベントがある場合は積極的に参加するアクティブなオタクであり続けたい! と思いました。
それではまた次回〜
映像クリエイター ララッシュアワーの非・効率化計画@rrrushhourrr_column
アラサーで脱サラしてフリーランスになったララッシュアワーが、何かと効率化を求める現代人に対して、あえて回り道する楽しさを伝えていく、”非効率的なコラム”を連載していきます!
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