虎徹のタキです。
Virtual Productionでのスクリーンと実写・カメラ映像のライブグレーディングについて書きます。
In-Camera VFXやCG背景のスクリーンプロセスにおいて、
○ CG空間の色
○ 実写空間のライティング
○ その両方をカメラで撮影した時の色
がバラバラになってしまうことは大きな課題です。
特に、CGの色と実写の色をマッチさせることは最重要課題です。
UE内のExposureやRGBで調整することも可能ですが、撮影現場でリアルタイムに調整するにはあまり直感的ではありません。
本記事では、Pomfort Livegrade Studioを使用してUnreal Engine内に配置されたVirtual LUT Boxをコントロールし、LEDウォールに送出されたCGをライブグレーディングする方法をご紹介します。
○ VP案件でどのようなアプローチができるかを模索中のDIT
○ VP案件のカラーマネージメントをより掘り下げたいUEチーム
が主なターゲットになる記事です。
※Beta版の為、自己責任で運用してください
必要なもの
【DIT側】
○ Livegrade Studio
→Studioバージョンのみ, Ver.6.0以上
【UE側】
○ PomfortVL Plugin
接続
① UEに下記からDLしたPOMFORT VIRTUAL LUT BOX Plug-inをインストール
https://pomfort.com/workflow/virtualproduction/
② Livegrade Studioでデバイスを追加
→ "Add PomfortVL for Unreal Engine"を選択
→ UEが動いているマシンのIPアドレスを入力
→ UEで設定したChannel Nameを設定, Default値はglobal-cdl
これだけです。超簡単です。
接続が確認できればPlay Mode時にLivegradeが有効になります
③必ず、人物ライティングに必要な光量に対してLEDのバックライトを先に調整し、実写空間のカラーチャートとアセット内のカラーチャートを見比べながらグレーディングを開始する
このように、CG空間を色調整できます。
動画には映っていませんが、Tangent等のコントロールパネルでころころとカラコレできます。
詳しくはこちらに完璧な説明があります。
https://kb.pomfort.com/livegrade/built-in-integrations/setting-up-pomfort-virtual-lut-box-for-unreal-engine/
課題
すでに相当な有効性があると思いますが、強いていえば
・調整項目がCDL / SATのみ
→ Hue-to-Hueあたりが使えるともっと良い
・RRT/ODTがちゃんと機能していない?
→ 自信なし
まとめ
簡単なのに格段にクオリティアップできるTipsです。TipsってかPlug-inです。
みんないれましょう。
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