フォトグラファーがクライアントから 「動画も撮れる?」 と聞かれて動画撮影に挑戦することや、反対に映像クリエイターが写真撮影に挑戦することも一般的になってきた昨今。
写真と映像には共通点もあれば本質のところで相違があり、挑戦することにハードルを感じる方も多いのではないだろうか。
フォトグラファーにとって動画は「編集」が壁になることが多く、ビデオグラファーにとって写真はワンカットの画づくりに悩むことも。
その悩みを解決すべく、フォトグラファーで映像制作も手がけるクリエイター視点で、これから映像・写真を始める方への画づくり・編集のエッセンスをレクチャーするウェビナー『ワンカットの絵力を映像に。 写真家が教える編集のテクニック』が、11月24日(木)にVookで開催された。
ゲストは、フォトグラファーとして活躍する傍ら、映像制作も手がけるDopeZine CEOの万城目 瞬氏。MCはフリーランスとして映像制作を手がけるJEMMA氏が務めた。
映像制作を始めたい・編集に少し壁を感じているフォトグラファーや、写真から学びを得たい映像クリエイターは、ぜひ参考にしてみてほしい。
今回のウェビナーで紹介する編集ソフトはこちら
【Wondershare Filmora 11】
- 株式会社DopeZine CEO / フォトグラファー 万城目 瞬 / Shun Manjome
東京都在住のフォトグラファー 兼 株式会社DopeZine CEO。2015年から趣味で写真を始め、ポートレートおよびスナップを中心に撮影を行う。2019年にWebメディア「DopeZine」を立ち上げ、2021年にWebサービスや写真コミュニティを運営する株式会社DopeZineを設立する。フィルムやデジタルを問わす写真を制作しており、自分の興味を具現化する手段の一つとして写真を扱い、写真・ビジネス・エンジニアリング・映像を組み合わせた制作を行う。
- ビデオグラファー JEMMA
1994年生まれ。大阪府出身。海外でのワーキングホリデー中にVlogを発信したことをきっかけに動画制作に没頭。現在はフリーランスで企業とのタイアップやプロモーション映像の制作、専門学校や自治体等で動画制作のセミナー講師として活動中。株式会社Vookではコンテンツディレクターを務める。 自身のYouTubeチャンネル『じぇますた。』にて、スマホだけでできる動画制作のTipsをはじめ、映像作品や機材レビュー等の発信をしている。 著書「スマホ1台で動画制作はじめます!」
フォトグラファーが映像制作を始めるメリット
万城目氏は、2019年に写真系Webメディア「DopeZine」を起ち上げ、その後Webサービスや写真コミュ二ティを運営する株式会社DopeZineを設立。写真や映像制作のほか、マーケターやエンジニアなど多方面で才能を発揮している。
万城目氏は、元々フォトグラファーとして活動していたが、映画やアニメなどの映像作品が好きで、個人的な興味から映像制作にも関心を持つようになったという。
フォトグラファーが映像制作を始めるメリットとしては、予算規模が大きいことや、作品が人目につきやすいこと、写真集や展示会場が必要なく単体で表現しきれることなどが挙げられた。
しかし、映像制作を始めるにあたって、動画のクオリティを高めようとすると外付けのモニターや高価なレンズを購入する必要があり、資金が必要になることには気をつけるべきとも解説。
写真は技術やコンテキストが作品のクオリティに重要な影響を及ぼすが、動画は機材による品質向上が顕著なため、ある程度まとまった出費は必要不可欠だ。
映像制作は、ソフトの良し悪しもクオリティに大きな影響を与える。そこで次からは、多数のエフェクトが揃えられている動画編集ソフト「Filmora」を使った映像制作のワークフローについて解説していく。
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止めても絵になるような印象的なシーンだけを繋ぎ合わせる
今回、実際に映像制作を行うソフトは【Wondershare Filmora 11】で、初心者から中級者までを対象にしている。
編集ソフトの基本であるカット編集やBGM、テロップの挿入はもちろん、豊富なテンプレートやエフェクトが用意されているため、クリエイティブな映像が簡単に制作できることが大きな特徴だ。
まずは、万城目氏が制作した作品のリール動画が紹介された。リール動画では、Filmoraのエフェクトが多数使用されており、エフェクティブなシーンが豊富に盛り込まれている。
続いて、先に紹介されたリール動画について、Filmoraでどのように編集したのか詳しい解説が行われた。
万城目 瞬氏(以下、万城目):実際の映像制作では、特別高度なテクニックを使用しているわけではなくて、今まで撮った作品をブツ切りにして繋ぎ合わせているイメージです。これまで他のソフトで編集してきた作業は、Filmoraでも苦労せず実行できますね。
印象的な動画をつくるコツは、アニメのオープニングや映画の予告映像を意識することです。そういった映像には、良いシーンしか映されていませんよね。僕は止めても絵になるような印象的なシーンだけを繋ぎ合わせることを意識しています。
また、シーンや人物の切り替えにはインサートをいくつか入れておくことで、スムーズな切り替えが可能だ。
万城目氏は、あまり映像にストーリー性を持たせようとはしておらず、印象的な映像を繋ぎ合わせることに重点を置いている。この点は、フォトグラファー出身ならではの感性なのかもしれない。
Filmoraなら、ワンクリックでエフェクト処理が完了できる
Filmoraの強みの1つであるエフェクトは、一つひとつの映像に合うものをそれぞれ手動で当てはめて適用している。
万城目:Filmoraは、無料でも十分な素材が用意されていますが、僕は毎月5000円追加することでさらに豊富でリッチなエフェクト素材を利用しています。
素材屋さんから素材を購入しても、いざとなったら使わないことも多く、買い切り型であれば損をしてしまうこともしばしばありました。
Filmoraなら、映像ごとにエフェクトを当てはめていくだけなので、時短にも繋がります。よく使うのは、ネガティブフリッカー、グリッチなどのエフェクトです。これらはトランジションに重宝していますね。
特にグリッチは、手作業で設定すると作業が煩雑になることも多いが、Filmoraならエフェクトを選択するだけで人や物に効果的なグリッチがかけられるという。
ライブムービーやミュージックビデオなどの映像に最適なエフェクトだ。
ウェビナーの後半では、Filmoraが適している映像ジャンルについて次のように語った。
万城目:ミュージックビデオなど、エフェクトを多めに入れてほしいと要望があった場合は、Filmoraが活躍すると思います。
例えば、DaVinci Resolveでカラーグレーディングして、Premiere Proで映像を組んで、最後にFilmoraでエフェクトをかけるというワークフローも良いでしょう。それぞれのソフトで得意なこと、できることを行えば思い通りの作品を制作できます。
また、TikTokやInstagramなどの短くて簡単な映像をつくりたいのであれば、それこそもうFilmoraだけで完結できると思いますよ。
Filmoraは、エフェクトだけでなく、トランジションやサウンドエフェクトなども豊富に備えられているため、ショート動画ならこれらを組み合わせるだけで思い通りの映像ができそうだ。
最後に、視聴者から寄せられたいくつかのコメントに答え、本ウェビナーは終了した。
ウェビナーを終えて
<登壇者コメント>
万城目:Filmoraは多数のエフェクトが搭載されており、誰にでも使いやすいソフトであるのはもちろんですが、それ以上に、エフェクトがこちらの期待通りに反映されていることに魅力を感じます。
海外の映像制作ソフトなどを使っていると、編集画面でかけたエフェクトと実際の出来上がりのイメージが異なることがよくあり、それがストレスになっていました。しかし、Filmoraのエフェクトは制作時のエフェクトと実際の映像に齟齬がなく、誰にでも使いやすい性能になっていると感じています。
また、SNS動画やWeb広告などの制作も簡単に行えることも魅力の1つですね。例えば、TikTokなどの短い動画をたくさんつくりたい場合、Filmoraのテンプレートを使えばすぐに動画を量産できます。
カスタマイズ性にも優れているため、初心者のほか中級者の方にもオススメの動画編集ソフトです。無料で使用できるので、ぜひ1度試しに触れてみてください!
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Vook編集部@Vook_editor
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