ライブ配信をしていると、視聴者からのコメントを確認するために別の端末を使用したりするケースがよくあります。
「配信画面上にコメントが自動的に表示されるようになれば、もう少しにぎやかで見やすい配信になるのに・・・」
そのような悩みを抱えている配信者も少なくないでしょう。
本記事では、OBS Studioの配信画面に視聴者からのコメントを表示させる方法について紹介していきたいと思います。
例として登場する画像は「YouTube配信」を想定しておりますが、他のプラットフォームでの配信も原理原則は全く一緒なので参考にしてみてください。
ウインドウキャプチャを使用してコメントを表示させる
もっとも簡単かつ直感的に思いつくのが、「コメントが写っている別の画面を、直接OBS内部にウインドウキャプチャで持ってくる」方法でしょう。
YouTube Studioのライブ配信画面右側に表示されている「トップチャット」を、OBSの【ウインドウキャプチャ】にて画面内へ取得します。
取得したウインドウキャプチャは上下左右に余分な表示がありますので、映したい部分だけをトリミングしていきます。
WindowsであればAltキーを、MacOSであればCommand+Optionキーを押しながら端っこの赤い点をつまんで内側にドラッグするとトリミングすることが可能です。
しかし、この直感的に思いつく方法では、コメントはかなり「見にくい」状態になっています。
なぜなら、文字の大きさや背景色、チャンネル名の表示の大きさなどの「調整」ができないからです。
そこで一般的に「コメントを配信に表示する」場合には、外部ツールを連携してコメントを表示する方法が取られています。
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Chat Style Generatorを使用してコメントを表示させる
最もメジャーな「コメント表示ツール」がこちらの「Chat Style Generator」です。
Chat Style Generator Ver 2.0
http://css4obs.starfree.jp/
URLにアクセスすると、左右に分かれた画面構成になっています。右側に「プレビュー」として、左側で設定した項目を反映した表示がされていますので、こちらが自分の好みになるように調節していきます。
まずは、「フォントの設定」や「色の設定」を行いましょう。特に「色の設定」は最も見やすさに影響する部分ですので、自分の配信画面の背景にマッチするような色を選択するようにしましょう。
また、「通常の視聴者」「メンバーシップに入ってくれている視聴者」「モデレータ(配信者がコメント削除などの権限機能を許可した視聴者)」ごとに色を分けて設定することも可能です。
ぜひ、自分の配信枠の役割に応じて「特別感のある設定」を行ってみましょう。
続いて重要なのが「チャンネル名の設定」です。
チャンネル名が短い視聴者と長い視聴者が混在しているため、長い視聴者が連続で個円とを打つと全体の文字数が増加して見にくくなる、などのバランス調整が必要です。
そのため、オススメは「名前を非表示」という上部の部分にチェックボックスを入れ、アイコンの画像だけがチャットに表示されるような設定にすると見やすくなるでしょう。
一通り設定が完了したら、ページ下部の「CSS」から「@import」以下の部分を丸ごとコピーしましょう。
コピーしたCSSはOBSの【ブラウザ】ソースへと貼り付けます。
ブラウザソースを追加し、下部にある「CSS」部分へとコピーしたものを貼り付けます。
ブラウザソースの「URL」については、YouTubeLiveのチャット欄のURLを埋め込むようにしましょう。
これで、OBSに自動的にコメントを連携することが可能になりました。
ブラウザソースの大きさ自体を変更することで、見やすさの調整を行ってください。
CastCraftを使用してコメントを表示させる
他にも、「CastCraft」という便利ツールを使用すると、配信にコメントを表示することができます。
CadtCraft
https://castcraft.app/
ダウンロードしたソフトを立ち上げ、YouTubeLiveのURLを入力。その後、右上の【配信に接続】ボタンをクリックすると、配信に接続することが可能です。
配信に接続後、左下の【オーバーレイ】を選択し、チャットボックスのURLをOBSのブラウザソースにコピーすればコメントを表示することができます。
またCastCraftではコメントの表示だけではなく、配信を閲覧している視聴者が初めて配信を閲覧したのか、初めてでなければ何回自分のチャンネルを閲覧したことがあるのかなどの情報も負荷情報として表示されるため、配信管理で便利なツールです。
まとめ
以上、OBSでコメントを表示させる方法について紹介させていただきました。
配信画面にコメントが映ると、視聴者も「自分のコメントが配信者の画面に乗っている」と嬉しくなってコメントが活発になるケースもあります。
ぜひ、自分に合った「コメント表示」を模索してみてください。
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今回のwriter
- ひとみマン
無料の配信デザインソフト「OBS(Open Broadcaster Software)」の解説を行うYouTubeチャンネルを運営。さらに、OBS専門スクール「On Air」を運営している。OBSの使い方がわからない、質の高いライブ配信を行いたい方向けに日々情報発信を行なっている。
- YouTubeチャンネルhttps://www.youtube.com/@Hitomiman/featured
Vook編集部@Vook_editor
「映像クリエイターを無敵にする。」をビジョンとするVookの公式アカウント。映像制作のナレッジやTips、さまざまなクリエイターへのインタビューなどを発信しています。
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