VTuberやゲーマーの間ではかなりの頻度で使用されることが多いSNS「Discord」。
配信者とはなじみの深いSNSですが、配信を始めて間もない方はOBSとの連携方法も戸惑うことが多いはず。
当記事では、OBSとDiscordの音声や映像連携方法、また喋っている人がぴょこぴょこと動くような見せ方の方法について説明しています。
Discordの音声をOBSに取り込む
DiscordとOBSを連携する場合、状況としてまず考えられるのが「Discordで通話をしながらその音声をOBSに取り込んで配信したい」というものでしょう。
この音声連携をベースに、映像や立ち絵などを取得していく追加作業を行っていくのが基本です。
実はこの「音声を取り込む」という作業、何もしなくても自動的に連携されているケースがほとんどです。Discord通話を立ち上げた状態でOBSの音声ミキサー「デスクトップ音声」に注目してみましょう。
デスクトップ音声が通話音声に反応して動いていれば問題なく音声を取得できています。
ただし、デスクトップ音声が反応していない場合は、Discordの設定確認が必要です。
Discordを起動し画像左下の【ユーザー設定】をクリックします。
設定の【音声・ビデオ】部分をクリックし、「出力デバイス」をOBSの「デスクトップ音声」の入力先と同一のデバイスに設定しましょう。
これで、DiscordからOBSへの音声連携は完了です。
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Discordの画面共有をOBSに取り込む
音声が取り込めたら、続いては映像の取り込みです。
こちらもやり方は簡単で、Discordで表示されている「画面共有」を、OBSの【ウインドウキャプチャ】で取り込みましょう。
OBSのソースから【+】を押して、【ウインドウキャプチャ】を選択します。
選択したウインドウキャプチャのプロパティ内で「Discord.exe」を選択すれば完了です。
※注意:共有されている画面と配信で「タイムラグ」が生じている場合は、配信に送り出す映像の生成(エンコード)が追いついていないため、OBS設定からビットレートや解像度などの値を落とす必要があります。
Discordで通話中のアイコンをOBSで表示させる
音声や映像が取得できたら、「会話している人のアイコンをOBSに表示する」ということにチャレンジしてみましょう。
このような感じで、Discordで発言している人のアイコンがOBSの画面上に表示されることを目指します。
使用するのは「Discord Streamkit Overray」という無料ツールです。
Discord Streamkit Overray
https://streamkit.discord.com/overlay
Discordにログインした後に、左下の【Install For OBS】をクリックしましょう。
Discordが起動している状態で【Install For OBS】をクリックすると、Discordでログインされているサーバーを選択することが可能になります。
画像上部の「Server」「Voice Channel」から「通話している人のアイコンを表示させたいサーバーとボイスチャンネル」を選択しましょう。
例えば「テスト」という名前のサーバーの中にある「会話」というボイスチャンネル内で行われている通話アイコンを取り込みたい場合は、Server「テスト」、Voice Channel「会話」を選択します。
サーバーとボイスチャンネルを選択できたら、表示するテキストや文字背景などのセッティングを行っていきます。ここは初期表示でも見やすくなっているので、特にいじる必要はそこまでありません。
設定が完了したら右下にあるURLをコピーしましょう。このURLをOBSの【ブラウザソース】に張り付けると反映が適用されます。
OBSで【ブラウザソース】を選択し、コピーしたURLを貼り付けます。
ブラウザソースへURLを入力すると、OBSの画面上に「通話参加者」が表示され、かつ通話参加者の通話時にアイコンが点滅する設定を組むことができます。
また、もう少し高度な技として「通話している人のDiscordのアイコンではなく、立ち絵などの画像をOBSに表示したい」という場合は、下記の「OBSの通話相手立ち絵表示ジェネレーター」から表示画像を変更することができます。
OBSのDiscord通話相手立ち絵表示ジェネレーター
https://obs-discord-picture.alfebelow.com/
ジェネレータの使用方法などは上記URLの真ん中青ボタン「使い方」に綺麗にまとまっています。
まとめ
以上、OBSとDiscordの連携について紹介させていただきました。
Discordのユーザー数は年々増加しており、OBS以外にも様々な配信ソフトとの連携も開発されています。
様々なアバター制作ソフトの発展により、VTuberとして配信をするハードルも少しずつ下がってきています。
是非、Discordの使い方をマスターしてみましょう!
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今回のwriter
- ひとみマン
無料の配信デザインソフト「OBS(Open Broadcaster Software)」の解説を行うYouTubeチャンネルを運営。さらに、OBS専門スクール「On Air」を運営している。OBSの使い方がわからない、質の高いライブ配信を行いたい方向けに日々情報発信を行なっている。
- YouTubeチャンネルhttps://www.youtube.com/@Hitomiman/featured
Vook編集部@Vook_editor
「映像クリエイターを無敵にする。」をビジョンとするVookの公式アカウント。映像制作のナレッジやTips、さまざまなクリエイターへのインタビューなどを発信しています。
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