開催される度に大注目されるワールドカップは企業にとっても重要な宣伝機会です!今回も数多くの考え抜かれた動画広告が発表されてきました。自身の動画制作で参考にできる海外コマーシャルを紹介します♪
地域別の呼び名がテーマ!思わず自分も参加したくなっちゃう口論
これはアメリカのフリトレー社による、菓子製品のW杯バージョンの宣伝動画です。残念ながらこのコマーシャルは日本語字幕がないのですが、ワールドカップCMの中でも一際面白さが際立っていたためご紹介します。
映像をみていただくとわかる通り、「Football(フットボール)」と「Soccer(サッカー)」が繰り返し連呼されています。このコマーシャルの大部分では、動画内の人物たちが正式な名称を「Football(フットボール)」と「Soccer(サッカー)」で争っているのです。日本やアメリカではサッカーですが、イギリスなどではフットボールであり、どちらが正式名称かは長く争われてきた歴史があります。
ところどころでフリトレー社の有名商品のレイズやチートスなども映し出され、それらの名称についても口論が行われています。例えば、レイズはポテトチップスですが「Chips(チップス)」(アメリカ)か「Crisps(クリスプズ)」(イギリス)かで言い争っています。
しかし、それも動画後半では地域ごとに名称は違っていても、W杯を楽しむ精神は皆同じであることを強調し、「チップスをなんと呼ぼうが、W杯観戦のために買うのを忘れないでくださいね」という宣伝文句で動画を締めています。
「フットボールかサッカーか」という議論の余地があるテーマは、視聴者自身もいずれかの立場にいる可能性が高く、掴みがいいですね。日本にも方言によって違う名称のものもあるため、このような名称論争形型の動画を制作するのも面白いかもしれません。
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人物の人気と好感度から生まれた動画アイデア?
アディダス社によるこちらの広告動画は、単純な動画広告でありながらも大きなメッセージ性を抱えています。メッシ選手が一人ではなく複数人、しかも同時に出演しサッカーのミニゲームを行っています。これは映像後半に映し出されるアディダス社のブランドメッセージ「Impossible is nothing(「不可能」なんて、ありえない。)」を表現しているのです。
W杯関連の広告動画で有名サッカー選手を起用する企業は多いですが、特にメッシ選手は多くのコマーシャルに出演をしています。特に、こちらの動画では彼のみの出演です。なぜメッシ選手はこんなにも企業から推されているのでしょうか?これには、彼の人気と好感度の高さが理由だと推測できます。正式に計算されたサッカー選手人気ランキングはありませんが、世界が認めるサッカー選手としてメッシ選手の名が上がらないことはありません。また、彼は特にスキャンダルもなく謙虚で優しいイメージを持つ人物でもあります。
このように、動画に人物を起用する場合、好感度の比較的高い人物を登場させることが重要です。その人物の人気具合は動画人気に比例する可能性が高いだけでなく、リスク管理にもなるのです。今まで好感度が高いということは、道徳的・一般常識的に間違った行為を行った過去がなく、今後も行う可能性が低いことを示しています。人物に悪い印象がついてしまいますと、その方が関わった動画作品にも悪いイメージがついてしまう可能性があります。動画削除や予期せぬ被害に合わないよう、イメージの良い人物を選びましょう。
現代で重要なのは多様性!主流思想で好感度アップ
ビザ社によるこちらの広告では、W杯に出場している様々なチームのファンが描写されています。それぞれ特徴のある応援の仕方を次から次へと映し出すことによって、W杯のファン層の多様性を表しています。例えば日本の場合、天に向かって祈ってしまう仕草が描写されていますが、よくW杯試合を見ながら祈ったりこのような仕草をしている人を見かけますよね。
ここで伝えられているメッセージは「For Fans Everywhere(全てのファンの方へ)」です。つまり、ワールドカップの世界的人気と、ビザ社の決済ブランドが世界的に流通していることを掛けた内容となっています。現在、多様性を受け入れるという考えが徐々に主流思想としての影響力を強めてきています。企業広告に人気思想を取り入れることによって、企業に対する好感度が上昇し、利用者の増加に繋がるのです。
多様性、平等性、インクルージョンなどの思想が近年多くの支持を得てきています。これらの要素を動画に取り入れることによってより多くの人の関心を得られるかもしれません。また、制作動画がこのような人気思想に反した内容でないよう注意することで、動画に対し不快感を抱く視聴者が出てくることを抑えることができます。
社会問題への取り組みを強調!問題意識で視聴者と繋がる
ビザ社の広告に次いで、ヒュンダイ社によるW杯バージョンの広告も人気思想を取り入れるという点で共通しています。(こちらの広告は日本語字幕をご利用ください。)この広告で使用されているのは、ある事柄に対する世界的な問題意識です。どのような自社宣伝を行っているか、一緒に見ていきましょう。
まず、動画が始まると「What makes a great goal?(素晴らしいゴールとは?)」という声と共にサッカーでゴールするシーンが映されます。続くのは、「世界を揺るがすもの?歴史を変えるもの?」というセリフと共にそれぞれの定義に合うサッカーの名場面です。すると、BGMが急に消え、荒地にプラスチックが舞っている映像と「Or is it a goal that is far greater than that?(それとも、それより遥かに大きい目標ですか)」という台詞が発せられます。ここで、動画内での「ゴール」の意味が、サッカーのゴールではなく、目標という意味のゴールに切り替わるのです。
サッカーを切り口に、ヒュンダイ社が環境汚染に対して問題意識を持っており、持続可能な世界を目標としていることをアピールしているのです。最近は安さなどだけでなく、企業理念に賛同できるか・倫理的かなどの面で企業を評価し、商品を購入するかどうか決める方々が増えてきています。ご自身の動画でも、ある社会問題をテーマとしたり、要素を取り入れたりしてみてはどうでしょうか?新しい視聴者層の開拓や、イメージ向上に繋がるかもしれません。
動画制作に重要なBGMも忘れないで!どこから取得する?
BGMは、視聴者に与える動画全体の印象に大きな影響力を持ちます。ヒュンダイ社の広告では、賑やかなBGMが急に消えることでサッカーの楽しい雰囲気から真剣な雰囲気に素早く切り替わることができていますよね。
BGMや効果音は何をお使いですか?例えば商用利用となると、途端に著作権関係のルールが厳しくなりますよね。多くの場合、コストの関係などから著作権フリー楽曲を使用することになるかと思います。しかし、有名な著作権フリーサイトであっても著作権侵害の可能性は0%ではないことをご存知ですか?その理由は下記記事で詳しく説明していますので、ぜひご覧ください。
▶︎ 著作権フリー楽曲について本当に理解していますか? -危険性と回避術-はこちら
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