こんにちは!コラージュモーションラボのパパです。
今回はPhotoshopにおける変形についてご紹介していきます。
画像素材ありきのコラージュにとって変形は欠かせない工程です。
今回はそんな変形の中から、よく使われる変形の機能を解説していきます。
自由変形
自由変形はPhotoshopの変形の中でも最もベーシックな機能です。
主に画像の拡大や縮小に用います。
自由変形は[メニュー]>[編集]>[自由変形]を選択すことで使用できます。
または変形をしたいレイヤーを選択後、Ctrl+T(mac:command+T)を押します。
すると上下左右に小さな四角が表示されるので、そこをひとつ掴んでドラッグすると比率を保ったまま拡大、縮小をしてくれます。
この時にShiftを押しながらドラッグすることで横や縦に押しつぶしたりと比率を変えて変形することができます。
また、Ctrl(mac:command)を押しながらひとつの四角をドラッグすると、選択している四角の部分だけを移動して変形することができます。
そして、自由変形で是非、覚えておきたい使い方がAlt(mac:option)を押しながらドラッグすることで中心から(アンカーポイントから)拡大縮小することができます。
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ワープ
ワープは自由変形よりも柔軟な変形が出来る機能です。
歪みのないテクスチャなどを球体のものに張り付けるときなどに活躍する機能です。
変形したいレイヤーを選択した状態で[メニュー]>[編集]>[変形]>[ワープ]を選択することで使うことができます。
その状態で画像の任意の場所をドラッグするとグニャっと曲がります。
ワープを実行しているとき、オプションバーの[グリッド]を変更するとグリッドを更に割ることができ、Ctrl(mac:option)を押しながら画像内をクリックすることで好きな場所にグリッドを足すことも出来ます。
また、オプションバーの[ワープ]の項目から任意の形を選択することでアーチ形などをある程度動きが決まったワープを使うことができます。
パペットワープ
パペットワープは先ほどのワープと近い機能ですが、ワープよりも詳細な変形ができます。
人物のポーズを調整する場合などに活躍する変形の機能です。
変形したいレイヤーを選択した状態で[メニュー]>[編集]>[パペットワープ]を選択することで使えます。
パペットワープを使うと画像内が小さな三角形で埋め尽くされます。この三角形をメッシュと呼びます。
もし、メッシュが表示されていない場合はオプションバーの[メッシュを表示]にチェックを入れることでメッシュが表示されます。
メッシュがかかった部分をクリックすると丸いピンが打たれます。いくつかピンを打ち、動かしたい部分をドラッグするとピンで固定された部分は固定されたまま一部分だけを変形することができます。
試しに、人物のポーズを変えてみます。
今回はこの人物の腕を変形してみましょう。
固定しておきたい部分に先にいくつかピンを打ちます。関節などにピンを打つのがコツです。
そのまま手をドラッグすると、その部分だけが変形されポーズを変更することができます。
遠近法ワープ
遠近法ワープはパースを合わせるときに活躍する変形の機能です。
ついつい自由変形でパースを合わせようとしてしまいがちですが遠近法ワープを使うとより自然に変形することができます。
遠近法ワープは[メニュー]>[編集]>[遠近法ワープ]と選ぶことで使用できます。
オプションバーの[レイアウト]が選択されていることを確認し画像をドラッグします。
すると四角で囲まれるので、各ポイントをドラッグして画像の面に合わせます。
次に別のところでドラッグをしてもうひとつ四角を作ります。
下の丸いポイントを先ほど作った別の四角のポイントにドラッグするとポイントがくっつきます。
残りのポイントもドラッグして面に合わせます。
この要領でもうひとつ四角を作り他2つの四角のポイントと結合させ、残りのポイントも面に合わせます。
次にオプションバーの[ワープ]を選択すると各ポイントで画像を変形することができます。
この各ポイントを移動させパースを整えることができます。
ゆがみ
ゆがみは画像を指でこすったように引き延ばしたり押し込んだりと歪ませることができます。
また、人物では顔の目、口、鼻などのパーツを認識し簡単に一部分だけを変形することができます。
ゆがみは[メニュー]>[フィルター]>[ゆがみ]と選択することで使うことができます。
※選択するとゆがみ専用の画面が開きます。
左のツールパネル一番上の[前方ワープツール]を選択した状態でブラシの大きさを調節します。
そして画像をドラッグするとその部分を広げたり押し込んだりすることができます。
これを利用して人物のスタイルを調整することができます。
ツールパネルには[前方ワープツール]以外にも様々な歪ませ方ができるツールがあります。
また、ゆがみには表情に特化した機能があります。
属性パネルの中にある[顔だちを調整]は画像内の人物の顔を自動で認識し目の大きさや角度、あごの高さや鼻の高さ幅などをスライダーで簡単に調整することができます。また数値の間のリンクアイコンをクリックして外せば、パーツの片方だけを調整することも可能です。
スマートポートレート
変形とは少しずれますがPhotoshopには表情を変更する機能が他にもあります。
ここではニューラルフィルターのスマートポートレートを使って表情を変えてみます。
スマートポートレートは[メニュー]>[フィルター]>[ニューラルフィルター]から使うことができます。
ニューラルフィルターにはAIを使った様々なフィルターがありますが、今回はその中の[スマートポートレート]をアクティブにします。
スマートポートレートには表情のスライダーの他にも年齢、顔や照明の向きなどもあり簡単に人物を編集することができます。
画像によっては違和感が残るものもあります。そこは今後のアップデートに期待ですね。
まとめ
さまざまな変形の機能を紹介しましたが、Photoshopでは原則として非破壊編集をしましょう。
変形をする場合は対象のレイヤーを右クリックして[スマートオブジェクトに変換]をクリックしてスマートオブジェクトに変換して変形をしましょう。
※中にはスマートオブジェクトでは使えない機能もあるので、その場合はラスタライズしましょう。
変形はコラージュの最終的な自然さにも大きく関わる部分なので覚えておきましょう!
コラージュモーションラボ@cmlab
映像講師ヤマダイとダンボールパパさんの研究用アカウントです。After EffectsやPhotoshopの研究結果を記事で投稿していきます。
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