[DaVinci] ティールオレンジが簡単に作れるようになる考え方とツール紹介

ティールオレンジ

ティールオレンジは最近のハリウッド映画のグレーディングでとても使われます。肌の色(スキントーン)とそれ以外の色のコントラストを大きくすることで人物を引き立たせる手法で、色のコントラストをもっとも強くするために肌色の補色であるティール色(緑がかった青色)を使います。それさえ分かっていれば自分の作風にあったティールオレンジを作ることが可能です。

肌の色

ティールオレンジのルックを作る上でまず考える必要があるのは、スキントーンの色味を決めることです。肌色の色(輝度、再度、色相)をによってスキントーンインジケーターを見ながら決めていきます。

注意: この際、LOG素材のグレーディングをLUTを使わずに作業していると、ハイライトの彩度がすごく上がっていることがあるので、スコープを見ながら調整します。

補色はスキントーンとの兼ね合いを見て調整

基本的に肌色はミッドトーンよりも明るい部分なので、リフト(プライマリー)やシャドウ(LOG)を使って特定の部分の色味を歪ませ、肌色以外をティール方向(補色)へとシフトします。

ホワイトバランスのとれた素材の色味をティールへシフトするということは、色を歪ませるということです。ルックを作る上で重要ですが、歪ませすぎると明らかに不自然に感じるようになるのでやりすぎ注意です。歪みが強くなればなるほど、スタイルが強くでます。色味を出来るだけ自然にしたい場合などはティールオレンジはそもそも向いていません。

またティールを強くしていくと青いティントがかかったようになります。屋内の場合は部屋の照明という設定にすることも可能ですが、屋外の場合は完全にあからさまな青のティントになります。これもクリエイティブなチョイスだと思いますが、青を強調する程度で映像の冷たさが必然的に決まると思います。そのためティール具合は十分に検討する必要があります。

ティールオレンジの方法

具体的に映像を使おうかと思ったんですが、イメージの方が伝わりやすいかと思ったので簡単なイメージを作りました。男性がカメラ前方にいるもう一人と会話をしている様なショットです。

このイメージのコントラストを調整してから、リフトをティール方向へシフトすると以下のようになります。肌の影を含むシャドウ部分をティールに歪ませることによって青みを強調します。

Logモードのシャドウや輝度vs彩度などを使って黒に近い部分だけ黒に修正し直すと、以下のイメージのようになります。

かすかに顔の影の部分や背景にうっすらティールが入りました。

アウトサイドノードを使って補色と肌色を分離する

コントラスト/ホワイトバランスを調節した後、クオリファイアーの輝度を使って肌色の明るい部分だけが選択されるように抽出します。alt+Oでアウトサイドノードを作ると、肌の影の部分を含むシャドウが全て抽出されます。

アウトサイドノードの良さはこういう風に映像を二つのグループに分離したい時に非常に便利なことです。このようにしてアウトサイドノードでシャドウを分離してからティールを入れたい部分だけを編集することも可能です。

スプリッター/コンバイナーノードを使ってもティールオレンジが作れる

スプリッターコンバイナーノードは普段あまり使いませんが、かなり強力なスタイルを作ることが出来るツールです。ティールオレンジにも使用することが出来ます。例えば色補正したノードの後にスプリッター/コンバイナーノードを作成します(alt + Y)。

ディフォルトでは上から順番にR, G, Bの順番で色情報が分けられます。スプリッターで分けられたノード3つを駆使して色を歪ませていくことが出来ます。スプリッター/コンバイナーノードはスキントーンを分離してグレーディングするわけでは無いので、肌の色にもティントをかけたりして大胆なルックを作るのには非常に向いていると思います。

こういう風にかなりティールを強く出すルックもあるし、以下のように肌をピンクにシフトしつつ中間シャドウを紫に近い青にすることで全体的なピンクのトーンをキープしたままのルックに、少量のティールオレンジを加えたりすることもスプリッター/コンバイナーを使って作ることが出来ます。

オススメのチュートリアル動画

Juan Melaraさん(オーストラリア在住)の「The Summer Blockbuster Colour Grading Tutorial」が個人的にはYou-Tubeの中でもベストなチュートリアルだと思います。説明が英語なので難しいですが、上記で説明した方法よりもさらに細かい方法でティール・オレンジのルックを作る方法を説明しています。

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