[DaVinci] レイヤーノードのコンポジットモードを使ったルック作成(1)- ブリーチバイパス

コンポジットモード

レイヤーノードはDaVinci上でPhotoshopの様なことが出来るツールです。この中でもPhotoshopユーザーなら誰でも知っているツールでコンポジットモードというものがあります。これはプリメイドな演算方式で上下のレイヤーをブレンドするためのものですが、グレーディングソフトのDaVinci Resolveでも使うことが出来ます。もちろん使わなくても同じルックは作ることは出来ますが、コンポジットモードを使ってうまくいく時もあります。

コンポジットモードの設定方法

レイヤーミキサーを右クリックして設定

コンポジットモードは入力を追加するのと同じように、ノードグラフのレイヤーミキサーを右クリックすると設定することが出来ます。

補足:レイヤーミキサーの下部の緑の点に接続されているノードが上部のレイヤーになります。

ルック 1 - ブリーチバイパス

「銀残し」と呼ばれる技術で日本映画の「おとうと (1960)」で発明された手法だそうです。今はデジタルで似たルックを簡単に作れるようになりましたが、フィルムを使って実際に銀残しをするところを見れることなら是非見てみたいです。


参照:映画「おとうと」

具体的な技法や歴史は全然詳しくないので書けませんが、印象的には高いコントラストで、シャドウはガッツリ落として、全体の彩度(特にシャドウとハイライト)を肌色が抜け切らないギリのところまで落とすようなイメージです。今まで見た映画で一番印象に残っているのは「マイノリティ・リポート」。


参照:Minority Report – Freedom or Safety?

レイヤーモードを使わずに作る

YRGBカーブをアンギャングしてルミナンスのコントラストカーブをSカーブに似た形にすることで、彩度を上げずにコントラストを高くするエフェクトを作ることが可能です。

次のノードで彩度を下げれば簡易ブリーチパスが完成です。

レイヤーモードを使って作る

レイヤーノードを使っても同じことが出来ます、というかレイヤーノードを使った方が早く出来るし、ルックをコントロールし易いので個人的にはオススメです。

1. シリアルノードを2つ作る [alt + S]

2. レイヤーノードを作成 [alt + L]


3. レイヤーミキサーのコンポジットモードを「オーバーレイ」にする


レイヤーミキサーの上部に入力されるノード(下方レイヤー)の彩度を「0」にする

どちらのノードの彩度を「0」にすることでも結果はよく似ていますが、ベースとなる下方レイヤーをモノクロにした方が次のステップの彩度のコントロールが出来るようになります。


キー出力値を変えて、エフェクトを調整

最初に作ったシリアルノードは微調整用

レイヤーノードのコントラストが強すぎたり、レイヤーノードのオーバーレイを適応して気になる部分などを最初に作ったシリアルノードで調整することが出来ます。もちろんレイヤーミキサーの後に新しく別のノードを作って調整することも可能です。ブリーチバイパスをかけると肌色の彩度が落ちるので、レイヤーミキサーの後のノードではクオリファイアーで肌色など特定の色を抽出しにくくなります。調整内容のニーズに合わせてレイヤーノードの前後どちらで編集するかを考えます。

レイヤーノードを使って出来たルックのサンプル

ブリーチバイパスはかなり特徴的なルックなので、全ての作品には合わないかもしれませんが覚えておくと実際に試したくなるルックの1つです。最後にレイヤーノードでオーバーレイを適応し、ブリーチバイパスルックを作成した後で、以下の修正を加えて出来たルックを掲載して終わります。

  • 全体のコントラスト調整
  • 背景の緑の草原などの緑を少し茶色や黄色に近い色にした。
  • 全体的な色をスキントーンに近づけた。
  • プライマリーのLOGモードで、肌の暗部をギリギリ含んだ輝度以下に補色のシアンを加えて、色のコントラストを少し出した。


素材は自主制作映画「I Hate Your Laugh!」より

2クリップする
クリップしておくと
あとからいつでも
見返したりできます。

    コメント

    • まだコメントはありません