今回は、「Premiere Pro」でエフェクトを加える基本的な方法について説明していきます。
直感的な操作で簡単にエフェクトを適用できるので、ぜひこの記事で使い方を習得してください。
わかりやすく画像つきで解説していくので、さっそく手順に倣ってやってみましょう。
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エフェクトパネルを開く
Premiere Proを起動したら、新規プロジェクトをクリックします。
「読み込み」タブのサンプルメディアから「TIlal」を選択して、作成を押してみましょう(今回はサンプルメディアを使用しますが、編集したい素材がある場合はそちらを開いてください)。
プロジェクトを開けたら、画面上部に表示されているメニューバーから[ウィンドウ→ワークスペース→エフェクト]の順にクリック。
エフェクトを検索する
ワークスペース内にエフェクトパネルが追加されたら、使いたいエフェクトを検索します。
「ビデオエフェクト」などの項目をクリックしてエフェクトを探す方法もありますが、使いたいエフェクトがはっきりしている場合は、検索窓にエフェクト名を打ち込むと早いです。
エフェクトを適用させる2つの方法
エフェクトを適用する方法は大きくわけて2つあります。
①エフェクトをタイムライン上の素材にドラッグ&ドロップする方法
まずは、エフェクトパネルに表示されている「レンズフレア」を、タイムライン上の素材にドラッグ&ドロップします。
これでエフェクトを適用することができました。
②素材を選択した状態でエフェクト名をダブルクリックする方法
別の適用手順として、素材が選択されている状態でエフェクトをダブルクリックする方法もあります。
クリップが選択されているかは、タイムライン上で枠が白くなっているかどうかで判断できます。
間違ったクリップにエフェクトをかけて混乱することがないように、どのクリップが選択されているのか確認するようにしてください。
画に馴染むように調整する
エフェクトを適用しましたが、このままだと木の手前に太陽があるような不思議映像になってしまいます。
画に馴染むようにエフェクトを調整していきましょう。
エフェクトの調整は、「エフェクトコントロール」から行います。
ワークスペース内にエフェクトコントロールが見当たらない人は、画面上部にあるメニューバーで[ウィンドウ]をクリックして、[エフェクトコントロール]にチェックが付いているか確認してください。
今回の素材は影が手前に落ちてきているので、光源は建物の奥側に配置します。
「光源の位置」の横にある数字がそれぞれX軸、Y軸の位置を表しているので、この数字を変更して光源の位置を変更しましょう。
数値の変更は、数字をクリックして手入力する方法と、数字の上でクリックしたままマウスを動かす方法があります。
プレビュー画面を確認しながら、しっくりくる位置まで変更してみてください。
私の方では(474.0 , 73.0)に設定しました。
続いて動画を見ていくと、2秒前後で光が隠れて全体的に影が強くなっているのがわかると思います。
元の光の強さに合わせてレンズフレアにも強弱を加えます。
フレアの強さを変えたいときは「フレアの明るさ」の値を変更すればいいのですが、今回は日の当たり方が時間によって変化している動画なので、これに合わせてアニメーションをつけていきます。
アニメーションをつけるには、「フレアの明るさ」の項目の隣にある時計のマークをクリックしましょう。
時計のマークを押すと右側にひし形のマークが出現します。
これを「キーフレーム」と呼びます。キーフレームは、「この時間にはこの数値でいてね」という指示を加えるもので、これを使ってアニメーションを作ることができます。
今打ったキーフレームは明るさが100%のものなので、明るい場面に適用させます。プレビュー画面を見ながら再生ヘッドを左側に動かし、影が出る直前まで持っていきます。
その時点まで、キーフレームも動かしましょう。キーフレームはドラッグで位置を変えられます。
次に、画面が1番暗くなるところまで再生ヘッドを動かします。
この時点ではフレアは必要ないので、明るさの値を「0%」にします。すると、自動でキーフレームが打たれて、フレアが消えたのがわかると思います。
再生ヘッドを移動させて、また明るさが最大になる場面まで移動させます。最初のキーフレームと同じように値を「100%」に設定しましょう。
これで自然なフレアのアニメーションが追加できたと思います。
うまくできなかった人は再生ヘッドをキーフレームに合わせて、数値が正しく入っているか確認してください。数値が違っていたら入れ直すだけで大丈夫です。
エフェクトを複製する方法
1度作ったエフェクトは、他のクリップにも貼り付けができます。
試しに適当なクリップを追加してみてください。
先ほど調整したレンズフレアをコピーします。
エフェクトコントロールのレンズフレアにカーソルを合わせて右クリックし、[コピー]を選択してください。
次にペースト先のクリップをタイムライン上で選択してから、同じくコントロールパネル上で適当なところを右クリック、[ペースト]を選択します。
これでほかのクリップにも、同じ位置にレンズフレアを入れることができました。
エフェクトを削除する方法
コピペの作業などで間違ってエフェクトを増やしてしまうこともあると思います。
その際はエフェクトコントロールでエフェクトを右クリック、[消去]を選択すると削除することができます。
他のやり方として、エフェクトが選択されている状態で[Back Speaceキー]を押すことでも削除できます。
エフェクトを無効化・有効化する方法
削除ではなく、いったんエフェクト適用前の画面を確認したいときは、エフェクトコントロールパネルのエフェクト名の横にある[fx]のマークを押してみてください。
ここではエフェクトの有効/無効を切り替えることができるので、どれだけ変化してるのかを簡単に確認できます。
vlogなどを作りたい人は色味を確認する際に重宝するかもしれません。
fxバッジについて
最後に「fxバッジ」について説明します。
fxバッジは、タイムライン上でクリップの左上に表示されている「fx」のマークのことを指します。
色分けによって、それぞれのクリップでどんな編集が加えられているかを示しています。ここからは各色が表す意味について説明していきます。
グレー
グレーのバッジは、何も編集が加えられていない状態を指します。
紫色
紫色のバッジはエフェクトが加えられたクリップを指します。先ほどのフレアを加えたクリップはこれに当たります。
黄色
黄色のバッジは、元々エフェクトコントロールパネルにある「モーション」、「不透明度」、「タイムリマップ」が変更されているときに表示されます。
緑色
緑色のバッジは、前に説明した紫色と黄色のバッジの両方が当てはまるときに表示されます。
つまり、エフェクトが加えられている上に、「モーション」、「不透明度」、「タイムリマップ」のいずれかが変更されている状態になります。
赤色の下線
バッジに赤色の下線が入っている時は、ソースクリップにエフェクトが入っている状態です。
イメージとしては、タイムライン上のクリップではなく、参照している元動画を読み込むときにエフェクトを加えているようなもので、その動画をタイムラインに追加する際には必ず同じエフェクトが入った状態になります。
ソースクリップエフェクトは、タイムラインではなくソースに直接エフェクトをドラッグ&ドロップすることで適用できます。
まとめ
今回は、Premiere Proでエフェクトをかける基本的な方法を紹介しました。
慣れてくると複数のエフェクトを重ねてオリジナリティを出したり、調整レイヤーを使ってテクニカルに適用したりと、動画の表現を無限に広げることができます。
いろいろなエフェクトを試して、自分の色を表現してみてください。
解説シリーズ|Premiere Pro@
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